Sax界のアイドル小林香織、絶賛発売中

Friday, February 24th 2006

1/18STBで行われたLiveで2nd収録曲が初披露。キュートなルックスと豪華メンバーによる本格サウンドでファンを魅了した。

● 小林香織 / Fine
発売中　
初回限定盤　CD+DVD ￥3600
通常盤 CD ￥3150

昨年のデビュー作『Solar』に続く待望の2ndアルバム。
聴き所のポイントは

① 村上“ポンタ”秀一(ds)、岡沢章(b)、土方隆行(g)、笹路正徳(key)、カルロス菅野(per)、日野賢二(b)、日野皓正(tp)という豪華ミュージシャンが参加したサウンド。

② スピッツ、ユニコーン、コブクロ、プリンセス・プリンセスを手掛けた笹路正徳のプロデュースによる絶妙なアレンジング。

③ ソングライターとしても大きく成長した小林香織のオリジナル5曲の他、チャカ・カーン、デニース・ウィリアムス、EBTGのカヴァー収録。

優れた楽曲、アレンジ、そして豪華ミュージシャン参加と申し分ない要素が揃った、スムース・ジャズ・アルバム。

更に初回限定ヴァージョンには、小林香織初のプロモーション・ビデオ＆サイパンでのオフ・ショットを収録したDVDが付属。彼女の魅力が耳と目で堪能できるスペシャル・バージョンをお届け。

●収録曲
1. KIRA-KIRA(Kaori Kobayashi)
Masanori Sasaji(kbds)
Takayuki Hijikata(g)
Akira Okazawa(b)
Shuichi “PONTA”Murakami(ds)

2. ENERGY(Kaori Kobayashi)
Masanori Sasaji(kbds)
Takayuki Hijikata(g)
Kenji Hino(b)
Shuichi “PONTA”Murakami(ds)
Eric Miyashiro(tp)
Toshio Araki(tp)
Masato Honda(a.sax)
Osamu Yoshida(t.sax)
Eijiro Nakagawa(tb)
Koichi Nonoshita(b.tb)

3. FREE(D.Williams / H.Redd / N.Watts / S.Greene)
Masanori Sasaji(kbds)
Takayuki Hijikata(g)
Shuichi “PONTA”Murakami(ds)

4.LOVELY BLOSSOM(Kaori Kobayashi)
Masanori Sasaji(kbds)
Takayuki Hijikata(g)
Kenji Hino(b)
Shuichi “PONTA”Murakami(ds)
Carlos Kanno(perc)

5. DRIVING (Ben Watt)
Masanori Sasaji(kbds & perc)
Kenji Hino(b)
Shuichi “PONTA”Murakami(ds)

6. GRACE(Kaori Kobayashi)
Masanori Sasaji(kbds)
Takayuki Hijikata(g)
Akira Okazawa(b)
Shuichi “PONTA”Murakami(ds)

7. SLEEP ON IT(Larry John McNally-Andrew Kastner)
Masanori Sasaji(kbds)
Takayuki Hijikata(g)
Kenji Hino(b)
Shuichi “PONTA”Murakami(ds) Carlos Kanno(perc)
Yoshio Nomura (guitar solo)

8. MOMENT OF LONELINESS(Kaori Kobayashi)
Masanori Sasaji(kbds & perc)
Takayuki Hijikata(g)
Kenji Hino(b)
Shuichi “PONTA”Murakami(ds)

9. WHAT’S GOING ON(Al Cleveland / Marvin Gaye / Renaldo Benson)
Masanori Sasaji(kbds)
Takayuki Hijikata(g)
Kenji Hino(b)
Shuichi “PONTA”Murakami(ds)
Carlos Kanno(perc)
Yu Sakai(vo)
Masatsugu Shinozaki Strings

Kaori Kobayashi Plays Alto Saxophone & Flute

■1月18日小林香織「リリース直前ライヴ」
@六本木スイートベイジル STB139

昨年2月にデビューし、キュートなルックスと本格的スムース・ジャズ・サウンドにて、一躍人気者になった小林香織が、いよいよ2ndアルバムを3月3日にリリースする。それに先駆け、1月18日、六本木STBにて「リリース直前ライヴ」が行われた。

ミュージシャンは、新作レコーディングの中心メンバーである笹路正徳(key)、土方隆行(g)、日野賢二(b)、そして村上“ポンタ”秀一(ds)という、日本を代表する強者達が結集。小林香織のサックスを十二分に盛りたてた。

1曲目、バンドの面々が紡ぎだす緩やかなグルーヴは、前作のナンバーである＜Solar＞。日野賢二の英語によるイントロダクションに続き、小林香織が登場。白のタンクトップにジーンズというファッションに構えるサックスが良く似合う。あどけないルックスながら、ブロウする音色は妙に艶っぽい。バックの最高のプレイと相まって、まさに小林流スムース・ジャズ・ワールドがスタートした。

1stアルバムでは、2曲だったオリジナル・チューンも新作では5曲と、プレイだけではなく、作曲面でもその才能を更に開花させている彼女、その中でもキラー・チューンだという＜Kira-Kira＞が2曲目に続く。ポップでファンキー、そしてちょっとだけメロウなメロディーとサウンドは、新作アルバムではオープニングを飾り、しっかりとリスナーのハートを捕らえるはずだ。村上“ポンタ”秀一のドラミングもキレがあり冴えまくる。

この後、新曲が続々と披露される。3曲目の＜Lovely Blossom＞も彼女のオリジナルで、起承転結がキッチリと整ったアルト・サックスのメロディーが美しいミディアム・チューン。途中のファンキーなソロはキャンディー・ダルファーをもほうふつとさせるプレイだ。この曲は以前からもプレイしており、昨年8月のSTB公演でも未タイトルの新曲として披露され、最近曲名が決まった。

続いては、サックスよりも演奏歴が長いというフルートを駆使した、彼女が中学の頃から大好きで聴いていたというデニース・ウィリアムスの＜Free＞をカヴァー。フルートとエレピのプロローグに続き、リズム・インしてくるミディアム・バラード。サックスに勝るとも劣らない彼女のフルートの腕前が披露される。

続く＜Grace＞は亡き祖母に捧げたという小林オリジナルのバラード・ナンバー。これまでは割りと「自然」などにテーマを置いた曲を書いていた彼女が、初めて身内への想いを綴ったナンバーという事で、サックスへの気持ちの入れようは一際高い。

1st Set最後の曲はエヴリシング・バット・ザ・ガールの＜Driving＞。彼女の幅広い音楽性とポップ感覚を自らのサックスで歌うかの如く表現したナンバーだ。

短いインターバルの後、2nd Setがスタートすると、今度はシルバーのタンクトップに白のスカートとスニーカーで、髪もアップにしての非常にスポーティーなファッションで登場。

曲は新作の2曲目に収録される＜Energy＞。タイトルどおり力に満ち溢れたアルバム中最もファンキーなナンバー。この曲も、小林のオリジナルという事で本当に充実した作品を書いている事を改めて認識。CDでは6本のブラスを重ね、迫力のサウンドを聴かせてくれる。

続く＜Moment Of Loneliness＞も小林のオリジナルによるミディアム・グルーヴィーでアダルトなナンバー。アルバムでは日野皓正がエモーショナルなトランペット・ソロを聴かせてくれている。

そしてステージでは、本日のゲストである野村義男が登場。1st アルバムに収録されたCharの名曲＜Smoky＞がプレイされ、一気に盛り上がりを見せる。野村は新作『Fine』でも参加した、チャカ・カーンの＜Sleep On It＞、そして1stアルバムからの＜Sunset Ocean＞をプレイ。彼の参加で、更に賑やかになったステージとサウンドで客席は総立ちとなった。

アンコールでは、新作に収録されるマーヴィン・ゲイの名曲＜What’s Going On＞を、さかいゆうのヴォーカルで披露。まさにメンバー全員が一体となったサウンド、そして一際花のある存在感を放った小林のサックスを存分にフィーチュアしたライヴに幕を下ろした。

全12曲のうち、新作『Fine』に収録される9曲を全てプレイし、ファンへのお披露目を余すところなく行った。「アイドル」という言葉だけでは終わらない、プロフェッショナルなミュージシャン達から放たれるサウンドと、小林のトータル的な表現力と作曲能力に今後のジャズの未来に希望が見える。