洗練と開放のサウンド-『ウエスト・コースト・ロック』の魅力

2026年01月30日 (金) 18:00

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洗練と開放のサウンド-『ウエスト・コースト・ロック』の魅力

青い空と乾いた空気、都会的でありながらどこか牧歌的。そんな土地柄を反映したこのサウンドは、ロックでありながら過度に攻撃的ではなく、メロディとハーモニーを重視した"聴かせるロック"として多くのリスナーを魅了してきました。今回はそんな『ウエスト・コースト・ロック』の魅力を紐解いていきます。

ウエスト・コースト・ロックとは?

−西海岸が生んだ、洗練と開放感のロック・サウンド−

1960年代後半から70年代にかけて、アメリカ西海岸――とりわけロサンゼルスを中心に形成された音楽的潮流、それがウエスト・コースト・ロックです。

ウエスト・コースト・ロックの大きな特徴は、フォーク、カントリー、ポップスを吸収した柔軟なロック表現にあります。歪みすぎないギター、滑らかなコーラスワーク、そして生活や感情に寄り添う歌詞。ブリティッシュ・ロックの尖りとは異なる、肩の力が抜けたサウンドが、このジャンルの個性とも言えるでしょう。当時の西海岸には、ミュージシャン同士が自然に集い、セッションを重ねる環境が整っていました。バンドとソロ、作曲家とシンガーの境界が曖昧だったことも、このシーンの豊かさを支えています。

−サウンドの核 ― メロディ、ハーモニー、そして"洗練"−

ウエスト・コースト・ロックを語るうえで欠かせないのが、多声ハーモニーと完成度の高いメロディです。主張しすぎないアレンジの中で、歌が前面に出る構成は、聴き手に強い安心感と親密さを与えます。初めて1960~70年代のロックを聴く方や興味がある方にもおすすめしたいです!

★こんな人におすすめ!!

  • 昔のロックは興味があるけど、何から聴いたらいいか迷っている方
  • 歌モノ、美しいメロディーが好きな方
  • リラックスして音楽を楽しみたい方

代表的なアーティストと作品-1960〜70年代

The Beach Boys / Pet Sounds

(参考画像)US-ORIGINAL PRESS/STEREO(買取日:2024/09/01)

The Beach Boys / Pet Sounds

サーフミュージックの人気グループから始まり、西海岸サウンドの原風景を作り上げた存在。ハーモニー重視の発想は、その後のシーン全体に決定的な影響を与えました。山下達郎も大きく影響を受けていることは有名な話です。

Crosby, Stills, Nash & Young / Deja Vu

(参考画像)US-ORIGINAL PRESS(スタッフ私物)

Crosby, Stills, Nash & Young / Deja Vu

各々スーパーアーティストとして活躍していた4人が、それぞれの個性を発揮。エレキギターで感情を露わにしたものからメロウな楽曲まで幅広い魅力が詰まった名盤。『Helpless』や『Our House』など数々の名曲を聴くことができます。

Eagles / Hotel California

(参考画像)US-ORIGINAL PRESS(買取日:2025/10/11)

Eagles / Hotel California

米国内だけ1600万枚以上を売り上げ、日本でも最も有名なロック作品の一つ。『Hotel California』で聴ける泣きのツインギターは当時の時代背景を写しているかのよう。ロック的なダイナミズムと、後のAORにつながる洗練さが同居した一枚です。

Jackson Browne / Jackson Browne

(参考画像)US-ORIGINAL PRESS(買取日:2025/09/17)

Jackson Browne / Jackson Browne

ウエスト・コースト・ロックの音楽シーンでは、自らが曲を書き、詩を書いた『シンガーソングライター』たちが時代を彩りました。青春の葛藤や、恋愛、社会への風刺などを飾らない言葉とアコースティックギターで歌い、若者たちの支持を集めました。その代表格として、Jackson Browne やNeil YoungJames TaylorJoni Mitchellなどが挙げられます。

AORへの発展と再評価

−代表的なアーティストと作品−

ウエスト・コースト・ロックは音楽シーンとしてメインストリームになっていきますが、時代の変遷とともにその音楽性も変わっていきます。1970年代後半から、アコースティックな楽器を使ったものだけではなく、ダンスミュージックやジャズなどの影響を受けた、より都会的で洗練された作品が登場します。そういった音楽を『Adult-Oriented Rock』通称『AOR』と呼ぶことがあります。ここではAORの夜明けを告げる、重要アーティストと作品を紹介します。

The Doobie Brothers / Minute by Minute

(参考画像)国内盤(買取日:2025/06/27)

The Doobie Brothers / Minute by Minute

Ned Doheny / Hard Candy

(参考画像)国内盤(買取日:2025/04/25)

Ned Doheny / Hard Candy

Boz Scaggs / Silk Degrees

(参考画像)国内盤(スタッフ私物)

Boz Scaggs / Silk Degrees

AORの発展は市場の流れやFM向けの音像としてのニーズを獲得し、AORのレジェンドとしても名高い、Bobby Caldwellなどのアーティストが登場するきっかけとなりました。

−AORの再評価−

1970年代後半を中心に流行したAORですが、近年DJからの人気も高まり、コンピレーションにも収録されるなど、注目を集めています。また、Ned Doheny / Hard Candyの中ではHIP HOP/CLUB界隈のミュージシャンがサンプリング元として使用した例もあります。AORが持つ楽曲の完成度の高さや、夜のムードに合うような雰囲気、クラブ・ミックス文化との相性の良さなどが理由であると考えられるでしょう。ウエスト・コースト・ロックの土壌が生み出した、その洗練された魅力が、ジャンルや時代を超えて広がっています。

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まとめ

今回は、ウエスト・コースト・ロック、AORの魅力についてご紹介しました。ウエスト・コースト・ロックは、メロディとハーモニーを軸にした"心地よさの音楽"として発展し、AORへと姿を変えながら受け継がれてきました。そして今、そのサウンドはDJ的な視点で再解釈され、夜や空間に寄り添う音楽として新たな価値を持ち始めています。

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著者紹介

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HMV買取コラム編集部
レコード・CD買取専門スタッフ
国内最大級の音楽ソフト流通量を誇るHMVの買取サービスで、長年にわたりレコード・CDの査定を担当。ロック、ジャズ、クラシックなど幅広いジャンルに精通し、特にUK盤やオリジナルプレスなどの希少盤の鑑定に定評があります。コレクター目線での丁寧な査定と、豊富な専門知識を活かした記事執筆を担当しています。

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