【特集】小谷美紗子

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2008年8月25日 (月)


オリジナル動画コメント

手書きコメント
小谷美紗子3枚目のベスト盤
Odani Misako Trio  
 Odani Misako Trio
小谷美紗子
 
発売年: 2008/08/27
 
 
 
 
 
   
 
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ドラマ「ゴンゾウ伝説の刑事」主題歌
Who-08-  
 Who -08-
小谷美紗子
 
発売年: 2008/08/13
 
 
 
 
 
   
 
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トリオ編成で制作されたアルバムはこの3枚
『Odani Misako Trio』
全曲試聴&セル フライナーノーツ
1. 「Out」
本当につまらないことが多い。
一番大切な人を傷つけてしまうこと、
肌の色の違いで何かを分けること、
信じる宗教の違いで愛し合う二人が引き裂かれたり
誰かが争い合うこと。
そんなことの積み重ねが大きな争いとなり
また身近なところで爆発する。
このうたは、宗教の違いによって別れることを選んだ
愚かな二人の曲である。
こんなつまらない話に怒りと願いを込めて
身近な場所でのささやかな平和を祈りたい。

2. 「How」
去年、三枚目のtrio albumを出した後
こういう曲を書こうと思っていた。
シンプルなメロディーで
叶わないと分かっているのに切望してしまう
誰もが心に隠している願望を
突き抜けるようにうたいたいと思っていた。
人は大きな夢や欲望を隠したがるし、
叶わなかった時の傷が浅くて済むように
「叶うわけないよな」と最初からある程度諦めておこうとする。
そんな、かがり火のように安全に密かに心で燃えている願望をうたの力を借りて私は大きく燃やしたいと思う。
新曲「How」はそんなラブソングやメッセージソングを書いていこうと思う、この先の小谷美紗子の第一声である。
そして私自身、最も尊敬する音楽家、佐藤準さんとの再共演を長い間心の中だけで強く願って来た。この曲の中で、愛しい人にただもう一度会いたいという気持ちを 真っ直ぐに言葉にするように尊敬する師と再び音楽を奏でたいという想いを今回発言したことにより念願叶い、アグレッシブなストリングスアレンジに包まれることができた 。
「How」のレコーディングで、願いごとは時に大きな声で叫んでみることも必要だと、改めて思った。

3. 「Who -08-」
この度、脚本家の古沢良太さんからラブコールをいただき
ドラマの主題歌に選ばれた「Who」。
2年ほど前のシングル曲が、こうして誰かの耳に留まり
今も誰かの心で鳴っていること、本当に嬉しく思う。
この曲の歌詞「時代のはじっこで叫ぶ」の通り、
私はいつも流行やメインストリームの中に飛び込まず
はじっこでうたって来た。
2年前という現在から見るとまさにはじっこの時代からの叫び声が 誰かに届いたこと自体、まるで歌詞の中で切望している
「忘れないで」という想いが実ったかのように思える。

今回、再び新しいマキシシングルとしてリリースする為に
今の私、今のodani misako trioでレコーディングをし直した。
この2年間ライブやロックフェスなどで何度も何度もトリオで演奏する中、この曲自体が私達演奏者の腕や心臓のビートに染み付き、体の一部となった。

そんな風に完全に噛み締めて飲み込んだ状態で録音し直した「Who」は歌う、演奏するというより体を鳴らせばいつでも奏でられる そんな心と歌詞、腕とメロディーが結びついた 身体の芯から発信されたリテイクである。
敢えてアレンジを変えずそんな心の動作を表現した「Who」が
誰かの五感以外の感受性に響くといいなと思う。

4. 「雪でもいい」
お金に飢える人もいれば、愛に飢える人もいる。
豊かさに飽きてたくさん捨てる人もいれば"水"にさえ飢えている人もいる。 私が欲しいと思っているものをどこかで誰かが捨てている。 ここで余ってしまっているものをどこかで誰かが命辛辛"足りない"と 叫んでいる。同じだけ万遍無く、分け与えられないのはなぜか。 悲しいほど家族という存在を求める人がいて、痛いほど壊れた家族を 消し去りたいと思う人がいるのはなぜだろう。 平等な平穏はないのだろうか。

5. 「照れるような光」
山口寛雄のベースが、今日までをしっかり歩いてきた足音なら、 玉田豊夢のドラムは、これから歩いていくテンポと足音。
田渕ひさ子のギターは、人が生きる強さ。 皆川真人のオルガンは、人が悲しみの中で知る優しさ。 小谷美紗子のピアノは、時の優しさのなかで無条件降伏する生き物。 この曲のRecording中ずっとそこには生の真心が漂っていた。 その温かさが誰かに届くと良いなと思う。

6. 「春遅し」
この曲は 春の来ない女の淋しさがせめて 芸術の中で美しく浮かばれますようにと祈るような気持ちで書いた曲。
絵画などに様々な解釈が存在するように 女の一言にも何通りもの意味があるということを表現する為に 俳句などに用いる季語や古典的な表現を使い 「どうせこの人とも結婚できないんだろうな」と思いながら 春が来ることを望んだり、怯えたりする女の複雑な心境をうたった曲。 もちろん、春の来ない女というのは私のことなのだが 「そこに春はなかったね、どこにもないのに探してた」 という幸せが来ないことを悟った女の淋しさを容赦なく悲しく表現する ことが出来たと思う。 この曲に共感してくれる人には思う存分泣いていただいて 悲しみを吐き出してもらえたらいいなと思う。 そして苦難を乗り越える為に流した涙を糧に咲かせた桜は 儚いものではなく、美しいものなのだと思える春が来るといいなと思う。

7. 「楽」
ミュージシャンとして、こういう曲を書けた時が一番幸せである。 何度も聴くうちにサウンドの中にあるこの曲の本質を感じてもらえたらいいなと思う。 音楽=豊作や幸せへの祈りということが原点だとするなら、 この曲の歌詞、メロディー、演奏は音楽の本質そのものだと言えると思う!!

8. 「mad」
明るい明るい怖いうた。
「彼」は何も知らずにBGMを流すように この曲を聴いている。
男の罪の全貌を把握しながら 笑って男を泳がしてみる女の怖さ、 "もうそろそろ逃げた方が良いよ、でもどこへ逃げようとも追いかけてつかまえてやるし、 あなたがどこへ逃げようとしているかも知ってるけどね(笑)!" という女にとってはおもしろい 男にとっては背筋の凍る追いかけっこのうたです。 せせら笑うようないじったピアノの音色とピアノに追いかけられて逃げる様なヒロ♡トムの演奏もお楽しみあれ。

9. 「You」
じだんだを踏んで何かを急かすような8ビートで始まる"You"。
名前は言えないが、そこのあなたが好きでたまらない。 そんな恋のうたである。 "タイムマシーンはいらない、陽炎のような今が欲しい"。 今はただ過去も未来もない、心の中だけでしか生きられない曖昧な "関係"、"恋"を誰よりも大きな声で叫びたい!! そんな気持ちをトリオが持つ緊張感の中でドキドキしながら 思う存分表現することが出来た曲である。

10. 「Rum & Ginger」
「おととい来やがれ」という曲である。
歌詞では感情を剥き出しにしているが 演奏ではその怒りを笑い飛ばしてしまうような 女性の強さと冷静さを表現している。
浮ついたことをした恋人等に対して Vocalは冷笑、Pianoは証拠を突きつけて 清々としている表情、bassは縋って謝る 恋人をけちらしている姿、Drumsは思い切り 怒った後、素早く立ち直って次の恋へと進む 365歩、である。

11. 「消えろ」
死にたいよ〜。と思うことはよくある。
そんな時に「どうせいつか死ぬんだし、今は辛くても この苦しみには必ず終わりがくる」と思うと気が楽になる。 病気で苦しい時、学校や世の中にいじめられて辛い時、 恋人にひどい仕打ちをされてやりきれない時、 誰かを傷つけてしまって悔やんでる時、 そんな時の自分や同じ境遇の人に向けた 息を切らして走る渾身のメーセージソングである。 "寿命"という無限大に優しい特効薬を胸に潜めて 今辛くとも一つでも多くの光を求めて走ろう!!

12. 「雨音呟く」
2004年に書いた大好きな曲がやっとRECできた。
RECは玉田豊夢と山口寛雄が卒業した音楽学校の講師をしていたギターの 福原将宣氏がアコギで参加してくれた。 私も以前「Then」のツアーで参加してもらっていて仲良しだったので、 おしゃべりタイムが長引いてRECするのを忘れてしまうほどだった。 アコギRECはすぐに終わりまたおしゃべりタイムへと突入していった。
まるでおばあちゃん同士の会話だった。
おわり

「who-08-」
プロモーションビデオ

メールインタビュー
text:K.Komori(HMV ONLINE)
--まず、このタイミングで3枚目のベストを発売されるに至った経緯を教えてください。

次のステップに行ける雰囲気があったので、ベストを出しておきたいと思いました。次のステップと言っても、精神的な自分自身の中のことですが。

--アルバムの選曲はご本人がされたとのことですが、選曲の基準について教えてください。

「ベストアルバムではなく、一枚のニューアルバムとして作ることを基準に 選びました。インディーズでの3、4年のピアノトリオでの活動と私が初めてプロデュースしたピアノトリオの営みを改めて メジャーという場所に投げかけたいと思いました。」

--タイトルだけをとっても玉田さん、山口さんとの編成=「トリオ」としての手ごたえと自信が伝わってくるのですが、あらためてトリオでの活動について今感じているこ とを振り返っていただけますか。

「この二人と出逢っていなかったら、 私は当分前には進まなかっただろうと思います。 山奥でひっそりと唄っていたかもしれません。 それはそれで、気持ち良さそうだけど。」

--このトリオ編成から得たもので小谷さんにとって最も大きなものは何ですか?

「私がデビュー当時からこだわり続けて来た コンサート用のアコースティックピアノ(CP)が持つレンジとパワーを ヒロのベースとトム君のドラムに見出すことができました。 彼らのプレイに支えられれば、小さなピアノでもCPでも うたを潜めることなく思い切りうたうことができます。」

--アルバム3作品を生み出した3年間余の間に、小谷さんご自身の楽曲の作り方、作品の生み出し方に変化はあったと思いますか?

「大きな変化はありませんが、作曲の面では ドラムとベースを想像しながら書いたりすることもあります。」

--逆にバンドのメンバーの演奏、楽曲へのアプローチという面で、小谷さんからご覧になった変化というのはありますか?

「ピアノトリオはバンドではありません。 私がプロのセッションミュージシャンと演奏しているに過ぎません。 セッションミュージシャンが様々なアーティストのサポートをしながら 日々上達して行くプロフェッショナルな姿に 私はいつも刺激されながら感動しています。 ピアノトリオをバンドの様に感じていただけることは 素直にとてもとても嬉しいです。 それは奇跡的なことで、ピアノトリオがそう映ることを トリオ三人とも自負しています。」

--頂いた資料のなかに「今わたしは、もう何でも歌える」という言葉がありました。このタフな確信に至った、何か具体的な出来事や体験、エピソードがあれば教えてく ださい。

「ピアノトリオを確実なものにすることができたからです。 いろんな曲を書いて、トリオでアレンジして 思う通りに楽曲を完成させることができたので、 平凡な曲でも、ポップな曲でも、奇抜な曲でも 何でもうたえると確信しました。」

--今回のシングル「Who-08-」はドラマ制作チームからのラブコールによってタイアップが実現したと聞きました。これは凄く理想的で素敵な形だと思うのですが、小谷さ んはどのように受け取られましたか?

「嬉しかったです。 脚本家の古沢良太さんの強いお気持ちのおかげで、 「Who」を何とも思っていなかった周りの人たちが もう一度曲を聴き直してくれたことが嬉しかったです。」

--「How」を聴いて生死への目線、愛の持つ無常観のようなものを感じました。もしかすると「Who」と同時期に作られた楽曲?かとも思ったのですが、具体的にはいつ頃 作られた楽曲なのでしょうか?

「つい最近です。 これからの私の第一声です。 「夢は20歳で捨てた、けれど君を諦めない」 とうたっているように、 私自身、夢がなくてもうたって行こうと思っています。」

--既に夏フェスのステージも開始し、恐らくRSR前後のタイミングでの本インタビューかと思うのですが、今年の夏フェスは如何でしょうか?気候的にはかなり暑い夏です が。

「先日RSRに出てきました。 蝦夷のパワーと待ってくれていた観客のみんなの歓声に包まれて すごくいいライブができました。 次はRUSHBALLです。」

--今後の活動の形態を含めて、これから向かう方向性について見えていることがあれば教えてください。

「できれば、新曲「How」のようにピアノトリオ+ストリングスという形で レコーディングしたいと思いますが、 ライブはトリオのみか弾き語りのみで 今まで通りやって行くつもりです。 方向性については、 私は私が思う通りに曲を書いて 自己満足で終わらせるのか、その曲をプロのスタッフと広げて行くのか 曲ごとにその都度決めて行きたいと思います。」

--最後にHMV ONLINE/MOBILEをご覧の方に、メッセージをお願いいたします。

「私のうたを聴いて下さる皆さん、 本当にありがとうございます。 私のうたを聴かない皆さん、 またどこかでご縁がありますように☆」

--ありがとうございました!

「ありがとうございました。 お店の外から店内を見ても 私のCDがあるとすぐに分かるような状況を作れるように まだまだ頑張りたいと思います。 これからの2、3年はそういう活動をしたいと思います。」

2008年8月吉日メールインタビュー

おわり

BIOGRAPHY


小谷美紗子(おだにみさこ)

京都府出身。
1996年に「嘆きの雪」でデビュー。
以後コンスタントなリリースを重ねこれまでに9枚のオリジナルアルバムと14枚のシングルを発表。
2005年のアルバム「adore」からは玉田豊夢(dr)、山口寛雄(Ba)を迎えトリオとして活動。

【LIVE SCHEDULE】
8/30(土)
RUSHBALL '08
w/BRAHMAN、Dragon Ash、eastern youth、HAWAIIAN 6、KEN YOKOYAMA
LOW IQ 01 & MASTERLOW、RIZE、the band apart、銀杏BOYZ、WRONG SCALE
and more...
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作品一覧:小谷美紗子

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