レディメイドのコロムビア100年

2008年3月7日 (金)

     第1回 9タイトル    4月16日発売

石川晶とカウント・バッファローズ 『Soul & Rock』 石川晶のコンボ＝カウント・バッファローズとジャズ・ロック・バンドの、グループ初録音となる1969年作品。佐藤充彦（p）、鈴木宏昌（p）、杉本喜代志（g）、村岡健（sax）らを擁した「ニュー・ロック」志向のアンサンブルがずしりと響く、ヘビー級の1枚。

前田憲男 / 稲垣次郎 『決定版！これぞジャズ・ロック』 前田憲男＝稲垣次郎オールスターズによる1968年9月録音作品。前田の黒いフィーリングのハモンド・オルガンと、稲垣の逞しいテナー・サックス、さらには、杉本喜代志のエキサイティングなギター、猪俣猛の猪突猛進のドラミングが、一丸となって「ジャズとロックビートの迎合時代」を高らかに宣言する。

沢田駿吾 『Hit & Hit In Bossanova』 当時人気絶頂にあったギタリスト、沢田駿吾と、テナー・サックス、村岡健による1968年オールスターズ録音盤。ピアノに徳山陽一、さらにヴィヴラフォンには前田憲男を迎え、タイガース、テンプターズ、フォーク・クルセイダーズ、黛ジュン、伊東ゆかり、筒美京平らのヒット・ソングを痛快にカヴァー。

三俣敬太郎と彼のグループ 『Sound Poesy Sachio』 福沢諭吉の子孫にして、トップレーサー、アパレル・メーカー取締役、ファッション・モデルと多方面で活躍した福沢サチオ氏が、25歳の若さで事故死したことを偲び1969年に制作された、作・編曲家／ピアニスト､三保敬太郎指揮による追悼盤｡生前の故人の肉声を含め、まさに時代の空気が閉じ込められた名企画盤｡

飯吉馨 『ソウル・トリッパー』 ガロ楽曲などの編曲者としても知られるジャズ・ピアニスト、飯吉馨のリーダー・ユニット＝The Wip（ウイップ）の1968年録音作品。飯吉のソウルフルなオリジナル楽曲他、ビートルズ、フランシス・レイ、ピート・シーガーのカヴァーなどを交えた幅広いジャズ・ロック・スタイルを聴かせる。

サンドラ・アレキサンドラ 『サンドラと12人の侍たち』 セクシーな容姿と、魅力的なハスキー・ヴォイスで話題を振り撒いた「元祖黒船」リズム＆ブルース・シンガー、サンドラ・アレキサンドラの1970年作品。川口真、浜口庫之助、筒美京平、中村八大といった当時の歌謡界を代表するヒット・メイカー12人の楽曲を歌った日本独自企画盤。

ジュヌ・エトワール 『ニュー・ヤング・コーラス』 日本のシャンソン歌手の草分け、深緑夏代の門下生によって結成された7人組コーラス・グループ、ジュヌ・エトワールが、吉村英世クインテットとシャルル・オンブル楽団の伴奏を得て1969年に録音した作品。「恋はみずいろ」、「想い出の瞳」他、ビージーズ曲や「さくらさくら」などをユニークにカヴァー。

ミルト・ロジャース 『七色のしあわせ』 「ビリー・ヴォーンの片腕」としてもおなじみの名アレンジャー／ピアニスト、ミルト・ロジャースが、日本の歌謡曲を取り上げた、1969年発表作品。浜口庫之助のヴォーカル譜に魅了されたことに端を発する彼の「ニッポン歌謡贔屓」が、軽妙洒脱なアレンジで1つのカタチとなった画期的作品。

ファンティーヌ・シンガーズ 『70のニュー・サウンド』 「見上げてごらん夜の星を」、「いい湯だな」から、アニメソング「ゲゲゲの鬼太郎」まで、作曲家としてセルフ・プロデュースの才に長けた、いずみたくの1970年発表作品。終生に渡って日本のスタンダード・ソングの必要性と、こだわりを標榜し続け、自らそれを実践した。

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     その他のコロムビア ジャズ／ジャズ歌謡タイトル

     　　 　　 　　          　　 　　
              左から：石川晶 『バック・トゥ・リズム』、 鈴木弘 『キャット』、杉本喜代志 『カントリー・ドリーム』、猪俣猛 『Sound Of Sound』、猪俣猛 『Drum Method』、
              稲垣次郎 『Head Rock』、佐藤允彦 『明日に架ける橋』、杉本喜代志 『Babylonia Wind』

　　           左から：渡辺貞夫 『Jazz & Bossa』（LP）、 北村英治 『北村英治のすべて』（LP）、小野満 『Funky Jam Session』（LP）、南里文雄 / 宮間利之 & ニューハード
               『雨のブルース』（LP）、美空ひばり 『ひばりとシャープ』（LP）、美空ひばり 『ひばり世界をうたう』（LP）、美空ひばり 『ひばりのマドロスさん』（LP）、弘田三枝子
               『Miko In Concert』（LP）

　　           左から：秋吉敏子 『トシコの子守唄』、板橋文夫 『渡良瀬』、ジョージ大塚 『Page 2』、美空ひばり 『ジャズ＆スタンダ―ド』、美空ひばり 『ひばりジャズを歌う:
               ナット・キング・コールをしのんで』、弘田三枝子 『ジャズ・コレクション』（8CD）、Various『日本のジャズ・ソング -戦前篇栄光のコロムビア・ジャズ・ミュージシャン
                ／ステージ・ショーのスター達』、Various 『服部良一 生誕100周年記念アルバム: ハットリ・ジャズ & ジャイブ』

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