Fingazzインタビュー!

Tuesday, April 24th 2007

☆『Fingazz Presents The Late Night Hype』発売記念インタビュー


Roscoe「I Love Cali」を始め、数々のヒット曲/クラシックを手掛けてきた西海岸を代表するトップ・プロデューサー、Fingazzが遂に自己名義となるオリジナル・アルバムを完成させた!

ハードなイメージとは異なる、メロウでスムースな心地良いヒップホップ/R&Bチューンで構成された本作は、これまでのFingazzファンだけに留まらず、より幅広い層(特に女の子♪)に支持されそうな予感アリ!今春のヒップホップ・シーンの最大の隠しダマとして、早くも早耳な音楽ファンの間では話題沸騰なだけに、チェックしとかなきゃマズイぞ!


Interview with Fingazz


Fingazzという名前の由来を教えて下さい

Fingazz(以下F): 昔あるアーティストがキーボードを弾いている時の俺の指を見て、動きがすごく早いって驚いたんだ。それがキッカケで、FingerからFingazzって名前を思いついたんだよ。

あなたが影響を受けた音楽、アーティストを教えてください。

F: いっぱいいるよ。特にPrinceMichael Jackson、それからRoger Troutman and Zappはとても影響を受けたアーティスト達だね。やはりオールド・スクール・ファンクや80年代のファンキーなポップ・ミュージックに多大な影響を受けたと思うよ。

プロデューサーとして影響を受けた人は居ますか?

F: もちろんいるよ。まずDr Dreだろ、それからNeptunesTimbaland。俺は同じ志を持つ同士として、全てのプロデューサーを尊敬しているけれど、中でも特に彼らが俺に影響を与えたプロデューサー達だね。

トラックを作り始めたのは幾つくらいのことですか?

F: 初めてプロデュースという形でトラックを作ったのはたぶん16、17歳の頃かな。そして初めて大きなスタジオでちゃんとしたアーティストをプロデュースしたのは19歳だね。俺は随分若くからこの世界に飛び込んだんだ。

これまでにかなりの量の楽曲を手掛けていると思うのですが、あなたのサウンドのどこが皆を挽きつけるのだと思いますか?

F: 俺の音楽はやはりメロディーに重点がおかれているという所に特徴があるんじゃないかな。俺はDJのバックグラウンドがないから、よくDJ出身のプロデューサーがやるようなサンプリングの技術をほとんど使わない。俺にとって一番大切にしていることは、人に音楽を感じてもらうってことなんだ。俺のビートは最初はハードに感じるかもしれないけど、トップにあるのはミュージシャンとしてのフィールドを活かしたメロディックなビートなんだよ。R&Bとヒップホップの混合って感じかな。そしてどちらかというとR&B色が強く、ラップのビートのトップにR&Bがきているって感じなんだ。そこが俺の音楽の特長で、ラップがそんなに好きではない人でも聞きやすいサウンドなんじゃないかと思うよ。それから俺はトークボックスを用いるからまた違う雰囲気が出るんじゃないかな。トークボックス奏者だけでも結構レアだから、その技術を使うと他とは全く違うサウンドを音楽に組み込むことが出来る。そんなところじゃないかな。

これまでに手掛けた作品の中で、最も印象に残っている曲について、またなぜ印象に残っているのかを教えて下さい。

F: それは他人にとって?それとも自分にとって?他人にとって印象的だろうと思う曲についての方が答えやすいから、そっちを答えてもいいかな?たぶん人に印象を強く与えたのは「Summer Nights」(Lil Rob)、「I Love Cali」(Roscoe)、「Summer Time Again」(Roscoe)あたりじゃないかな。この3曲は俺の代表曲だと言う人が多いし、またFingazzという名を多くの人に知らしめた曲だと思うよ。質問にちゃんと答えられなくて悪いね。でも俺の作ってきた曲は、まだ公表していない曲を含め1000曲(!)を軽く超えているから、その中から最も印象的な曲を選ぶのは不可能なんだよ。

今回のタイトル『Late Night Hype』と名付けていますが、そのタイトルからどのようなサウンドや内容を想像しましたか?

F:このアルバム制作にあたって、全てのトラックを決めた時に、俺の中では漠然とこのアルバムをかけながら夜の街をクルーズしているイメージが出来上がっていた。クラブに行くでもよし、バーに行くでもよし、とにかく何かエキサイティングな気分で夜の街に出て行く車の中で聞きたいと思う曲ばかりを集めたんだ。だからこのタイトルは、すごく俺のイメージにフィットしていると思うよ。




4Fingazz 『Fingazz Presents The Late Night Hype』
1 Intro
2 My Boo Remix
3 Let It Roll feat.Steelo
4 Don? t Let Me Go feat. Track Team
5 West Coast Style Interlude
6 West Coast feat. Yun A & Sage Feat. Diamonique
7 Tell Me Why feat. Trigga The Gambler
8 I Do It For You feat. Lunch Feat. Diamonique 
9 Share My World feat. Stigma
10 Aint Nothin To It feat. Roscoe, Bad Azz, Krook, Eastwood 
11 Skit
12 Everything Is Gonna Be Alright feat. T-Weaponz 
13 I Can? t Wait feat. Big Meech
14 Luxury Livin feat. The Generals Feat. Fingazz
15 Sex Buddy feat. Roscoe Feat. Fingazz
16 Summetime feat. Boss Solo
17 Outro





このアルバムに収録されている多くの曲からオールドソウルへの敬愛を感じます。やはりソウルやファンクがあなたのサウンドの基本になっているのでしょうか?

F: もちろんだよ。俺の音楽の原点だ。プロデューサーという職業に就くまではファンク・バンドを組んでいて、カリフォルニアの様々なイベントやクラブで演奏していたんだ。そこでトークボックスを知ったんだけど、とにかく沢山のバンドと一緒に舞台に立つ機会を与えられ、偉大なオールド・ファンクのアーティスト達から沢山のことを学んだよ。こんな経験があったから、俺にとってファンクをベースとしたウエストコースト・ミュージックを作る事はとても容易な事だったね。当時、ウエストコーストはラップのメイン都市であり、すごく盛り上がっていた。Dr DreIce CubeWarren Gのようにファンクをベースにしたアーティスト達が活躍していた事にも後押しされ、俺は本格的にプロデュースの道にのめり込んでいったんだ。独自のプロデューシングの方向性が見えてきたのもその頃で、当時絶頂を迎えていたギャングスタ・ラップとファンクを組み合わせた音楽を作ることは俺にとって必然だった。それが俺の音楽の原型で、俺のビートはいつもラップとファンクが融合されたものになったのさ。

今回のアルバムに参加しているクルーのメンバーについて教えてください。

F:
Lunch - 彼はHomeless Nationのリーダーで、Homeless Nationは俺の出身地でもあるインランド・エンパイア(Inland Empire)出身のクルーによって結成されたラップグループだ。インランド・エンパイアはLAの郊外、サウス・カリフォルニアに位置するエリアで、LAとは全く異なった独自性を持ったエリアなんだ。たぶんLunchは現在一番活躍しているインランド・エンパイア出身のラッパーだと思うね。

DiamoniqueE – 彼女はHomeless Nation初の女性ラッパーだよ。彼女ももちろんインランド・エンパイア出身。彼女はラップも出来るけどHomeless Nationの音楽の、《歌》のパートにおいて大きな役割を担っていて、インランド・エンパイアだけにとどまらずサウス・カリフォルニアでも人気がある今注目のアーティストなんだ。

T-Weaponz – NYで活動しているラップグループ。彼らは東海岸だけでなく世界各地で活動しているんだけど、俺が初めて一緒に仕事をしたNYエリアのアーティストで、それからずっといい関係を築いている。ブルックリン出身のプエルトリカンの3人組で、すごく才能があるグループだよ。

日本では以前リリースされた『Classics For The OG's vol. 1』が非常に人気なのですが、あのアルバムはどのような経緯でリリースされたのでしょうか?

F: このアルバムはウエストコーストの音楽だけでなく、特に西海岸のアンダーグラウンド・ミュージックであるチカーノ・ラップをプロデュースしたんだよ。 俺はほぼ全てのメジャー・チカーノ・ラッパーと共に仕事をして、トークボックス奏者としても有名になっていた。それで、このトークボックスとクラシカルでギャングスタ・ミュージックなオールド・ソウルをミックスしたら面白いんじゃないかって思ったんだ。この2つの音楽の融合によりどんな音楽が生まれるのかとても興味があったし、また俺のファンはきっとこの音楽を好きだろうと思ったのさ。実に様々な発見があったよ。自分のお気に入りのオールド・ファンクのサウンドにトークボックスを組み合わせると、まるで違うジャンルの音が出来上がったりして完成には2週間もかからなかったよ。、。正直に言って、このアルバムはひたすら自分の好きな音楽を突き詰めた物だったから、出来上がった時、他人からの評価はあまり期待していなかったんだ。このアルバム制作によって、自分の音楽のあらゆる可能性に気付くことが出来ただけで満足だったしね。でも周りの反応は期待以上に良くて皆がこのアルバムを気に入ってくれたし、このアルバムがカリフォルニアのストリートや日本でもよく流れていたと聞いて嬉しかったよ。


Fingazz
 『Classics For The O.g.'s Volume1』




vol. 2のリリースは予定していないのですか?

F: Vol.2という形ではないけど、『Fingadelic』(仮)というアルバムをリリースする予定なんだ。内容はOGのリメイクにオリジナルを付け加え、今回もいろいろなアーティストに参加してもらおうと思っている。夏ぐらいには出したいね。

あなたは数少ないトークボックス奏者だと思うのですが、トークボックスのどこに魅了されたのですか?

F: ファンク・バンドを組んでいた時に興味を持って、そこから練習を始めたんだ。その後ライブでも使うようになったんだけど、俺がトークボックスを演ると周りのバンドが俺の方を覗き込むんだ。あと、クラブで演奏するとダンスしている人達がピタッと動きを止めて一斉にこっちを見るんだよ(笑)。とにかく皆がその音の異質さにただびっくりしていたね。プロデューサーに転進後も、トークボックス奏者として他のプロデューサー達からの仕事のオファーが絶えなかったんだけど、ある時、一緒に仕事をしたアーティストに、トークボックスをもっと完璧にして、それを自分のプロデューシングの特長にしたらいいんじゃないか、ってアドバイスをされたんだ。そこからまた練習を再開して、完璧にマスターできるようになった。トークボックスの経験はもう13年以上になるんだけど、トークボックスの魅力は音楽に様々な変化を与えることが出来ることじゃないかな。

Kanye Westの登場以降、オールド・ソウルに強く影響されたプロダクションが再び注目を集めているように思えるのですが、彼のようなプロデューサーをどう思いますか?

F: 彼の曲もよく聞くよ。俺と彼の違いは、サンプリングという技法を使うか、使わないかって事だろう。Kanye Westはオールド・ソウルからサンプリングをよくしているね。さっきも言ったけど、俺はサンプリングをあまり使わない。稀に使うこともあるが、ほぼ全てがオリジナルのビートばかりだ。そういう点で俺らは同じソウルをベースにしていても特徴の異なった音楽を作っていると思う。Kanyeは本当に才能のあるプロデューサーだと思うし、自分とは違うジャンルのプロデューサーとしてとてもリスペクトしているよ。

あなたのサウンドはローライダーのカルチャーでもかなり人気ですが、あなたはどのような車に乗ってるんですか?

F: 実は今はローライダーを持っていないんだ。でも、すぐにでも欲しいと思っていて、もう駐車スペースもキープしているよ(笑)。今は忙し過ぎて自分のローライダーで街をクルージングする時間が全くないんだ。だから、少し自由な時間が持ててゆっくりとクルージングを楽しめる余裕が出来たらすぐに購入するよ。といっても、軽くここ10年くらいゆっくりできる時間なんてなかったけど(笑)。唯一フリー・タイムを持てたのは、日本に行った時ぐらいかな。最高だったよ!車は93年のキャデラックが欲しいね。改造してくれる友達も周りにたくさんいるし、絶対に1年以内には購入し、毎日キャデラックで街をクルージングするって決めてるんだ!

近々来日する予定はあるのでしょうか?

F: 6月くらいにはツアーをやりたいって思っていて、そのときにはぜひ日本も回りたいと思っているよ。まだ実現できるかはわからないけど準備はしているし、その時にはDiamoniqueにも一緒にツアーに参加してもらおうと思ってるんだ。

何か最後に日本のファンへのメッセージをお願いします

F: いつもサポートしてくれている事に感謝している。日本のファン達が俺の音楽を認め、楽しんでくれることを誇りに思うよ。近いうちに必ず日本に行き、いいショーが出来ることを今から楽しみにしているんだ。できれば、ショーに来てくれるファンが一緒に歌い、そして一緒になって盛り上がってくれたら最高だね。必ず来日するから待っててくれ!

Interview by Rina Yamanobe
Photo by Kiwamu Omae
協力:Cisco Records




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