スペシャルインタヴュー:THE BIG HIP
Tuesday, January 10th 2006

めんたんぴん〜ザ・ハイロウズと活躍してきたピアノマン「白井幹夫」とザ・ブルーハーツ〜ザ・スリーピースと活躍してきたドラマー「梶原徹也」が結成した2ピースバンド"THE BIG HIP"がデビューアルバム『ザ・ビッグヒップ』を発売!そこで、メンバーのお二人にアレコレとお話を伺いました。
そこにドラムとピアノがあればバンドとして成り立つ
-----THE BIG HIPというバンド名はどのように決まったのですか?
梶原:白井さんのソロアルバム中の曲名からとりました。
白井:自分のソロアルバムの中に「ビッグピッグブギ〜ビッグヒップウギ〜」っていうコトバ遊びがあったんですね。そこからバンド名になりました。ビッグピッグ(BIG PIG)っていうのはもともとボクのことなんですけど(笑)。
梶原:「BIG HIP」って、何もかも包含した、究極のどでかい遊び、ゆるぎない楽しみって感じで、凄く気に入っています。
-----このバンドはお二人の10年ぶりのセッションがきっかけとなって生まれたそうですが、最初から「バンド結成まで行くぞ!」と思われてましたか?また、二人でバンドをやると決めた決定打のような出来事/瞬間があったりしたら教えてください。
梶原:最初は,バンドになるなんて想像だにしていませんでした。何回かの目黒バージでのセッション中、ドラムが爆音でも、ピアノとのロックンロールが問題なくできることがわかったときですかねえ。
白井:その後、新宿ロフトラウンジでライブをやるようになったんですけど、そこでのライブで素材(曲)が毎回、色々変化していくのを二人ともすごく面白く感じたんですね。それを二人とも自然に感じられたんですよね。
-----ドラムとピアノの2ピースというのは珍しい構成のバンドだと思うのですが、なぜこの形態のバンドにしようと思われたのでしょう? 例えばギターやベースなどは考えてなかったのでしょうか?
白井:バンドアンサンブルでなくても、ドラムの音がドラムの音として聞こえていれば音楽として成立するんですね。同じようにピアノの音がピアノの音として届けば、それだけで音楽は成立するんです。ということは、そこにドラムとピアノがあればバンドとして成り立つんですよね。
梶原:初期段階ではピアノ、歌、ドラム、ギター、ベースが、時と場合によりあったりなかったりしてました。その中で,一番おもしろい組み合わせがチョイスされた感じですね。
-----レコーディング自体はわずか4日、ベーシックトラックに関しては8時間半でこなしてしまったと聞きました。勢いを大切にする為だと推測するのですが、ミュージシャンとして「あれもやりたい」「これもやりたい」という欲が正直湧いてきませんでしたか?
白井:何よりもやりたかったのが「勢い」なんです。
梶原:とにかく聴いて欲しかった一つに、ピアノとドラムで奏でるロックンロールの面白さがあったのと、8時間半のベーシックトラックを録り終えた時に、それだけでも成立するような,素晴らしいテイクばかりが録音できたので、なるべくそれを無くさないようにしようと思いました。
-----と、言いつつも、3曲目「6月の朝」にはスティール・パンが入っていたり、4曲目ではホーンが聴けたり、6曲全てがヴァラエティに富んでいる印象です。この辺のアイデアはどのようにして生まれたのでしょう?
梶原:たしかにピアノとドラムだけでも十分だったんですが、やはり、CDにする場合に、景色を色々と変えることには気を配りました。
白井:例えば、聴く人が「歌詞」だけでなくね、「楽器」によってでもいろんな景色をつくり、遊んでもらえたら、と思ったんですね。
梶原:それはライブをやる中で、ミッチー&4040のペット隊と出会ったのも大きかったです。つまり、私たちを含め、楽器の音色&奏者のキャラが曲をさらにパワーアップしてくれるんですよ。その面白さもCDでは見せたかったんですよね。参加してくれたみなさん、ありがとう!!!
ガチンコで何かをやってそれが伝わった瞬間が「ヒップ」
-----歌を楽器の一部のように響かせているのがまたいい感じの力の抜け具合というか粋な感じがします。散文的なこのオモシロイ言葉はどのように生まれてきたのでしょう?
白井:コトバがふと出てきたり、あと、コトバをいろいろコネクリマワシているうちに、いらんものはいらん、と(笑)。聴く人の想像力をじゃましてはいかん、と。そうやって削っていったら、こんなふうになったんですよ。
-----バンド名にも冠されている「ヒップ」というキーワード、音楽を表現するときにもよく使われますが、THE BIG HIPが考える「ヒップである」とはどういう事だと思いますか?
梶原:その人がガチンコで何かをやって、それが人に伝わった瞬間が「ヒップ」なんだと思います。
白井:うーん、「デジャブ」って感じるけど、説明するのは難しいでしょ? 「ヒップ」もそれぞれの人が感じることだと思うし、うーん難しい……。「お尻」でもイイと思うんだけど(笑)。
-----アルバムのインタビューでこう言うのもナンですが、THE BIG HIPの最大の魅力はやっぱり「ライブ」だろうなぁというのもCDから伝わってきました。ライブに関してはどのようなスタンスで挑んでいるのでしょうか?
白井:軽いフットワークで、その日の変化を楽しんで、観に来てくれた人達が自由に遊べて……んな感じかな?
梶原:楽しいエネルギーを引っぱってくる、触媒であれたら最高です。
-----今後バンドとして進んで行きたい方向や、現在見えている事があれば教えてください。
白井:今後もこの「おバカ」フィーリングで、&いろんな事をフットワークかるくかるく、&2ndを早く……。
梶原:歌ものもよし,カッコイイ8ビートもよし,まだまだリズムのアイディアもたくさんあるし……けれど、とにかくライブを数多くやって,生の「THE BIG HIP」を見て欲しい!
-----お答えいただきありがとうございました!それでは最後にhmv.co.jpをご覧の方へ、言葉のメッセージをお願いできますでしょうか?
白井:「音楽」には「楽」という字があるよねー!
梶原:愛と勇気とロックンロールをたずさえて、THE BIG HIPは突き進んでいきます! どうぞみなさん、よろしくお願いします!!!
THE BIG HIP/THE BIG HIP
発売日:2006年1月11日
■白井さんの「おバカ」フィーリングという言葉通り、このキャリアある二人が組んだバンドの出音は意外なほどラフで、ユーモアが随所に顔を覗かせる。しかしその「匙加減」が絶妙で、聴きこむ度に違った感覚が生まるような、非常に「フレッシュ」な出来上がりとなっています。
加速度を増してどんどん熱を孕んでいくのが丸わかりの勢いあるレコーディングが凝縮された『ザ ビッグ ヒップ』は、絶賛発売中!そしてライヴにも是非足を運んでみては!?

