フランツィスカ・フライシャンデール/サルテリオのための独奏作品集
2025年10月24日 (金) 17:00 - HMV&BOOKS online - Classical
作者不詳(ドイツ、18世紀):マリア・コンスタンティナ・フォーグレリン修道女の『サルテリウム・シュトゥック』〜Psaltery Concerto No. 3
作者不詳(スペイン、18世紀):サルテリオのための舞曲集〜Arlequina francesa
世界初! バロック・サルテリオによるソロ録音!
18世紀のイタリアで広く普及し、特に女性貴族や女子修道院の間で人気を博していたハンマーダルシマー型の楽器、サルテリオ。サルテリオの名手として、また研究者として活躍しているオーストリア出身のフランツィスカ・フライシャンデールは、2014年に1725年製ミケーレ・バルビ作の楽器と出会って以来、演奏と研究に人生を捧げ、未発見作品の復興や歴史的奏法の復元に取り組んできました。現在はウィーン国立音楽大学で後進を指導し、この楽器の復興を牽引しています。
彼女のニュー・アルバム『ソロ・ウン・サルテリオ(solo un salterio)』は、世界初となるバロック・サルテリオによる独奏アルバムです。今日サルテリオは伴奏楽器の印象が強いものの、17〜18世紀には宮廷や修道院、教会などで広く用いられていました。本アルバムでは、イタリアの名手フロリド・ウバルディのソナタ(新発見作品)、スペインやドイツに伝わる匿名の協奏曲や舞曲、マヌエル・カナレスの優雅なメヌエット、さらにフライシャンデール自身の新作を収録。ほとんどが世界初録音となる貴重なプログラムです。演奏では、ハンマーによる打弦(バットゥート)、指の爪やプレクトラムによるピツィカートなど三種類の歴史的奏法を駆使。柔らかく瞑想的な響きから華やかで軽快な旋律まで、サルテリオの多彩な音色を余すところなく引き出しています。研究と芸術が見事に結びついた本作は、忘れられた楽器の真の魅力を現代に伝える注目の1枚です。(輸入元情報)
【収録情報】
1. フロリド・ウバルディ[fl.1708-1746]:ソナタ
2. 作者不詳(ドイツ、18世紀):マリア・コンスタンティナ・フォーグレリン修道女の『サルテリウム・シュトゥック』〜6つの協奏曲とジーグ
3. 作者不詳(バルセロナ、1764年):スペインのフォリア
4. マヌエル・カナレス[1747-1786]:メヌエット第4番
5. 作者不詳(オビエド、18世紀):ファンダンゴ
6. フランツィスカ・フライシャンデール[1983-]:プレリュード第1番
7. フライシャンデール:ソナタ
8. 作者不詳(スペイン、18世紀):サルテリオのための舞曲集
フランツィスカ・フライシャンデール(サルテリオ/ミケーレ・バルビ1725年製)
録音時期:2022年7月11-13日、2024年7月25,26日
録音場所:オーストリア、マリア・クミッツ巡礼教会
録音方式:ステレオ(デジタル)
世界初録音(1,2,4-8)


