ジェイ・グレイドン伝説の映像!
2007年12月12日 (水)
ジェイ・グレイドン伝説の日本公演が世界初映像化!!エアプレイやTOTO さらにはEW&Fやジョージ・ベンソンのナンバーまで超豪華メンバーによって繰り広げられた伝説の1994年日本公演を世界初映像化! プロショット ワンカメラで記録された秘蔵映像ファイルを最新デジタル・リマスタリングで完全収録! 日本独自企画!
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Text By Toshiki Nakada / Cool Sound
【AOR史上に残る貴重な映像記録を発掘!】
またひとつ、音楽史における貴重な記録が発掘されました。『ジェイ・グレイドン・オール・スターズ ライヴ・イン・ジャパン 1994.1.19』。1970年代後半から80年代中盤にかけて、次から次にヒットを飛ばしたプロデューサー&ソングライターのジェイ・グレイドン。ジョージ・ベンソン、アル・ジャロウ、ザ・マンハッタン・トランスファー、デバージ、ディオンヌ・ワーウィック…。彼が手掛けたレコードはポップ・ミュージックの中に緻密な芸術性をもたらし、多くのミュージシャンから多大なるリスペクトをもたらしています。なにしろ、ジャズ・ピアノのパイオニア:ハービー・ハンコックも当時ジェイ・グレイドンにプロデュース依頼をしたほどですから(ハービーの1982年のアルバム『Lite Me Up』の1曲)。
【歴史的名盤『エアプレイ』で一世を風靡したジェイ・グレイドン】
元々、ジェイ・グレイドンはセッション・ギタリストとして L.A.スタジオ・シーンの花形的な存在でした。1970年代を通して、まさに数え切れないレコーディングに駆り出され、クリエティヴィティに富んだプレイを提供。多くのギタリストがそのスタイルを真似し、日本のミュージック・シーンにも多大なる影響を与えています。特に、ジェイ・グレイドンが、これまた当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったキーボーディスト:デヴィッド・フォスターと結成したユニット:エアプレイのアルバム『Airplay(邦題:ロマンティック)』(1980年)は、ポップ・ミュージックのひとつの完成型を提示し、世界中にクローンを生み出すほどの伝説となっています。
ジェイ・グレイドン : Guitar, Vocals | ジェイ・グレイドン : Guitar, Vocals & パット・マステラット : Drums(キング・クリムゾン) |
そんな一世を風靡したジェイ・グレイドンは1980年代終盤まで他のアーティストのプロデュースや曲提供に力を注ぎますが、90年代の幕開けと共に、自らのアーティスト活動をスタートさせます。まずは、91年にヒットメイカー:クリフ・マグネス&グレン・バラードの2人とプラネット3を結成し、アルバムを発表。日本でも直ぐにブレイクしますが、その2年後の93年、待望のソロ・アルバム『Airplay For The Planet』を発表し、そのミュージック・マジックも再び頂点へと到達するのでした。そう、ジェイ・グレイドンにしかなし得ない、一般大衆とマニアの両方を納得させる、音楽の魔法。ビル・チャンプリン(シカゴ)、ジョセフ・ウィリアムス(ex TOTO)、デヴィッド・フォスター他、豪華なミュージシャンが参加したその作品には“Perfect”という言葉がピッタリとハマるのでした。
【豪華メンバー参加 伝説の初来日公演】
そして翌1994年1月、ジェイ・グレイドン・バンド待望の来日公演が実現するのでした。しかも、アルバム同様、ビル・チャンプリン、ジョセフ・ウィリアムスという素晴らしいヴォーカリストを同行させ、さらに、TOTOのオリジナル・メンバー、スティーヴ・ポーカロ(キーボード)や、元Mr.ミスター、現キング・クリムゾンのパット・マステラット(ドラムス)他、全員が著名人、或いは、スタジオの職人という、究極のオール・スター・バンド。実はジェイ・グレイドンが自分の名義でライヴを演るのはこれが初めてだったのです。当時既に35年以上のプロ・キャリアを誇る彼ですが、スタジオの仕事ばかりで、いわゆる人前でギターを弾く機会は皆無に等しかった。そんなジェイ・グレイドンが目の前でギターを弾く、その姿を目撃すべく、熱心なファンはもちろん、日本の有名ミュージシャンも多数、会場に足を運んでいます。そう、まさに伝説の来日公演だったのです!
ビル・チャンプリン:Vocal, B3 ORGAN, Guitar(シカゴ)& スティーヴ・ポーカロ:Keyboards(ex TOTO) | ジョセフ・ウィリアムス : Vocal, Keyboards(ex TOTO) |
ビル・キャントス : Vocal, Keyboards | ケンジ・サノ : Bass(カラパナ) |
【高音質 高画質で甦る究極のジェイ・グレイドン・ワールド+ボーナス映像!】
今回リリースされるDVDはその時のパフォーマンス…しかも、日本公演の初日、すなわち、ジェイ・グレイドンの生涯初ライヴ!…をフルで収録した貴重この上ない作品です。豪華な面々と繰り出す曲目は、ジェイ・グレイドンのソロ作やプラネット3のナンバーはもちろん、伝説のエアプレイの名曲<Stranded>や<Nothin' You Can Do About It>も完璧に演奏され、さらに、ビル・チャンプリンやジョセフ・ウィリアムスの関わったナンバー、すなわち、TOTOの<Pamela>や、EW&Fの<After The Love Has Gone>も登場する、ある意味、極上のコンピレーション的な色合いも備えています。元々は資料用で収録されたものですが、テクノロジーの進歩もあり画質は極めてハイ・クォリティーに仕上げられています。それをチェックしたジェイ・グレイドンからもお墨付きを頂戴した、という充実の一品。ライヴ・コンサートを収録した映像は、ステージのライティングの関係で明るさに欠け、若干、観難かったり、ということがよくありますが、この作品に関してはそういった心配はありません。また、音の方もミキシング・ボードから直で拾ったものとは思えない、素晴らしい音質を届けてくれます。そしてそれは各人の目を見張るテクニックと、バランス重視のアンサンブル、この2つがステージ上を駆け巡っていたことの証明、と言って好いでしょう。レコードで繰り広げられた緻密この上ない世界をそのままライヴでも再現する演奏力にははっきり言って脱帽状態。これぞ究極のジェイ・グレイドン・ワールドです! そして、もうひとつ、ボーナス映像として追加されたジェイ・グレイドン&ケンジ・サノ(ベース)のトーク・セッション(!)、これもまさに必見です! 当時のライヴを思い出して2人が語る数分間、その超ファンキーなやりとりも素顔のジェイ・グレイドンに触れられるこれまた貴重な映像です。
【初回限定版 特別仕様】
『ジェイ・グレイドン・オール・スターズ ライヴ・イン・ジャパン 1994.1.19』は、映像DVDだけの通常仕様と、それから、DVDにCD専用にマスタリングされたライブCD2枚組が付属された特別仕様と2パターン、発売されます。特別仕様版は初回限定プレスで、日本公演の後に行われた北欧公演のポスターのミニチュア版が挿入されるといった、細かな配慮もされていますが、音源=CD2枚組はMCをカットするなど演奏ナンバーをテンポ好く聴かせるという部分に拘っています。つまり、家で、車で、至る所で、通常のライヴCDとして繰り返し楽しめる、そんな利点を持っています。繰り返しになりますが、こちらは限定版ですので、とにかくお早めにお求め下さい。
AOR=Adult Oriented Rockの理想が、夢が、凝縮された、まさかまさかの一般リリース。シークエンサーには頼らない、100%人間の手によるポップ・ミュージックの芸術が展開される…。そしてそれはL.A.のスタジオ・ミュージシャンの底力、レヴェルの高さの証明と言って間違いないでしょう。感涙と感動が交錯する瞬間、貴方もどうぞご堪能下さい!
[1994年1月19日 中野サンプラザにて収録]
JAY GRAYDON : GUITAR, VOCALS
BILL CHAMPLIN : VOCALS, B3 ORGAN, GUITAR (シカゴ)
STEVE PORCARO : KEYBOARDS (ex TOTO)
JOSEPH WILLIAMS : KEYBOARDS, VOCALS (ex TOTO)
KENJI SANO : BASS (カラパナ)
SHERWOOD BALL : GUITAR, VOCALS
BILL CANTOS : KEYBOARDS, VOCALS
JOHN VAN TONGEREN : KEYBOARDS
PAT MASTELOTTO : DRUMS (キング・クリムゾン)
*本作は資料用として記録された映像と音源を最新技術で加工したものです。
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