プレヴニャク&ヴェルサイユ王室歌劇場管/ヴィヴァルディ:『グローリアとイメネオ』、他

2025年10月08日 (水) 19:00 - HMV&BOOKS online - クラシック

絶頂期のヴィヴァルディがフランス王ルイ15世の結婚を祝った秘作

世界的なバロック音楽発信の拠点として注目されるヴェルサイユ宮殿で、数多くのプロジェクトを成功させているバロック・ヴァイオリン奏者ステファン・プレヴニャクの指揮で、ヴィヴァルディの知られざるセレナータが録音されました。
『四季』を含む作品番号8の曲集を刊行した1725年当時、ヴィヴァルディの名声はイタリアはもちろんドイツ、オーストリア、チェコ、フランスなど諸外国にも轟いていました。当時のヴェネツィア駐在フランス大使もその技量をよく認めており、ルイ15世がポーランド王スタニスワフ1世の娘マリアを王妃として迎えた翌週、ヴェネツィア中の要人を招いての大祝宴を開いた際の余興として、全欧州が認める大作曲家ヴィヴァルディの新作『グローリアとイメネオ』を披露させました。急な依頼に対応する必要からか、作曲家は編成を弦楽と独唱2人に絞り、音楽内容も数多くの既存作から転用。とはいえ、古代神話仕立ての寓意人物2人がフランス王室の結婚を寿ぐイタリア語の歌詞に沿わせた音楽の流れは実に自然で起伏に富んでおり、プレヴニャクらの意欲充分な演奏と相俟って極めて新鮮な歌に聴こえます。欧州最前線をゆくカウンターテナー2人の立ち回りも見事。
 なお当録音では序曲の欠如を補うべく、冒頭に独奏パートのない協奏曲も1曲収録。末尾の短いカンタータと共に、この作曲家の多芸さと作曲センスを改めて印象づけてやみません。(輸入元情報)

【収録情報】
ヴィヴァルディ:
1. 4声の協奏曲 第11番ト長調 RV.150
2. セレナータ『グローリアとイメネオ』 RV.687(1725)
3. カンタータ『ため息をついて何になろう』 RV.679


 グローリア(栄光の神)…ローガン・ロペス・ゴンザレス(カウンターテナー)
 イメネオ(婚宴の神)…ニコロ・バルドゥッチ(カウンターテナー)
 ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)
 ステファン・プレヴニャク(ヴァイオリン、指揮)

 録音時期: 2024年7月1,2日(2,3)、2020年12月2-6日(1)
 録音場所:ヴェルサイユ宮殿
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 *ヴィヴァルディ: パリ協奏曲集(CVS065)より再録(1)
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