バルト海の天空に響く鈴の音 アルヴォ・ペルト ヨハネ受難曲
Monday, March 31st 2003
バルト海の天空に響く鈴の音アルヴォ・ペルト 静謐と神秘の受難曲
エストニア出身で、現在最も人の心を感動させる音楽を書く作曲家の一人とされているアルヴォ・ペルト(1935〜)の代表的な大作「ヨハネ受難曲」(1982)がNAXOSから登場します。
広壮な裾野を持つ英国古楽界で最近頭角を表してきたトーヌス・ペレグリヌスによる真摯な声楽アンサンブルは、至純な声で蒼古な趣を醸し出す傑出したものです。
指揮を取るのは、トーヌス・ペレグリヌスの創立者でもあり、気鋭の音楽学者で美しい合唱曲の作曲でも評価の高いアントニー・ピッツ。ライナー・ノート執筆も彼の手によるもので、ペルトの音楽に寄せる深い共感がうかがえます。
十字架上でのイエスの死を題材にしたこの受難曲は、ペルトらしく内省的な音楽です。近代的和声法によらず、中世旋法に基づく音階を入念に用い、近代文明から失われてしまった神秘的な響きを取り戻そうとする試みが見事な結実を果たしました。
ペルトが模索の果てに行き着いた表現形式は、東方正教会や中世の教会音楽に範を求めたティンティナブリ様式(鳴り続ける鈴の様な音楽)というものです。旋律と和声を一体化させて装飾を削ぎ落とし、過剰な自我や内容を主張しない控えめで慎ましやかな声楽曲からは、魂の浄化された清澄な響きがしてきます。
この演奏は、2001年5、6月に、英国テムズ川沿いドチェスターの聖ピーター聖ポール修道院において24ビット録音で収録されました。
通常のナクソス・ケースの外側が、特製の厚紙スリップケースで覆われていて、敬虔な音楽にふさわしい外装となっています。
英国では発売早々大評判となり、クラシック・チャートの首位をうかがう勢いにあるとのこと。癒しを求める現代人に、心からのやすらぎをもたらしてくれる本物のヒーリング音楽ともいえるでしょう。
アルヴォ・ペルト (1935年生)
「ヨハネ受難曲」(ヨハネによる主イエス・キリストの受難劇)(1982年作曲)
@ ヨハネによる福音書第18節1-12章
A ヨハネによる福音書第18節13-27章
B ヨハネによる福音書第18節28-第19節15章
C ヨハネによる福音書第19節16章-30章、終結
合計演奏時間61:50
イエス――ロバート・マクドナルド(バス)
ピラト――マーク・アンダーソン(テノール)
アントニー・ピッツ指揮トーヌス・ペレグリヌス
2001年5月15-18日、6月28日
英国ドチェスター、聖ピーター&聖ポール修道院で24bit収録
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Passio Domini nostri Jesu Christi secundum Joannem : Antony Pitts / Tonus Peregrinus
Part, Arvo (1935-)
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Tabula Rasa, Collage uber B-A-C-H, Symphony No.3 : Takuo Yuasa / Ulster Orchestra
Part, Arvo (1935-)
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Fratres, Festina Lente, Summa, etc.: Tamas Benedek / Hungarian State Opera Orchestra
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