M.ルグラン実姉！クリスチャンヌの名盤登場！

Wednesday, September 29th 2004

Michel Legrandミシェル・グルランの姉としては既にご存知の方も多いChristiane Legrandクリスチャンヌ・ルグラン。彼女は、あの世界一キュートな声を持つジャズ・シンガーBlossom Dearieブロッサム・ディアリーも共に擁したBlue Starsブルー・スターズで、そしてLambert, Hendricks & Rossランバード・ヘンドリックス＆ロスに対抗したLes Double Sixレ・ドゥブル・シス、そしてSwingle Sistersスィングル・シスターズとして60〜70年代に活躍したシンガーだ。

ジャズ畑はもとより映画の方面でも弟Michel Legrandミシェル・グルランと共同制作した映画『シェルブールの雨傘』や、『ロシュフォールの恋人たち』でも周知のとおり。とりわけ、J.P.レオー主演の『出発』（*サントラ廃盤）における、あの大傑作タイトル・バックで印象的なスキャットや、Francois De Roubaixフランソワ・ド・ルーベによるスコア歴史的名盤『冒険者たち』（*1曲のみFrancois De Roubaix / Anthologie Vol 2に収録）での余りにも印象的な歌声がコア・リスナーからも高い評価を得ている。

今回、彼女の記念すべきデビュー・アルバムOf Smiles And Tearsが日本盤にて初CD化されることが決定。本作はEgberto Gismontiエグベルト・ジスモンチが参加しておりブラジル色濃い楽曲が並び、Marcos Valleマルコス・ヴァーリやA.C.Jobimジョビン、Milton Nascimentoミルトン・ナシメントらの楽曲を中心に収録、仏製極上ボッサ・アルバムといったところ。職人Egberto Gismontiエグベルト・ジスモンチによる計算され尽くされた妙がある傑作だ。また腕の良いミュージシャン達による味わい深い小気味よいビートと絶妙なリズムは、全ボサノヴァ、フレンチ・リスナーにお薦めだ。