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タランティーノ&ロドリゲス『グラインドハウス』を熱く語る!!

2007年8月24日 (金)

クエンティン・タランティーノ監督

クエンティン・タランティーノ(以下、タランティーノ):グラインドハウス映画っていうのはね、何を目にすることになるか分からないものだったんだよ。生々しくて最高にものすごくて、セクシャリティはワイルドだった。全ての大都市には(B級映画を連続上映している)グラインドハウス・ムービー・シアターがあった。ダラスにはグラインドハウスがあったし、ヒューストンにもあったよ。でも都市部から外れた地域になると、ドライブインシアターの方が多いね。それで、どちらにも同じ映画がかかっていたけれど、環境が全く異なっていたんだ。

ロバート・ロドリゲス(以下、ロドリゲス):スターを雇うだけの予算がなかったから、内容が観客の要求に応えて彼らを惹きつけ、利益を上げるセンセーショナルな要素を持っていなければならなかったが、こういったものは大手映画会社の映画には見られない。アクションかバイオレンス、あるいはセックス…アイデア自体が観客に足を運ばせるような魅力的なものでなければならなかった。だから今回の僕らの映画で何が素晴らしいかっていうと、本当に優れた俳優たちに出演してもらっていると同時に、観客を引き込むセンセーショナルな要素も持っているってことさ。

タランティーノ:だけど多くの場合、こういった作品は主流から外れた存在だったから、映画中のセクシャリティや残忍性はほとんど信じられないようなもので、血まみれといった状況だった。究極的なシーンでは文字どおり自分で自分をつねって、「見ているものを本当に見ているのだろうか?」と自問しなければならなかったりした。僕が行く映画館は常にそんな感じだったね。

ロドリゲス:僕らが自分たちのグラインドハウス映画を作るというアイデアを思いついた場所がクエンティンの自宅のホームシアターだったんだ。『シン・シティ』で彼が担当したシーンを見せに彼の家を訪ねたとき、僕は『ごろつき酒場』と『Dragstrip Girl』の2本立てポスターを見て近寄っていった。僕の家にも同じものがあるんだよ。それで考え込んで、こう言ったんだ。「ちょっと待てよ。僕には2本立て映画のアイデアがあったんだ。何だったっけ?」そしたら彼は、「ああ、2本立て映画は大好きだ。それを『グラインドハウス』って呼ぶんだ。」って言った。こういったこと全てが5分ほどの間に起こったんだ。僕らはとても興奮したよ。それから2、3日後、彼はもう記者たちにこのことをしゃべっていた。僕はそれを業界紙か何かで読んだと思うよ。そのときまでに彼は予告編(※)を作るというアイデアを加えていたけれど、それを僕はまだ聞かされていなかった。そのことについて書かれた記事の「ああ、僕らは偽の予告編を作るつもりさ」って部分を読んで、“僕ら”?って具合だったよ。それは本当に素晴らしいアイデアだ。
※アメリカ公開版『グラインドハウス』にてロドリゲス監督作『プラネット・テラー』放映前と、タランティーノ監督作『デス・プルーフ』のとの間に流されるフェイク予告編のこと。ロドリゲス監督『マチェーテ』、ロブ・ゾンビ監督『ナチ親衛隊の狼女』、エドガー・ライト監督『DON'T ドント』、イーライ・ロス監督『感謝祭』の4本。フェイク予告編だというのがもったいないほど、豪華な監督陣が集結している!

タランティーノ:もっと大きな思いつきは、予告編、そして70年代に見たようなキャンディの広告や年齢制限の警告なんかも全て一緒くたになった2本の映画全体をひとまとまりの作品にするというアイデアだった。僕らはこういった種類の映画のファンで、僕の映画はスラッシャー映画とカーチェイス・アクションが交じり合ったものになっているんだよね。

ロドリゲス:それはグラインドハウス映画そのものの完璧なアイデアだった。観客は自分たちが見ているものが信じられなくなるところまですっ飛んでいかなければならないよ。僕は片脚がマシンガンになっている女の子のアイデアを持っているんだ。マシンガンの足がみんなを劇場に運ぶんだ

タランティーノ:そうさ。

ロドリゲス:彼女はマシンガンの脚を持つことになる。僕らは映画ファンのためにやっているんだ。クエンティンの家に行き、そこで映画を観るという特権を持つわずかな人にしかできないような経験を共有しながら映画を観るという非常に素晴らしい夜になり、ますます映画を愛するようになるよ。

タランティーノ:僕らは観客全員に、それがどのようなものだったのか、まさにグラインドハウスにいるような経験をさせるための状況を作り上げたんだ。

-おわり-

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