激ロック×HMV&BOOKS online vol.144

GENRE：LOUDROCK
前作から約半年で早くも2ndアルバムが完成！
次のステップに進んだ新たな魅力を感じさせる作品
前作から1年経たずに早くも到着の2ndアルバム『FORTISSIMØ』。凄まじいスピードで駆け抜けている4人の今を体現したかのような「f -フォルテ-」や、予測不可能な展開でリスナーをブチ上げる「Crowd Surf Rider」等、PaleNeØらしい多彩なサウンドで魅せる全11曲を収録した。その中でも、重厚なバンド・サウンドを轟かせる「GOOD LACK」や、感傷的なスロー・ナンバー「Rain Bright」といった、クールでシリアスな表情が似合う楽曲たちがより磨き上げられている。そんな成長と進化を、アルバムの終盤を飾る壮大な「組曲『死者の書』」に集約させているのだが、まだまだここで止まらない期待感が作品全体に漲っていて、早くも次作が楽しみ。
山口 哲生【ライター推薦】

GENRE：HEAVY ROCK
メジャー2nd EPは新たなkeinの起点に――
追い求めた“メジャー感”
22年ぶりの再結成以降も、進化が続いていることを鮮烈に示す一作『delusional inflammation』が完成した。狂乱のライヴのフロアを想起させる前作に対し、今作の中心にあるのは眞呼の歌声とメロディ（とはいえそのアンサンブルの鋭利さは健在で、歌のおまけに成り下がることを拒絶するようにうねっている）。そして、唯一無二の魅力を放っているのがその詞世界だ。全5曲に“妄想による炎症”というモチーフを設定し、異常な思いに囚われたある女性の視点を借りる「斧と初恋」、「晴レノチアメ」、現代社会を寓話的に風刺した「幻想」等様々な粒度でその病理に迫る。その終着点「波状」が残す苦く痛い余韻が、後を引いて離れない。
サイトウ マサヒロ【ライター推薦】

GENRE：MIXTURE, LOUDROCK
自称“日本（大阪）の暴（アバ）レンターテイメントバンド”の名に偽りなし！
アイスクリームネバーグラウンド、5年ぶり2枚目のアルバム
踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々。先だってはスペイン ビベイロでの“RESURRECTION FEST 2025”で、見事なサークル・ピットを出現させ、いわゆる“運動会”を展開した、INGことアイスクリームネバーグラウンドによる5年ぶり2枚目のアルバムは、全18曲の大ボリュームだ。自由な発想を活かしたエンタメ至上主義の痛快スタンス、フェス文化の申し子ぶりは今作でも顕著で、「まずは伝説に」や「ギガンゼルス」等、関西圏各フェスに対するリスペクトの念を込めて作られた計8曲も、しっかりと収められている。そして、正義と平和の在り方を描いた「ダイブモッシュ論争」が実に秀逸。自称“日本（大阪）の暴（アバ）レンターテイメントバンド”の名に偽りなし！
杉江 由紀【ライター推薦】

GENRE：LOUDROCK
“運命の二面性”をテーマにシングルを2枚同時リリース
“「運命」が映し出す光の側面を描いた”16thシングル
Roseliaが“運命の二面性”をテーマにシングルを2枚同時リリースした。“「運命」が映し出す光の側面を描いた”という16thシングルのタイトル・トラック「Dazzle the Destiny」は、シンフォニック・ロック調のサウンドと、壮大な世界観の歌詞とのマリアージュが素晴らしいナンバーだ。楽曲に乗せる相羽あいな（湊 友希那）の力強い歌声からは、運命へポジティヴに立ち向かっていく強い意志が感じられた。カップリングの「Grateful Melting」は、バンド・メンバーへの想いを歌うロック・バラード。メロディアスなギター・フレーズとヴォーカルのハイトーンが聴きどころのエモーショナルな一曲に仕上がっている。
宮�ｱ 大樹【ライター推薦】

GENRE：LOUDROCK
“「運命」が落とす影の側面”描いた「Requiem for Fate」を表題に据え
カップリングもライヴ映え間違いなしの17thシングル
Roseliaが“運命の二面性”をテーマにシングルを2枚同時リリース。こちらの17thシングルのタイトル・トラック「Requiem for Fate」では、“「運命」が落とす影の側面”が描かれている。不穏でヘヴィなロック・サウンドが作り出す音世界はまさに“影”だが、そんななかで歌うからこそ、“それでも それでも どうか謳わせて”と渇望するかのような歌唱が際立つ。カップリングの「Second to None」は、ツーステップを踏みたくなるパートや頭を振りたくなるパート、腕を突き上げたくなるパートなどがちりばめられ、ライヴ映え間違いなしの一曲だ。これからの彼女たちのライヴでは、この2曲が猛威を振るいそうな予感。
宮�ｱ 大樹【ライター推薦】