ブルネロ、ヴァッリ/チェロ・ピッコロ・デュオによるバッハ
2025年12月18日 (木) 18:00 - HMV&BOOKS online - Classical

4弦と5弦のチェロ・ピッコロにより「9本弦のオルガン」をイメージしたバッハ
マリオ・ブルネロと盟友マウロ・ヴァッリが奏でるチェロ・ピッコロによるバッハ。いずれも原曲はヴァイオリンあるいはチェロのための独奏作品ですが、ここで演奏されるのはグスタフ・レオンハルトによるチェンバロ用の編曲譜を元に、演奏者2人が一部に独自の改編も加えながら2本の弦楽器に置き換えたものです。
レオンハルトによる編曲の特徴は、原曲で弦楽器1挺に託されたや複数の声部や和声を鍵盤楽器の利点を生かしてより明確にしつつ、18世紀の聴き手にとって邪魔になるような付加は行わずに、それぞれの音の存在感を際立たせたもの。ブルネロとヴァッリは今回、この理念を大切にチェロ・ピッコロへの置き換えを行っており、唯一の例外として組曲第5番のサラバンドに於いて、ロベルト・シューマンの手によるピアノ伴奏からの魅力的な和声を採用しているとのことです。
ヴァッリの弾く楽器は通常のチェロと同じ調弦に高いe線を加えた5弦、ブルネロの弾く楽器はこれから低いC線を省いた4弦で、これはヴァイオリンの丁度1オクターヴ下の調弦となります(組曲第5番では2挺ともスコルダトゥーラ=変則調弦を採用)。ブルネロが高音部、ヴァッリが低音部を担当して奏でる合計9本の弦により全く新しい楽器、パイプの代わりに9本の弦を持つオルガンが出現するというコンセプトのもと、これまでに聴いたことのない豊かなポリフォニーの綾を伴ったバッハが、実に伸び伸びと響くたいへん魅力的なアルバムです。ヴァッリの故郷にある、イタリア最古の総木造建築の劇場にて録音。(輸入元情報)
【収録情報】
J.S.バッハ:
● ソナタ第3番ハ長調 BWV.1005〜無伴奏ヴァイオリンのための
● 組曲 第5番ハ短調 BWV.1011〜無伴奏チェロのための
● パルティータ第3番 BWV.1006〜無伴奏ヴァイオリンのための
マリオ・ブルネロ(4弦チェロ・ピッコロ)
使用楽器:クレモナのアントニオとジローラモのアマティ兄弟1600-10年頃製作楽器に基づく、ブレシアのフィリッポ・ファッサー2017年製作の再現楽器
マウロ・ヴァッリ(5弦チェロ・ピッコロ)
使用楽器:カラカスのマチアス・エレッラとルチア・ヴァッリ1993年製作楽器
ピッチ:a'=415 Hz
録音時期:2025年2月2-6日
録音場所:イタリア、サンターガタ・フェルトリア、アンジェロ・マリアーニ劇場
録音方式:ステレオ(デジタル)
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