9月のレコメンド全12タイトルのレビューを公開。
HMV&BOOKS online-Japanese Pop|Tuesday, September 9, 2025 20:00
2025年09月30日 (火) 20:00
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全曲解説テキスト by 布 大樹(Vo) 等力 桂(Gt) 関 拓也(Ba) 齊藤 誠也(Dr)
速い!アルバム全体の駆け抜けるような速さを1曲目で表現できているなと。
この曲は行ったきり帰ってこない展開になっている……と書こうとしましたが、イントロのギターフレーズが最後に出てくるので、帰ってくる展開でした。(等力)
速い!こういうギターストロークがやりたかった。
2:12〜からのパートがBaden Powell - Berimbauみたいで好きです。
アレンジをみんなで調整して落ちサビ クラップパートの生成に成功したので嬉しい。(等力)
バンドとしては初めて導入されたリズムパターン。冬がテーマのアルバムに、なんとなくホリデーシーズンの輝きを与えている。歌詞で語られる輝きは個人的で刹那的だけど、なんとかして他者に伝えたい、という想いが感じ取れます。(齊藤)
イントロのベースリフから生まれた曲です。原案はゆったりした曲でしたが、等力がうっかりBPMを上げたのでキラーチューンになりました。比較的ベースが目立つ曲でベースソロもあるので、ベースに着目して聴いてもらいたいです。(関)
音・詞ともに、この曲は聴いている人を刺しにいっています。演奏している側も、削られます。この曲が蓄えたエネルギーは、どこへ向かうのでしょう。(齊藤)
速い!アルバム収録曲のうち、最初に作った曲です。
この曲のスピード感や雰囲気が、アルバム全体のトーンを決めたと思います。
演奏するのが結構難しめの曲なんですが、練習してるうちに逆にやりやすくなったのでライブで演奏してて楽しいです。(等力)
音はとにかくポップに、歌詞はとにかく切実に、と書かれた一曲です。
胸を締め付けるメロディに、生への責任と死への義務にまつわる言葉を乗せました。
明日の叙景なりのデプレッシブ・ブラックメタルへの回答となったでしょうか。(布)
制作の序盤で今までやったことないリズムパターンをやろうという話になり、その流れでこの曲が出てきました。明日の叙景は元々ブラストビート主体の曲が多かったのですが、この曲を通じて実はこういうグルーブが得意であることを思い出しました。この曲にもベースソロがある!(関)
ブラックゲイズ・ミーツ・トランスという欲張りセット。
今作「Think of You」においては8曲目の「ツェッペリン」でラストシーンとエンドロールを済ませております。
この曲は、その後に出てくるスペシャルサンクスのようなものです。
ままならない問題を抱えたアルバムの最後を飾るのは解決のための一曲ではなく、すべての憂いも迷いも放り投げ、今あるものへの感謝と未来への期待を紡ぐ、無責任な一曲である方がよいと思って作りました。
ぜひ歌詞を読みながら、アルバムを通して聴いてみてください。明日の叙景にとっての「現代に必要なこと」が分かるかもしれません。(布)
GENRE:POST-BLACK METAL
メタルとJ-POPであなたを想う――
冬を描いたニュー・アルバム『Think of You』
ブラック・メタルのJ-POP化という長距離運動のエネルギーが、国境やジャンルを超える拡散を生んだ前作『アイランド』。夏をテーマに据えた同作に対し、今作で描かれるのは冬、降り積もる雪景色だ。その視覚的なイメージはソリッドなサウンドメイクへと変換され、布 大樹のシャウトは明瞭さを増して迫る。近年の国内外でのツアー経験も楽曲に大いに反映されており、ライヴ・フロアを意識して数多くの収録曲に組み込まれたシンコペーションを筆頭に、肉体的な即効性を生むアプローチが満載だ。冷たい風を受けて感覚が鋭敏になるように、社会と摩擦するなかでこそ個の痛みは増していく。それでも明日の叙景はただ、あなたを想っている。
サイトウ マサヒロ【ライター推薦】
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