輝け！2007年 HMVオンライン大賞 - ダンス＆ソウル

CD Underground Kingz
UGK

Pimp C＆UGK　4ever・・・。

ヒップホップ･アルバムでここまで黒さを聴かせてくれる作品はそうそう無い。全体に漂うブルージーで琥珀色を放つUGKワールドは、絡みつくような高い声のPimp Cと重く説得力のあるBun Bの二人のラップが共存することによりいっそう完成度が増す。プロデュースの殆どはPimp Cが手がけているが、Juicy J とDJ Paul(Three 6 Mafia)によるソウルフルで幸福感の満ちた「Int'l Players Anthem」や、Scarfaceが手がけたToo $hortの名曲リメイク「Life Is 2009」、Lil Jon制作のロッキッシュな「Like That」、DJ B-Boeによるフロアバンガー「Grind Hard」、The Runnersの地響きがなりそうなブッ太いビートの「Take Tha Hood Back」、(続きを読む)

CD Graduation　
Kanye West

世界が認めるNo.1プロデューサーKanye Westの約2年半ぶりとなるニューアルバムは、『College Dropout』 （大学中退）、 『Late Registration』（履修登録遅延）に続き、遂に『Graduation』（卒業）までやってきた。リードシングルは、T.I.作品でお馴染みのDJ Toompが元々Young Jeezyに提供するはずだった「Can't Tell Me Nothing」とDaft Punk「Harder, Better, Faster, Stronger」ネタの「Stronger」（Timbalandがプログラミングを担当）。当初、この2曲を聴いたときは正直ピンと来なかったのだが、アルバム全体を聴いてカニエの実力を(続きを読む)

CD American Gangster　
Jay Z

Jay Zの“ニューアルバム”、リリース！記念すべき10作目となる本作は、11月2日に全米で公開されたリドリー・スコット監督の映画『American Gangster』からインスパイアされて制作した作品で、映画のハイライト･シーンがライムされているコンセプト・アルバムでもあります。さらに『American Gangster』のオリジナル･サウンドトラックも別でリリースされるということで話題性抜群。Neptunesが手がけた「Blue Magic」、Diddy, LV & Sean Cプロデュースの「Roc Boys」 など先行シングルから鳥肌ものの完成度。(続きを読む)

CD Special Occasion　
Bobby Valentino

Ludacris率いるクルーDisturbing Tha Peaceのシンガーで05年にセルフル･タイトル･タイトルで鮮烈デビューを飾ったBobby Valentinoの注目の2ndアルバム。1stで成功したミッド･スロウ路線を継承し、今回もTim & Bobプロデュース曲多め。その他、Rodney Jerkins、Sean Garrett、Bryan Michael Cox、Dre & Vitalがプロダクションで参加。ピアノ・フレーズが美麗なエモーショナル・バラッド「Turn The Page」、Timbalandと右腕Danjaが手がけた未来派ミッド「Anonymous」といったシングルカット曲の完成度は言わずもがな。(続きを読む)

CD Ultimate Victory　
Chamillionaire

これ真面目にオススメ！何度も聴けます！全米チャート1位を獲得しただけでなく、着メロ・ダウンロード、デジタルシングル･セールスなど軒並み大記録をぶち上げた「Ridin」のヒットにより、本国アメリカではローカル･スターから全国区の大スターに一気にのし上がったChamillionaireですが、注目の2ndアルバムは1stに続きサウス・ファン以外にも響く良質盤。JR Rotemが手がけ、大物Slick Rick（！）を迎えたリード･シングル「Hip-Hop Police」の他にも、ビックリEurope「Final Countdown」ネタの「Industry Groupie」など話題を呼びそうな楽曲も収録。 (続きを読む)

CD West Coast Vaccine (The Cure)
Turf Talk

ハイフィー・ブームは一旦落ち着いた感がありますが、ローカル・シーンでは確実に広がりを見せ多くの作品がリリースされています。そんな中、ベイエリア･シーンの新・旗手であり、E-40の従兄弟としても知られる若手No.1、Turf TalkがSick Wid Itから2ndアルバムを発売！E-40とB-Legitをフィーチャー、プロデュースはDroop-Eと血族が集結し、DJ E Rockが鬼スクラッチを披露する「Doe Boy」、Rick Rockによるビリビリ震撼するようなビートとヒステリックなフックが高揚させる「I Got Chips」、大爆発寸前の如き緊張感が漂うドラマティックな (続きを読む)

CD Epiphany
T-Pain　

ヴォーカル･エフェクトを印象的に使った「I'm Sprung」の大ヒットをきっかけに、客演でひっぱりだこ状態。今やヒット請負人の名前を欲しいままにしているT-Pain。ヴォーカル･エフェクト自体は新しい手法でないにも 関わらず、この売れっ子っぷりは目を見張るほど。しかしその裏には、多くのフォロワーとは一線を画する緻密な計算の元、導かれた究極の「心地よさ」があるからに他ならない。プロデュースは全てT-Pain本人で、大物ゲストは迎えず、Akon、Shawnna、Kardinal Officshall、Cham、Yung Jocといった比較的近しい存在のアーティストをフィーチャー。さらに (続きを読む)

CD Finding Forever　
Common　

R.I.P. J Dilla。Commonの7thアルバムは、「命に限りはあるけど、音楽は永遠である」というテーマのもと制作され、同じソウルクエリアンズのメンバーであり、ヒップホップ･シーンに多くの傑作を残しながら、昨年急逝したJ Dillaに捧げられている。また、前作『Be』で最高の相性を証明してみせたKanye Westが殆どの曲をプロデュースを担当。サウンド面の土台がしっかりしている安心からか、Commonはリリック面で存分に才能を発揮している。 Kanyeの他にはWill I Am、Devo Springsteen、故J Dillaが1曲ずつプロデュース。(続きを読む)

CD Guilty By Affiliation
Wc　

80年代末から活動している西海岸ヒップホップ・シーンの超重要人物、WCの約5年ぶりとなるニューアルバムはウェッサイ･ファンがビリビリ痺れるような強力作！リリースはIce CubeのLench Mob Recordsから！ってな訳でIce Cubeがジャケットにも写りこんでいるのも納得。そのものズバリなリード・シングル「This is Los Angeles」や南部フレイヴァをうまく取り入れた「Addicted To It」、バンギンな「Paranoid」、Gameをフィーチャーした「West Coast Voodoo」等、思わず鼻息荒くなるような、西海岸特有の乾いた男臭〜い楽曲ばかり。 (続きを読む)

CD Back Of My Lac
J Holiday

ワシントンD.C.出身の男性R&BシンガーJ Holidayのデビュー・アルバム発売！06年末にRodoney Jerkinsプロデュースの「Be With You」で注目を集め、翌07年にはMimsの「Girlfriends Fav MC」にフィーチャーされデビューに向け準備を進めていた彼。満を持してリリースしたシングル「Bed」がラジオヒットとなり、ビルボード･チャートを席捲。「Bed」はRihannaの「Umbrella」を手がけたThe-Dreamがソングライティングを担当。注目のデビューアルバムにはそのヒットシングル2曲の他、頭はSmokey Robinsonの「Crusin'」、最後の部分はWilliam De Vaughn(続きを読む)