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Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト) - August 31th, 2008 -

Sunday, August 31st 2008


      OTONamazu x HMV.co.jp : Barakan Beat Playlist
   Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト)
  バラカン・ビート
  毎週日曜 13:00-14:00 (再放送はアーカイブストリーミングにて)                 OTONamazuウェブサイトへ

  インターネットレディオ「OTONamazu」で放送中の「Barakan Beat」は、 国境やジャンルにこだわらず、ピーターバラカン氏が素敵な音楽を英語のナレーションにのせて紹介する番組。10年の実績のある人気番組です。
  当ページは、その「OTONamazu」と「HMV」によるコラボレーション企画ページ。DJのピーターさんから「ひとこと紹介コメント」をいただいて、Barakan Beatで放送された楽曲を改めてご紹介する「音楽ファン」のためのページです。
 


『魂(ソウル)のゆくえ』新版 ピーター・バラカン著

発売中

  ソウル・ミュージック・ガイドの決定版、待望の復活!
1989年に新潮文庫の1冊として刊行された『魂(ソウル)のゆくえ』は、長年多くの音楽ファンに愛され、また多くの音楽ファンを育ててきた名著ですが、長らく絶版となっていました。その『魂(ソウル)のゆくえ』に大幅な加筆を施し、CDガイドも最新のリリース状況に合わせて一新した上で、装いも新たにお届けする全音楽ファン待望のニュー・ヴァージョン登場です!

『魂(ソウル)のゆくえ』新版 特集ページへ
 
 
  August 31th, 2008
 
 

Rico ”Ramble” 3.00
Countryman Countryman/Island PHCR1746 所収 

  この前のオリンピックでびっくりするような記録をつくったジャマイカのユーセイン・ボルト(正しい発音はこうです)の走りを見て、なぜか昔のジャマイカ映画「カントリーマン」のサウンドトラック盤のジャケットを思い出しました。ジャマイカの田舎風景を走り抜けるラスタの男に似ているわけではないのですが、とにかくリコのトロンボーンをフィーチャーしたこのゆったりしたインストルメンタルの曲を彼に捧げます。
 
 
 

Wilson Pickett “In The Midnight Hour” 2.29
The Exciting Wilson Pickett/Atlantic AMCY586 The Exciting Wilson Pickett/Atlantic AMCY586

  50年代初頭から70年代後半までアトランティック・レコードの黄金時代に計り知れない貢献をしたジェリー・ウェクスラーが91歳で亡くなりました。追悼するためにかけたい曲を並べたら何年かかるか….とりあえず今回リスナーからのリクエストに答えながらこれにします。65年、メンフィスのスタックス・レコードのスタジオで、中年の白人男性ジェリーが踊ってミュージシャンたちにグルーヴを伝えた逸話付きの名曲です。
 
 
 

Sam & Dave “Soothe Me” 2.56
The Healing Dance Sweat ’n’ Soul - Anthology (1965-1971)/Rhino R271253 所収/  Best Of所収 所収

  スタックスといえばウェクスラーが結んだアトランティックとの配給契約がきっかけで成功したわけですが、アトランティックにとってもスタックスは極めて重要な存在でした。60年代半ばに契約したサム&デイヴをニュー・ヨークにある本社のスタジオでやるより絶対にメンフィスでやった方がいいと判断したジェリーは彼らをスタックスに預ける形にして、曲を提供したアイザック・ヘイズとデイヴィッド・ポーターのお陰でいくつものヒット曲を生んだのです。 サム・ムアは今週ブルー・ノート東京に出演します。
 
 
 

Sly and the Family Stone “If You Want Me To Stay” 2.39
Fresh/Epic ESCA5385 Fresh/Epic ESCA5385 所収

  スライ・ストーンも来日します、と聞いた時、本当に来るかな、本当に歌うかな、と、70年代の悪夢話を聞いているとどうしても半信半疑になって、実際に聞くまでその気持ちが続くでしょう…。
 
 
 

Spinners “Games People Play” 4.39
Pick of The Litter/Atlantic AMCY838 Pick of The Litter/Atlantic AMCY838 所収

  70年代のフィリー・ソウルの中で最も聞き応えがあったグループの一つがスピナーズだったと思います。その頃の天才的なリード・ヴォーカルのフィリーピ・ウィンはかなり前に亡くなりましたが、50年近くベース・ヴォーカルを担当したパヴィス・ジャクソンも先日、70歳で他界したのです。彼の歌が珍しくフィーチャーされたヒット曲をどうぞ。
 
 
 

Esperanza Spalding “Ponta de Areia” 5.40
Esperanza/Heads Up HUCD3140 Esperanza/Heads Up HUCD3140 所収

  若手の女性歌手/ベーシスト、エスペランザ・スポールディングはジャズとブラジルの音楽を混ぜたスタイルのアルバムを出したばかりで早速来日します。
 
 
 

Brian Blade & The Fellowship Band “Return Of The Prodigal Son” 8.45
Season of Changes/Verve UCCV1106 Season of Changes/Verve UCCV1106 所収

  幅広いジャンルで引っ張りだこのドラマーというブライアン・ブレイドは自分のバンドでも活動していますが、彼らも今週来日し、丸の内のコットン・クラブに出演します。
 
 
 

Miles Davis “Water On The Pond” 6.59
Live Blood Directions/Sony SRCS9761-2 所収

  ミュージシャン同士から高い評価を受けたギタリストのジョー・ベックは62歳で亡くなりました。67年に彼を起用したマイルズ・デイヴィスの曲をまず聴いていただきます。
 
 
 

Paul Simon “You’re Kind” 3.20
Still Crazy After All These Years/Warner Bros. WPCR12414 Still Crazy After All These Years/Warner Bros. WPCR12414 所収

  続けて、この2曲もジョー・ベックのギターをフィーチャーしています。

Jimmy Scott “Over The Rainbow” 3.46
Over The Rainbow/Victor VICJ60738

 
 
 

Dr. John “We Gettin’ There” 5.10
City That Care Forgot/429 Records FTN17703 City That Care Forgot/429 Records FTN17703 所収

  最後に、今週でハリケーン・カトリーナから3年が経ちましたが、ニュー・オーリンズの復興はまだまだ進んでいません。そのことへの不満と苛立ちを表現しながらも、僅かなペースでも頑張っている庶民のことを歌ったこの曲でお別れです。
 
 
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