ボサノヴァ誕生物語
Wednesday, March 19th 2008

ジョアン・ジルベルト
〜「Bossa Nova」=「新しい感覚、新しい傾向」〜
ボサノヴァはどのように生まれたのか
♪一般的には、1950年代後半に、ブラジルはリオ・デ・ジャネイロのコパカバーナやイパネマといった海岸地区に住む、中産階級の学生やミュージシャンたちによって生み出された、といわれているボサノヴァ。「Bossa Nova」とはポルトガル語で「新しい感覚」、「新しい傾向」といった意味。
ブラジルでは特に、アントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ヂ・モライスが作曲し、ジョアン・ジルベルトが歌った「Chega de Saudade(想いあふれて)」のレコードによって知られるようになり、後に人気を博した。
サンバやショーロをはじめとするブラジルの伝統的な大衆音楽、特にエリゼッチ・カルドーゾで有名な「サンバ・カンサゥン(Samba Cancao)」を基に、中産階級の若者たちの求めていた、心地よく洗練されたサウンド、新しい感覚(Bossa Nova)のサンバとして成立した。様々な見方があるが、少なくとも、本来のボサノヴァはサンバの一種であると言われている。
〜ボサノヴァ誕生前夜〜
ボサノヴァ誕生の中心となった人物として、作編曲家のアントニオ・カルロス・ジョビン、歌手でギタリストのジョアン・ジルベルト、ブラジル政府の外交官にしてジャーナリストも兼ねた異色の詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスらが挙げられる。
ボサノヴァの誕生話にはいろいろあります。
ジョアン・ジルベルトは来る日も来る日もパジャマ姿でバスルームに閉じこもってギターを鳴らす試行錯誤の末、それまでにないスタイルのギター奏法を編み出すことに成功したという、有名な逸話が残っています。その際、変奏的なジャズや抑制された曲調のサンバであるサンバ・カンサゥン、バイーア州周辺で発展したバチーダというギター奏法の影響は無視できません。
実際2003年にジョアンが日本での初公演を行なった際、立ち会った多くのファンの意見として、「ジョアンは1人でギターを弾きながら好きなサンバを歌っている、それだけだ。それを世間が「ボサノヴァ」という枠の中にはめただけではないか?」というのがある。
確かに様々な意見があるから面白い。
更に面白いことに、世間のごたごたに耳を傾けることなく、当のジョアンは日がな一日中好きなギターを爪弾いているのであった。「こんな和音はどうかな?」なんてホテルの一室でつぶやきながら・・・。
〜名曲「Chega de Saudade」誕生〜
1958年、モライスが作詞、ジョビンが作曲した「Chega de Saudade(想いあふれて)」が、大歌手であるエリゼッチ・カルドーゾによってレコーディングされ、その際ジョアン・ジルベルトがバックのギター演奏で最初のボサノヴァ・レコードとして発表された。翌年にはジョアンのアルバムにもレコーディングされ発売された。喜怒哀楽もあらわに、ドラマティックに歌われるのが常であったブラジル音楽の系譜において、つぶやくように歌われるこの新しいスタイルは当初、違和感をもって迎えられたが、抑制されたメロディーと洗練された詞は、従来のブラジル音楽に飽き足らなかった若者たちの心をとらえ、やがて広く受け入れられた。
ちなみに「ボサノヴァ」という言葉が初めて確認されるのは、ジョビンとニュウトン・メンドンサが共作したヒット曲でボサノヴァの代名詞といわれている「Desafinado(ヂザフィナード)」(1958年)の詞の一節にある。これも有名な話。
ほどなくしてこれらの音楽を総称する言葉となった。「Desafinado(調子っ外れ)」という題名自体、ボサノヴァにおける強いアマチュアリズムの影響を思わせる。実際、多くのボサノヴァ作曲者たちは、ギターを抱えて自作の歌を弾き語った。本来歌い手ではない彼らのささやくような歌唱は、ラテン音楽において優位を占めていた、大きな声量による朗々たる歌唱とはかけ離れたものであったが、ボサノヴァにはむしろ非常に合った歌唱法であった。
〜ボサノヴァのその後と『ゲッツ/ジルベルト』〜
1959年には、1957年にジョビンとモライスが(古代ギリシャのオルペウスの神話を題材に)企画した劇を元にしたブラジル・フランス合作映画「Orfeu Negro(黒いオルフェ)」(マルセル・カミュ監督)の劇中曲として多くのボサノヴァが使われ、世界にその存在を知らしめた。
また1962年には、ジョアン・ジルベルトがアメリカのジャズ・サックス奏者スタン・ゲッツと共演したボサノヴァ・アルバム『ゲッツ/ジルベルト』がアメリカで大ヒット。ジョアンの当時の妻アストラッド・ジルベルトが英語詞で歌ったあまりにも有名な「イパネマの娘」は爆発的な売り上げを記録。
しかしこのアルバムのためにアメリカの大衆は「ボサノヴァはゲッツが創った」「ボサノヴァを代表する歌手はアストラッド」という極端な誤解をしてしまったともいう。
これも有名な話で、ジョアンは『ゲッツ/ジルベルト』レコーディング時に、「あのうるさいグリンゴを何とかしてくれ!」とゲッツを嫌ったと言われている。しかし、ゲッツなくしてあのアルバムは成立しないし、「名盤」とは言われない、のも事実。
さて、そんなボサノヴァが生まれてから半世紀が経つが、未だに本国、そしてここ日本をはじめ、世界中で愛されています。
それはなぜでしょうか? 考えてみると不思議です。地球の裏側で半世紀前にひょんなきっかけ生まれた、つぶやくように歌う音楽が、いつの間にか日本の音楽好きに愛されているなんて。
そんなボサノヴァの魅力について想いを馳せながら、軽〜い気持ちでボサノヴァを聴いてみてはいかがでしょうか?
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