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ケーゲル最後の来日公演の衝撃演奏 許光俊の言いたい放題へ戻る

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2006年7月17日 (月)

特別寄稿 許光俊の言いたい放題 第7回

「ついに発売。ケーゲル最後の来日公演の衝撃演奏。噂は本当だった!」

1989年10月、誰もが絶対に壊せないと思っていたベルリンの壁が崩される前月だが、ケーゲルは生涯最後の来日公演を行った。そのライヴ録音がアルトゥスから製品化される。幸いにもサントリーホールでの演奏会をNHKが収録していたのだ。曲目は、「エグモント」序曲、「田園」、「第5」というベートーヴェン・プロ。会場で聴いた人や、後日FM放送を聴いた人たちの間では伝説となっていたコンサートである。

 ここ数日、解説を書くために、繰り返し聴いていたのだが、これは簡単に「いい演奏」とか「すばらしい演奏」とか、とうてい口にできない音楽である。あえてひとことで言うなら「すさまじい」とか「戦慄的」ということになるだろう。たとえば、1947年に行われたフルトヴェングラーの復帰演奏会のようなものだ。特殊状況における一回性が著しいのだ。

 ズバリ、第5フィナーレが始まった途端、誰もが驚きの声をあげるに違いない。まさにフルトヴェングラーの場合と同じような、異常な心理状態が刻印されているのだ。ここを聴けば、私が、簡単に「いい」とか「すばらしい」とかいう話は止したいというのがわかっていただけるはずだ。足下が崩壊しつつあるのにそれを踏みしめて懸命に飛翔しようというような、どうしようもなさにぞっとする。

 すべての曲が、想像を超えた音楽である。「エグモント」序曲は、まるでフルトヴェングラーかクレンペラーの亡霊といった、いにしえの大指揮者のようなあまりにも妖しいアウラを放って超立派。「田園」最後は、予想もつかないような悲哀に満ちた終わりをする。まるでマーラーの第9番か「大地の歌」だ。そして、アンコール「G線上のアリア」は真っ暗闇の暗鬱。

 それまで厳格で正確で端正な音楽を奏でようとしてきた指揮者が、人生の最後の最後になって、矛盾に満ち満ちた、あまりにも感情的な音楽をやっている。その重みを聴いていただきたい。あえて詳細については書かない。何度も何度も声をあげたくなる、いやあげずにはおれない瞬間があることは間違いない。これほどまでに、聴き手をうめかせ、たじろがせる音楽は稀だ。


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運命

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、バッハ:アリア ケーゲル指揮ドレスデン・フィル(1989)

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田園

交響曲第6番「田園」、他 ケーゲル指揮ドレスデン・フィル(1989)

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交響曲第7番『レニングラード』 ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団

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交響曲第7番『レニングラード』 ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団

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