ジャズ・ボッサの新たな傑作

Thursday, May 8th 2008

「サンバ・ジャズ」へのリスペクト・アルバム。

　パスコアル・メイレレスは故アントニオ・カルロス・ジョビンや小野リサのアルバムを通じて、日本でも知名度が高いブラジルの名ドラマー。

　このアルバム『Fascinated Rhythm』はジョビンを中心に、ルイス・ボンファ、エドゥ・ロボなどブラジル音楽の大御所の名曲を斬新なアレンジで演奏。ドラム・ギター・ベース編成のトリオによるものだが、ジャズのイディオムの中にもブラジリダーヂが存在するドラムはもちろんのこと、注目はギターのネルソン・ファリアの好演！

パスコアル・メイレレス（ドラム）

１９４４年ミナス・ジェライス州、ベロ・オリゾンチ生まれ。ジャズ・カルテットCama De Gatoのドラマー。アート・ブレイキー、ビル・ブラッフォード、エヂソン・マシャードらのドラマー達から大きな影響を受け、かのバークレー音楽院で、ブラジル人として初めてドラムを学んだ人物としても知られている。アントニオ・カルロス・ジョビンの『Terra Brasilis』をはじめ、イヴァン・リンス、エリス・レジーナ、ネイ・マトグロッソなど多くのアーティストの作品にドラマーとして参加している。

ネルソン・ファリア（ギター）

１９６３年、ミナス・ジェライス州、ベロ・オリゾンチ生まれ。彼の多彩な才能はジャズ演奏から開花したといってよく、ギターはアートの傑作とよんでもいい。この作品ではその才能をあますことなく披露している。

アルベルト・コンチネンチーノ（ベース）

１９７８年リオ・デ・ジャネイロ出身。ミルトン・ナシメント、叔父であるレオ・ガンデルマンらと多く共演。また、９０年代後半からはアルトゥール・マイアに代わって、Cama de Gatoのベーシストも担当している。

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