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ストレンジ・デイズ 創刊100号記念!
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Tuesday, November 20th 2007


 ストレンジ・デイズ 創刊100号記念!HMVオンライン特設ページ

ストレンジ・デイズ
遂に創刊100号を迎えたストレンジ・デイズ誌。
目玉の特集『紙ジャケで聴くロック・ビッグ・バンの100枚(1967-1971)』をHMVオンラインでもちょっぴり紹介させていただきます! この特集は、100号、101号連続で編集長が自ら書き下ろす2号連続企画です(101号の『ロック・ビッグ・バンの100枚(1972〜1976)』もご期待ください!)。

ロック・ビッグ・バンとは……
ビートルズが67年6月に発表したアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』は、様々なジャンルを融合させた音楽性やアートワークなどで、ロックの歴史を一夜にして塗り替えてしまったアルバムだと言ってもいいだろう。そこで、このアルバムの発表を宇宙の始まりになぞらえ、“ロック・ビッグ・バン(ROCK BIG BANG)”と称することにした。そして、その影響が色濃く残る67年から71年にかけての5年間に発表された、時代を映し出す100枚を選出するとともに、ロック・ビッグ・バンとは何だったのか検証してみた。また、メーカーとライセンスの関係を述べることによって、近年ブームとなっている紙ジャケットとカタログの復刻がなぜ旺盛になっているのかを分析するとともに、“ロック・ビッグ・バン”の奥深い魅力を少しでも伝えることができれば、と考えた。(岩本晃市郎)

ストレンジ・デイズ創刊100号 - 11月20日発売
表紙:ザ・ビートルズ
■100号&101号特集増ページ
■購入者特典 ※2号連続で特典が付きます
1. CD付き(100号はクランプス・レーベル・スペシャルサンプラー)
2. 2号連続購入者全員にロジャー・ディーン・オリジナル・ロゴ入りTシャツプレゼント

 紙ジャケで聴くロック・ビッグ・バンの100枚(1967-1971)- 11位〜25位

Their Satanic Majesties Request
No.11: > Rolling Stones『Their Satanic Majesties Request』
 ビートルズが『サージェント・ペパーズ〜』をリリースしてから約半年後の67年12月、ローリング・ストーズは本作を発表した。リリース当初は、“ビートルズのモノマネ”とか“ストーンズには相応しくないアルバム”などと言われたが、改めて聴き直すと、ビートルズの最新のスタジオ技術を使用した継ぎはぎのアルバムに比べ、ライヴ感さえ感じるこの作品は、ストーンズらしい仕上がりを見せ、むしろサイケデリックの本質に近づいている気さえしてくる。収録曲もポップでメロディアスな楽曲が多い。翌年ストーンズのサイケ・ポップ作品集とも言える『フラワーズ』が発表されるが、本作と合わせて聴くと彼らの素晴らしきポップ・サイドが見えてくる。
★仕様 : ダブル・ジャケ/カスタム・スリーヴ付き
★original: Decca / TXL/TXS 103 / 1967.1



Graduate
No.12: > OST(Simon & Garfunkel)『Graduate』
 発表された楽曲の知名度という点においてビートルズを上回るアーティストがいるとすれば、間違いなくサイモン&ガーファンクルだろう。本作は、彼らが映画『卒業』のために制作したサントラ。「サウンド・オブ・サイレンス」「ミセス・ロビンソン」「スカボロー・フェア」などの名曲が1枚の作品に同時に収録されているのは信じられないほどだ。彼らがもっともクリエイティヴィティに溢れていた時代の永遠の名作。全米1位、全英3位。
★仕様 : シングル・ジャケ/ファクトリー・スリーヴ、国内盤復刻帯付き
★original: Columbia / OS 3180 / 1968.2



Led Zeppelin IV
No.13: > Led Zeppelin『Led Zeppelin IV』 廃盤 
 68年7月のヤードバーズ崩壊からレッド・ツェッペリンが69年3月にファースト・アルバムを発表するまでが約半年。そこから2年半あまりで本作『W』が発表されている。なんと濃密で素晴らしい時代だったのだろうか。彼らにとってもその2年半あまりは、作品を発表するごとに新しい大地に足を踏み入れる感覚だったに違いない。もちろん結果的には単なるひとつの通過点にすぎなかったが、このアルバムがリリースされた瞬間、鉛の飛行船は上昇気流に乗っていたはずだ。名曲「天国への階段」を含む大傑作。
★仕様 : ダブル・ジャケ/カスタム・スリーヴ、国内盤復刻帯付き
★original: Atlantic / 2401 012 / 1971.11



Fragile こわれもの
No.14: > Yes『Fragile こわれもの』 廃盤
 カラフルでポップなサイケ・ムーヴメントに代わって現れたのは、テクニックや構成美を誇るシリアスなプログレッシヴ・ロックだった。そのきっかけを作ったグループのひとつがイエスで、本作は71年11月発表の4作目。リック・ウェイクマンが操るメロトロン、モーグといったキーボードがそれまでにない幻想的でテクニカルなサウンドを生み出し、クリムゾン、ジェネシス、EL&P、フロイドとともに、プログレッシヴ・ロックの代表バンドとなった。アートワークはプログレのアイコン、ロジャー・ディーン。
★仕様 : ダブル・ジャケ/国内盤復刻帯、オリジナル・ブックレット付き
★original: Atlantic / 2401 019 / 1971.11



Imagine
No.15: > John Lennon『Imagine』
 アルバムそのものについては解説を必要としないくらい有名な大ベストセラー作品。ジョン・レノンのソロ第1作にあたる本作は、71年に発表されると同時に英米のチャートで1位を獲得。タイトル曲「イマジン」も全米で3位となる大ヒットを記録した。長い間紙ジャケットでのCD再発が望まれていただけに仕様が気になるが、アートワークはほぼ完璧というほどに精密に再現されている。紙ジャケで持っていたいマスト・アイテム。
★仕様 : シングル・ジャケ/カスタム・スリーヴ、フォトカード、ポスター、国内盤復刻帯付き
★original: Apple / PAS 10004 / 1971.10



Tommy
No.16: > The Who『Tommy』 廃盤 
 “サージェント・ペパーズ・シンドローム”と言われる、サイケデリックなトータル作品は、そのほとんどがアナログ盤〜CDという記録メディアの中に形を残すのみだが、ザ・フーが69年に発表した本作『トミー』はロック・オペラとして映像や舞台にまでなった数少ないコンセプト・アルバム。ピンボールの上手な少年がスターになっていくという物語に乗って繰り出される数々の名曲は、まさにもうひとつの『サージェント・ペパーズ〜』と言えるだろう。紙ジャケ再発に際しオリジナルのブックレットも再現。
★仕様 : 3面開きジャケ/オリジナル・ブックレット付き
★original: Track / 2657 002 (613 013~4) / 1969.5



Village Green Preservation Society
No.17: > Kinks『Village Green Preservation Society』
 60年代前半から活動するグループの多くは、サイケデリック・ムーヴメントの到来とともに、カラフルかつポップなトータル・アルバムを次々と制作・発表していった。キンクスもまた同様にサイケデリック感覚溢れるポップ・アルバムを残している。とはいえ、ひねくれ者の彼らだけに同時代の他のアーティストとは異なり、そこにはたっぷりとウィットとユーモアが込められている。キンクスが音楽で表現した60年代末期を聴こう。
★仕様 : セミダブル・ジャケ/ボーナス・トラック13曲
★original: Pye / N(S)PL 18233 / 1968.11



Just Another Diamond Day
No.18: > Vashti Bunyan『Just Another Diamond Day』 廃盤 
 数多くのフィメール・ヴォーカリストの作品の中で、ヴァシュティ・バニヤンが70年に残した本作は特別な1枚だ。クオリティの高さと、市場に出回った枚数の少なさから、コレクター市場では高額な値段で取引されてきたことでも有名な作品。愁いを帯びたメロディ、囁くようなウィスパー・ヴォイスが醸し出す世界は、彼女ならではのもの。彼女は人知れず発表したこの1枚を残し、05年に新作を発表するまで35年も沈黙し続けたのである。紙ジャケでは奇跡的にフィリップスのオリジナルのレーベル・ロゴも再現。
★仕様 : ダブル・ジャケ/ボーナス・トラック4曲
★original: Philips / 6380 019 / 1970.12



Picturesque Matchstickable Messages From The Status Quo
No.19: > Status Quo『Picturesque Matchstickable Messages From The Status Quo』
 母国イギリスでは国民的グループとして知られるステイタス・クォーのファースト・アルバム。アートワークのイメージ通りのカラフルでサイケデリックなテイストを散りばめたポップな内容。ザ・ムーヴやアイドル・レースのデビュー作と比較しても、決して見劣りしない傑作だ。特に「エリザベス・ドリームス」は聴きもの。しかしポップな作風も、69年に発表した次回作『スペア・パーツ』まで。あとはブギ一筋。
★仕様 : シングル・ジャケ/ボーナス・トラック12曲
★original: Pye / N(S)PL 18220 / 1968.8



Mr. Fantasy
No.20: > Traffic『Mr. Fantasy』 廃盤
 今考えてみれば、60年代に活動し始めたグループには凄いメンバーがそろっていた。トラフィックもそのひとつで、スティーヴ・ウィンウッド、ジム・キャパルディ、デイヴ・メイソンらが在籍していたのは奇跡と言うしかない。そんな彼らが67年にリリースしたのが本作『ミスター・ファンタジー』。これも“サージェント・ペパーズ・シンドローム”的作品で、内容はクオリティの高いサイケデリック・ポップ作。紙ジャケでの復刻に際してはオリジナルのセミダブル(フラップ・スリーヴ)を再現している。
★仕様 : セミダブル・ジャケ
★original: Island / ILP 961/ILPS 9061 / 1967.12



Give Me Take You
No.21: > Duncan Browne『Give Me Take You』
 イミディエイト・レーベルからリリースされたダンカン・ブラウンのファースト・アルバム。ファンタジックでリリカルな雰囲気を漂わせるソフト・サイケの名盤として語られることの多い本作のプロデュースは、同レーベルを主催する、かのアンドリュー・ルーグ・オールダム。同レーベルで制作された名作、ビリー・ニコルズの『ウッド・ユー・ビリーヴ』にも通じる繊細な音作りは、もっと評価されてもいい。これまたマスト・アイテム。
★仕様 : シングル・ジャケ/インサート付き/ボーナス・トラック2曲
★original: Immediate / IMSP 018 / 1968.7



The Electric Light Orchestra
No.22: > The Electric Light Orchestra『The Electric Light Orchestra』
 ザ・ムーヴを率いていたロイ・ウッドは、同郷のグループ、アイドル・レースからジェフ・リンを引き抜いた。それは、ロックとクラシックの融合を果たすべく、新グループを結成するためだった。結果、管弦楽団を内包するグループができあがった。グループはELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)と名乗り、本作でデビューを飾った。しかし直後にロイ・ウッドが脱退し、ELOはジェフ・リンの手に委ねられることとなった。
★仕様 : ダブル・ジャケ/カンパニー・スリーヴ、インサート付き/ボーナス・トラック2曲
★original: Harvest / SHVL 797 / 1971.12



Fire And Water
No.23: > Free『Fire And Water』 廃盤 
 ポール・ロジャースが2005年のクイーンの復活ライヴでヴォーカルを務めたのは記憶に新しい。本国イギリスでも国民的グループの復活は大きなニュースになった。しかし、英国でのコンサートにおいて最も盛り上がったのは、ロジャースが歌ったフリーの本作収録曲「オール・ライト・ナウ」だったことはあまり知られていない。それほどフリーは今でも英国民に愛されているグループなのだ。他にも名曲満載のサード・アルバム。
★仕様 : シングル・ジャケ/ボーナス・トラック6曲
★original: Island / ILPS 9120 / 1970.6



Paranoid
No.24: > Black Sabbath『Paranoid』
 若き日のオジー・オズボーンの雄叫びがアルバム全体を覆う、ブラック・サバスのセカンド。パープル、ツェッペリンに次いでハード・ロックの元祖と言われている彼らだが、現在のメタル・バンドに最も強い影響を与えているのはサバスであることに違いない。魔術的なイメージとオジーのヴォーカル・スタイルこそが連綿と続くメタル・ストリームの源泉だ。ヴァーティゴのマークもカンパニー・スリーヴもそのままでの復刻は、ファンにとっても渦巻きコレクターにとっても嬉しいプレゼントとなったはずだ。
★仕様 : ダブル・ジャケ/カンパニー・スリーヴ付き
★original: Vertigo / 6360 011 / 1970.9



McCartney
No.25: > Paul McCartney『McCartney』 廃盤
 ビートルズの解散が決定し、ラスト・アルバム『レット・イット・ビー』が発表されたのが70年5月。その約1ヶ月前、ポールのソロ第1弾となる本作がリリースされた。一足早くビートルズを脱退したポールは、リンダとスコットランドの農場に移り、多重録音による本作を制作。大半がインストながら、随所に見せる美しいメロディは彼の才能を見せつけるものとなった。発表時は酷評されたが、時を経るごとに評価は高まる一方だ。
★仕様 : ダブル・ジャケ/国内盤復刻帯付き
★original: Apple / PCS 7102 / 1970.4