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Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト) - May 25th, 2008 -

Sunday, May 25th 2008


      OTONamazu x HMV.co.jp : Barakan Beat Playlist
   Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト)
  バラカン・ビート
  毎週日曜 13:00-14:00 (再放送はアーカイブストリーミングにて)                 OTONamazuウェブサイトへ

  インターネットレディオ「OTONamazu」で放送中の「Barakan Beat」は、 国境やジャンルにこだわらず、ピーターバラカン氏が素敵な音楽を英語のナレーションにのせて紹介する番組。10年の実績のある人気番組です。
  当ページは、その「OTONamazu」と「HMV」によるコラボレーション企画ページ。DJのピーターさんから「ひとこと紹介コメント」をいただいて、Barakan Beatで放送された楽曲を改めてご紹介する「音楽ファン」のためのページです。
 


『魂(ソウル)のゆくえ』新版 ピーター・バラカン著

発売中

  ソウル・ミュージック・ガイドの決定版、待望の復活!
1989年に新潮文庫の1冊として刊行された『魂(ソウル)のゆくえ』は、長年多くの音楽ファンに愛され、また多くの音楽ファンを育ててきた名著ですが、長らく絶版となっていました。その『魂(ソウル)のゆくえ』に大幅な加筆を施し、CDガイドも最新のリリース状況に合わせて一新した上で、装いも新たにお届けする全音楽ファン待望のニュー・ヴァージョン登場です!

『魂(ソウル)のゆくえ』新版 特集ページへ
 
 
  May 25th, 2008
 
 

The Crystals “He’s A Rebel” 2.25
Ike & Tina Turner “River Deep, Mountain High” 3.35
Back To Mono CD Back To Mono/ABKCO 7118-2 所収

Ike & Tina Turner “River Deep, Mountain High” ダウンロードは River Deep Mountain High 所収
  今週はまず、フィル・スペクターの「ウォール・オヴ・サウンド」を築くのに極めて大きな役割を果したレコーディング・エンジニア、ラリー・レヴィーンを追悼します。5月8日、80歳の誕生日に亡くなりました。今日選んだのは彼が初めてスペクターと組んだ62年夏の「ヒーズ・ア・レベル」、そして66年に発表され、「ウォール・オヴ・サウンド」の象徴とも言える「リヴァー・ディープ、マウンテン・ハイ」です。
 
 
 

Eddie Cochran “C’mon Everybody” 1.56
C’mon Everybody - The Best of Eddie Cochran C’mon Everybody - The Best of Eddie Cochran/Liberty TOCP50118 所収

ダウンロードは The Best Of Eddie Cochran 所収
  ラリー・レヴィーンはスペクターがいつも使っていたゴールド・スターというスタジオに50年代の前半から雇われ、数多くの録音に携わっていました。59年のこの大ヒット曲はとてもシンプルな音ですが、その録音のよさは今も印象的です。
 
 
 

Dr. John “Mama Roux” 2.55
Gris-Gris CD Gris-Gris/Atlantic AMCY229 所収

  これもラリー・レヴィーンがエンジニアを務めた作品です。ニュー・オーリンズから60年代半ばにロス・アンジェレスに移住したドクター・ジョンはニュー・オーリンズ仲間のハロルド・バティーストを訪ねるとバティーストはサニー&シェールの編曲を担当していました。サニー・ボーノはフィル・スペクターのスタッフの一人でしたし、そのつながりでドクター・ジョンも最初の2枚のアルバムをゴールド・スターで録音しました。これも68年用事超個性的なサウンドでした。
 
 
 

Jimmy Giuffre Three “Train and The River” 4.32
Jazz On A Summer’s Day - Original Soundtrack CD Jazz On A Summer’s Day - Original Soundtrack/Victor VICJ60705 所収

ダウンロードは The Jimmy Giuffre 3 所収
  クラリネット/サックス/フルート奏者ジミ・ジューフリは86歳でなくなりました。後年は教育者として活動したりしながら時々アルバムも作っていたのですが、何といっても50年代のトリオの仕事が有名です。本人のクラリネット、ジム・ホールのギター、ボブ・ブルックマイヤーのトロンボーンによる「トレイン・アンド・ザ・リヴァー」は名曲名演です。1959年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルの模様を描いたドキュメンタリー映画「真夏の夜のジャズ」のサウンドトラックに収められているヴァージョンです。
 
 
 

Humphrey Lyttelton “Bad Penny Blues” 2.42
Red, White & Blues CD Red, White & Blues/Hip-O B0000728-02 所収

  もう一人亡くなったミュージシャン、やはり86歳のハンフリー・リテルトンは1956年にこの曲でイギリスのトップ20のヒットを獲得しました。彼はジャズのトランペット奏者として出発しましたが、最後までイギリスのラジオでコメディ・タッチのクイズ番組の名司会として活躍し、イギリス人に大変愛された人です。
 
 
 

Little Joe Cook “Stormy Monday Blues, Parts 1 & 2” 6.17
Red, White & Blues Red, White & Blues/Hip-O B0000728-02 所収

  先ほどのハンフリー・リテルトンの曲と同じコンピレイションにこれも収録されていて、また聴きたくなりました。60年代半ばのイギリスでシングル発売されたブルーズです。「リトル・ジョー・クック」とはクリス・ファーローのことですが、国人が聴いて彼が黒人だと勘違いするほど本格的なヴォーカルです。
 
 
 

James Hunter “Hand It Over” 3.25
The Hard Way CD The Hard Way/Hear Music 0888072306691 所収

  今のイギリスでまるで60年代風のR&Bを歌うジェイムズ・ハンターの新作が出ました。渋い!
 
 
 

Trouble in the Kitchen “The Pleasure Palace” 3.45
 The Next Turn CD The Next Turn/Tradsville TVLCD0803 所収

  アイリッシュ・ミュージックを演奏するオーストラリアのグループ、トラブル・イン・ザ・キッチン。6月13日に文化放送のメディアプラス・ホールでライヴを行います。6時半開演で入場無料です。
 
 
 

Lau “Stewarts” 7.55
Live CD Live/RUCD159 所収

  伝統スタイルのフォーク・ミュージックを刺激的に演奏するスコットランドの3人組ラウー。去年の来日公演は広く絶賛されました。残念ながらそれを見逃したぼくは今年秋の再来日は絶対に見るぞ!発売されたばかりのライヴ・アルバムで是非お試しを。
 
 
 

John Sebastian & David Grisman “EMD” 3.59
Satisfied CD Satisfied/Acoustic Disc ACD-67 所収

  こちらもフォーキーな二人。マンドリンの名手デイヴィッド・グリスマンとラヴィン・スプーンフルでお馴染のジョン・セバスティアンは60年代初頭NYUの学生だった頃からの友だちですが、数十年ぶりの共演をしたことがきっかけでこのアルバムが完成しました。
 
 
 

Geoff Muldaur “Trouble Soon Be Over” 4.54
Password CD Password/P-Vine PCD23085 所収

  最後に、昔はグリスマンとセバスティアンともジャグ・バンドをやっていたジェフ・ムルダウア。ソロでの来日公演は29日から始まります。是非お見逃しのないよう….。
 
 
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