ワン・ズートン/2025年第19回ショパン国際ピアノ・コンクール・ライヴ(2CD)
2025年12月18日 (木) 18:00 - HMV&BOOKS online - Classical

2025年、第19回ショパン国際ピアノ・コンクール
ワン・ズートン、煌めく個性と情熱で第3位&ソナタ賞受賞!
2025年10月3日から約3週間にわたりワルシャワ・フィルハーモニー(Filharmonia Narodowa w Warszawie)を舞台として開催された第19回ショパン国際ピアノ・コンクール。
予備予選での優れた演奏により本大会開始前から上位入賞候補として推す声が数多く上がっていたワン・ズートン(ズートン・ワン)。2023年のブゾーニ国際ピアノ・コンクールで第6位に入賞して飛躍の第1歩を踏み出していたワン・ズートンは、ユンディ・リが2000年にショパン国際ピアノ・コンクールで優勝してから四半世紀、2025年にワルシャワでその存在感を明確に示すこととなりました。
1次予選ではショパンの絶頂期とも称される1841年に書かれた『夜想曲 嬰ヘ短調 Op.48-2』を、成熟し確信に満ちた芸術的表現で導き、第2次予選ではユリアン・フォンタナが1855年に出版した『3つのエコセーズ』で新鮮さと民族的特色をもたらし、『24の前奏曲』からの第19番〜第24番の6曲ではそれぞれの個性と特色を巧みに描き分けながらも1つのセットとしてのストーリーを描いたワン・ズートン。
そして1次予選からファイナルの中で最もワルシャワ・フィルハーモニーの聴衆を沸かせた第3次予選。『ピアノ・ソナタ第2番』冒頭に刻まれたエネルギーを絶妙なテンポ感でコントロールし、明快でエネルギッシュなスケルツォを経て、まるで催眠術のような雰囲気の葬送行進曲を魔法のように生み出し、フィナーレでのまさに墓の上を吹き抜ける不吉な風をリアルに感じさせる鮮明な描写。今大会有数の名演奏として絶賛されたこの『ソナタ第2番』により、ソナタの最優秀演奏に授与されるクリスチャン・ツィメルマン賞に輝いたことも納得の結果と言えるでしょう。
全期間を通して自らが選んだピアノ「Shigeru Kawai SK-EX」との抜群の相性を聴かせてくれたワン・ズートン。白いジャケットをトレードマークとして颯爽とワルシャワのステージに登場し、煌めく個性と情熱で見事第3位に輝きました。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
ショパン:
01. 夜想曲 第14番嬰ヘ短調 Op.48-2
02. 練習曲 第18番変ト単調 Op.25-6
03. ワルツ 第5番変ホ長調 Op.42
04. 夜想曲 第4番ヘ長調 Op.15-1
05. エコセーズ Op.72
06. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
07. バラード 第3番変イ長調 Op.47
08. 前奏曲集 Op.28〜第19番変ホ長調 Op.28-19
09. 前奏曲集 Op.28〜第20番ハ短調 Op.28-20
10. 前奏曲集 Op.28〜第21番変ロ長調 Op.28-21
11. 前奏曲集 Op.28〜第22番ト短調 Op.28-22
12. 前奏曲集 Op.28〜第23番ヘ長調 Op.28-23
13. 前奏曲集 Op.28〜第24番ニ短調 Op.28-24
14. マズルカ ヘ短調 Op.68-4
15. 3つのマズルカ Op.50
Disc2
16. ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35『葬送』
17. ワルツ ホ長調 WN.18
18. スケルツォ 第1番ロ短調 Op.20
19. ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
ワン・ズートン(ピアノ/Shigeru Kawai SK-EX)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団(19)
アンドレイ・ボレイコ(指揮:19)
録音時期:2025年10月3日(01-03:第1次予選)、10月12日(04-14:第2次予選)、10月16日(15-18:第3次予選)、10月19日(19:本選)
録音場所:ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール
録音方式:ステレオ(ライヴ)


