a-fei インタビュー

Thursday, May 29th 2008

walrus時代も含めて、キャリア初のソロアルバムを発売する小林敦。
ソロユニット、a-feiとしての世界観。全編インストゥルメンタルで構成されたアルバム、
エレクトロニカサウンドと生ドラムよる美しいサウンドスケープ。
アルバム制作の話を中心にメールインタビューを敢行しました!

■まずはアルバム『Nympheas』の完成おめでとうございます。アルバムを完成させて率直な感想を聞かせてください。

A・長かったなというのが正直な感想です。 このままいつになっても完成しないのではないかと思った事もあります。

実際、終わりってないんだと思います。完成度はいくらでも高くできる と思いますが、やはり音楽はなまものなのでその瞬間、瞬間を大切にしたいですね。
そういう意味では、今のa-feiをしっかり映し出した作品が完成したと思います。


■初のソロアルバムということになりますが、完成までにはどのくらいの期間がかかったのでしょうか?

A・約2年間です。


■Walrusでみせた轟音ギターは封印されていますが、美しいサウンドスケープをもったエレクトロニカへとシフトしていった理由はなんでしょう?

A・反動です(笑)。  
walrusをやっている頃から、聴いている音楽が序如にクラブミュージック、特に エロクトロニカと呼ばれているようなものにシフトしていって、自分でもそういう 作品を創りたいなと考え始めました。

当初は轟音ではなくても、ギターを弾く事も 考えていましたが、それだとなんとなく中途半端になってしまう気がしたんです。
それと、頭の中でイメージするときに、ギターではなくシンセの音や楽器ではあり えない音が自然と浮かんできたというのもあります。

とにかく音に対して制約は作りたくなかったんですね。 エレクトロニカには色々な意味で、すごく可能性を感じています。


■今作では声を完全に排除していますが、ヴォーカルを乗せたいという欲求はでなかったのでしょうか?

A・そういった欲求はなかったですね。 人間の声というのは、すごく力を持っているんですよ。
声だけで、世界観を完全に創りだす事が 可能なんですよね。

今までは、ある意味それに頼って音楽を創ってきたのですが a-feiでは、声がなくてもそれに匹敵する世界観を創りだす事に挑戦したかったんです。 最初はうまくいかず、苦労しましたが最終的には声がなくても心に訴えかける事が できる作品に仕上がったと思います。

ただ、次回はヴォーカルを入れた曲もあるかもしれません。 その辺は、柔軟にやっていきたいと思います。


■エレクトロニカな響きを持ちながらも、ドラムの生生しい音が融合し、温かい質感も感じさせてくれます。何かそのあたりで意識した点はありますでしょうか? 

A・打ち込みの音と、生ドラムの音の質感や世界を融合させる事には 最も神経を使いました。
エレクトロニカに生楽器を入れる場合、対比が美しい ものを狙っている場合が多いと思うのですが、a-feiでは打ち込みとか生だとか を、聴き手があまり意識しないで聴けるようにしたいと思いました。 本当に溶け合っている感じを出したかったのです。


■そのドラマーには盟友ともいえるべき元walrusの若杉さんが叩いています、レコーディングはどんな感じで進めていかれたのですか?

A・ある程度まで作ったトラックを、スタジオで聴いてもらい、メインとなる ドラムフレーズとイメージを伝えて、考える間も与えず叩いてもらいました。
完全でないものや、偶発性のようなものを求めていたので。 確かにミスや、ノリがおかしいところもありましたが、何回もやり直したり考え 出すと普通になってしまう気がして。
本人は録り直したいと言ってましたが(笑)。


■リリース後にライブも予定されてますが、ライブはどんな形式で行われるのでしょう?

A・僕がラップトップとシンセ、ドラマーにはthe 2nd colonyのtatsu miuraを迎えて 二人で行います。


■walrusのメンバーであった、三浦さんのバンドoakは聴かれましたか?一緒にライブというのも期待してしまいますが。

A・もちろん聴きました。ヘヴィーローテーションでしたよ(笑)。 カッコイイですよね。ずるいくらい。 いつか、一緒にライブをやりたいというのは以前から彼と話しています。


■最近聴かれている音楽、最近興味のあるアーティストなどを教えて下さい。オススメのCDやDVDなどがあればご紹介していただけますか?

A・話題になっているような音楽はどんどん聴くようにしています。 逆に紹介してもらいたいくらいです。飢えています。


■今後の活動予定などを教えてください。

A・ LIVE 6/3 下北沢garage 6/21 渋谷アップルストア 6/29 代官山SALOON(UNIT B3)


■では最後にHMV.co.jpをごらんのみなさんにメッセージをお願いします。

A・普段、クラブミュージックしか聴かない、あるいはロックしか聴かないという 方達にも是非聴いていただきたいです。そういった垣根のようなものを 取り払う事に、a-feiの音楽が少しでも貢献できるとしたら嬉しいですし、僕の 目標でもあります。
皆でもっと色々な音楽を楽しみましょう!


ご協力ありがとうございました。

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