何が彼女をそうさせたか
2008年3月25日 (火)
世界恐慌の最中に製作された伝説の"傾向映画"
富裕層と低所得者層の乖離、危機的な経済状況と頻発する社会問題。 まるで、現代とも重なるような社会状況の中で、転落していった少女すみ子。 "赤い天使"となって天空へ舞い上がったすみ子の魂が、70年の歳月を越え、現代に甦る・・・。
3月29日、遂にDVD解禁!
解説
藤森成吉が1927年に発表した同名の戯曲に基づき、1929年に鈴木重吉監督が帝国キネマで作った日本映画史上代表的な"傾向映画"。
"傾向映画"とは、左翼的な傾向を持つ映画のことで、演劇界における左翼的内容の芝居の流行を受け、当時日本の映画界各社が製作を開始し始めていた。
本作は、当時の映画興業としては、異例の5週間続映(浅草常盤座)という大ヒット作。批評面でもこの作品は非常に高く評価され、この年の「キネマ旬報」日本現代劇部門のベスト・ワンに選出された。
ヨーロッパ及びアメリカでの映画研究旅行によって、最先端の映画表現を熟知した鈴木監督は、左翼的な映画の素材を得ながら、同時に映画の表現方法においても、当時の日本映画に新しい感覚を与えた人物。
復元について
本作は、上映後フィルムが失われ長らく、"幻の映画"とされてきたが、1994年異国の地、ロシアで奇跡的に発見された。フィルムには、結末など約37%の欠落箇所があったため、そこにシナリオ的な字幕解説を加え補完。
さらに、ドイツの作曲家・ギュンダー・A・ブーフヴァルトに音楽を依頼し、サウンド版として1998年に復元された。
今回のDVDについて
本作が世界初DVD化!映画史に残る古典映画を美しい映像と充実の特典で提供する"Critical Edition"シリーズ、初の邦画作品。
特典映像として、劇場ポスター画像に加え、鈴木重吉監督作品『闇の手品』(1927年35分)を収録。監督の初期のモダニズムを考える上でも見逃せない作品。
また、44ページに及ぶ詳細な解説リーフレットも封入。
STORY
彼女、中村すみ子は薄幸なる家庭環境で生まれ、伯父の家に預けられ育てられた。成長して、伯父の生活苦から彼女は、曲芸団の一員として働かねばならなかった。冷酷な曲芸団の中で、彼女は優しい友人を得たが、その友人とも離れねばならなくなった。
そして、陰惨な空気に喘ぎつつ、転々として、時には詐欺漢の手に、あるいはまた偽善者、好色魔の下に、世の中のどん底生活に押し流され、ついには、神のしもべとして教会に送られたが、神聖とは一体何であったのか・・・。
映画は、大衆にこう呼びかける。「何が彼女をそうさせたか」
STAFF
監督・脚本:鈴木重吉
CAST
高津慶子、 藤間林太郎、 小島洋々、 牧英勝、 浜田格
大野三郎、 中村翫暁、 片岡好右衛門、 海野龍人
二條玉子、 園千枝子、 尾崎静子、 間英子・・・
鈴木重吉
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邦画最新商品・チケット情報
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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何が彼女をそうさせたか
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追悼のざわめき
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Horrors Of Malformed Men: 江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間
輸入盤
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ユーザー評価 : 4.5点 (8件のレビュー)
価格(税込) :
¥3,619
まとめ買い価格(税込) :
¥2,860
発売日:2007年10月16日
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