パンク×レゲエ特集

2005年3月11日 (金)

Dead 60'sファンに捧ぐパンク×レゲエ特集

久し振りに骨のあるバンドがイギリスから登場した。
その名はDead 60's

英の<Deltasonic>レーベルがCoral、Zutonsに続いて送り出すニューカマーだ。昨年のサマーソニックに出演していたのでライヴをご覧になった方も少なくないだろう。音的にはそれら2バンドとは大きくかけ離れたレゲエ/ダブ色の濃いパンク・ロックといったところ。今月末には待望のNewシングル"Last Resort"する。

本来ならばアルバム・リリースのタイミングで組みたかった特集だが、今回の"Last Resort"を発売を記念してパンク×レゲエの名盤をいくつかご紹介したいと思う。

Clash / Sandinista
前作『ロンドン・コーリング』を越える3枚組、144分の大作『サンディニスタ』(1980年発表)。最近ではプライマル・スクリーム『ヴァニシング・ポイント』やトリップ・ホップのテイスト、ランシド『ライフ・ウォント・ウェイト』辺りの影響で、この時期のクラッシュにも注目が集まるようになったが、発表当時は名作『ロンドン・コーリング』との比較が避けられずそれほどの評価は得られなかった。タイトルはニカラグアの革命軍から取られたもので、政治色濃い部分のクラッシュを象徴しているアルバムでもある(余談ながらジョー・ストラマーが出演した『ストレイト・トゥ・ヘル』を撮ったアレックス・コックスは、その次の映画として『ウォーカー』というニカラグア問題の映画を撮った)。

Specials / Specials
エルヴィス・コステロがプロデュースしたこの1979年のデビュー作は、2トーン・ブームを巻き起こし、パンク以降のニューウェーヴの到来を告げた超重要作。黒人と白人の混合、白と黒のツー・トーンによるデザイン、そして"スカ"というある意味暖かい空気感を持つ音楽と用いながらも、徹底してクール(歌詞も)かつ、異常にテンションの高い鋭利なビートと声。歴史的名曲がギッシリ詰まった一生モンのアルバムです。因みに「GANGSTERS」はモノクロのプロモで、「TOO MUCH〜」はライヴ映像。凄えカッコイイ!!

Public Image Ltd / Second Edition
次作の『フラワーズ・オブ・ロマンス』と並ぶ代表作『メタル・ボックス/セカンド・エディション』。オリジナル盤は、高音質で聴けるようにと(ジョン・ライドンは当時レゲエを最高級オーディオで聴いていたりした)3枚組のEPがメタルの缶にパッケージされていた。”アルバトロス”や”ポップトーンズ”などに聴けるキース・レヴィンの鋭利なギターは後のオルタナ勢にも大きな示唆を与えた。キャプテン・ビーフハート、カン、リー・ペリーらからの影響をPILならではの音像で実現した傑作!

Pop Group / Y 最後の警告
身体に訴えかけるタテノリのビートを武器にロックンロールの本来の直接性を取り戻したパンク・ムーヴメントをキッカケに、より音楽的な幅広さを標榜するようになったグループ群が続々現われ出したのが1978年頃のこと。オルタナティヴ、ニュー・ウェイヴと呼ばれた一連のグループの中でも衝撃的なサウンドと存在感で一際異彩を放っていたポップ・グループの名作(1979年発表)。彼らはその後のシーンに多大なる影響を与え、またそのサウンドは未だ古びることがない。

Mark Stewart / Learning To Cope With Cowardice
ポップ・グループ解散後の83年に発表した初のソロ・アルバム。MAFFIAことクリエイション・レベルによるグルーヴィーな演奏を、マーク・スチュアートが暴力的なカット・アップ・コラージュ&サンプリングを施し、カオティックな世界を生み出すことに成功。

Slits / Cut
クラッシュのホワイト・ライオット・ツアーにバズコックスらと一緒にサポート・バンドとして参加したことをきっかけに注目を集めた恐るべき"割れ目ちゃん"ことスリッツ衝撃のデビュー・アルバム(79年発表)。パンク、レゲエ、ダブ、ファンクなどの間を自由に行き来するフリーフォームなサウンドは21世紀の耳で聴いても今奈なお新鮮だ。ジャケットの写真からして相当にショッキングだが、デニス・ボーヴェルによる低音を強調させたプロデュースもまた過激。「レゲエと結婚した女」と呼ばれるアリ・アップはまだこの頃17,8歳。スゲエ。

New Age Steppers / New Age Steppers
UKダブの鬼才エイドリアン・シャーウッドが主宰する≪On-U Sound≫第1弾であるニュー・エイジ・ステッパーズのファースト・アルバム。エイドリアンを中心にポップ・グリープ、スリッツ、クリエーション・レベルといった当時の先鋭達17人が集まったプロフェクト『New Age Steppers』は、ロック、パンク〜ニューウェイヴ、レゲエ、ダブといったカテゴリーを遥かに越えた前人未到のサウンド。間違いなく80年代のシーンを代表し現在でもその革新性が年々評価される全音楽ファン必携の重要作。

Various / Wild Dub Dread Meets Punk Rocker
70's後半〜80'sにかけて一大ムーヴメントとなったパンク×レゲエの極上トラックを凝縮した定番コンピ。 ニューエイジ・ステッパーズの再発で話題となったスリッツや、クラッシュはもちろん、エイドリアン・シャーウッドらも参加した豪華な1枚。

Various / Modern Wild Dub - Dread Meets Disco Punk Rocker Downtown
上記コンピの2004年度ヴァージョン。収録されているバンドは!!!(チック・チック・チック)やチキン・リップスの変名であるビッグ200、LCDサウンドシステム、レディオ4など21世紀のパンクスたち。

Bad Brains / Rock For Light
DCから締め出しをくらい、NYに移ったブレインズがセイム・タイトルのカセットをリリースした後に製作した正式なデビュー作。ことパンク、ハードコア界隈ではマイノリティである有色人種の彼らが「ハードコア」という呼称が生まれる遥か前から、こんな音を実践していたという事実はちょっとした美談であろう。数曲おきに配置されるルーツ・レゲエ・ナンバーがもっくもくにスモーキーなのは当然として、ツービートでつっ走るハードコア・ナンバーがこれまで聴いたどんな音楽よりもスピリチュアルに聴こえるのは私だけであろうか?ヴォーカルのHRのしゃくりあげるような唄(というか魂の叫び)とジャキジャキとしたギターの鳴り、高速ビート、軽い音...この言い方に御幣はあるかもしれないが敢えて言いきろう、世界最高水準のトランス・ミュージック、それがブレインズであると。

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

Dead 60's Newシングル

パンク×レゲエ名盤

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