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【追悼特集】ブライアン・ウィルソン、ビーチ・ボーイズの名盤・名曲・名演を振り返る
2025年06月20日 (金) 20:00
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【追悼特集】ブライアン・ウィルソン〜ビーチ・ボーイズの名盤・名曲・名演を振り返る
米国時間6月11日 (日本時間6月12日)、ビーチ・ボーイズやソロで活躍したブライアン・ウィルソンがこの世を去りました。82歳でした。
こちらでは、唯一無二のポップサウンドで20世紀のポップミュージックシーンに革命を起こしたブライアン・ウィルソンの偉大なる功績を称えて、ソロ作品をはじめ、ビーチ・ボーイズのオリジナルアルバム、ベスト/編集盤、関連映像作品など、数々の名盤・名曲・名演を振り返ります。
- ブライアン・ウィルソン (1988年)
- 駄目な僕 (1995年)
- オレンジ・クレイト・アート (1995年)
- イマジネーション (1998年)
- ライヴ・アット・ザ・ロキシー・シアター (2000年)
- ペット・サウンズ・ライヴ 2002 (2002年)
- ゲティン・イン・オーヴァー・マイ・ヘッド (2004年)
- スマイル (2004年)
- ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス (2005年)
- ラッキー・オールド・サン (2008年)
- ブライアン・ウィルソン・リイマジンズ・ガーシュウィン (2010年)
- イン・ザ・キー・オブ・ディズニー (2011年)
- ブライアン・ウィルソン・アンド・フレンズ (2014年)
- ノー・ピア・プレッシャー (2015年)
- アット・マイ・ピアノ (2021年)
- ブライアン・ウィルソンのベスト・編集盤・映像作品
- サーフィン・サファリ (1962年)
- サーフィン・U.S.A. (1963年)
- サーファー・ガール (1963年)
- リトル・デュース・クーペ (1963年)
- シャット・ダウン・ヴォリューム2 (1964年)
- ビーチ・ボーイズ・コンサート (1964年)
- オール・サマー・ロング (1964年)
- ザ・ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム (1964年)
- ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥディ (1965年)
- サマー・デイズ (1965年)
- ビーチ・ボーイズ・パーティ (1965年)
- ペット・サウンズ (1966年)
- スマイリー・スマイル (1967年)
- スマイル・セッションズ (1966〜1967年録音 / 2011年発売)
- ワイルド・ハニー (1967年)
- フレンズ (1968年)
- 20/20 (1969年)
- ビーチ・ボーイズ '69 (ライヴ・イン・ロンドン) (1969年)
- サンフラワー (1970年)
- サーフズ・アップ (1971年)
- カール・アンド・ザ・パッションズ - ソー・タフ (1972年)
- オランダ (1973年)
- ビーチ・ボーイズ・イン・コンサート (1973年)
- 15 ビッグ・ワンズ (1976年)
- ラヴ・ユー (1977年)
- M.I.U. アルバム (1978年)
- L.A. (ライト・アルバム) (1979年)
- キーピン・ザ・サマー・アライヴ (1980年)
- ザ・ビーチ・ボーイズ '85 (1985年)
- スティル・クルージン (1989年)
- サマー・イン・パラダイス (1992年)
- スターズ・アンド・ストライプス vol.1 (1996年)
- ゴッド・メイド・ザ・ラジオ 〜神の創りしラジオ〜 (2012年)
- 永遠の夏2012〜50周年記念ツアー (2012年 / 2013年発売)
- ビーチ・ボーイズのベスト・編集盤・映像作品
ブライアン・ウィルソンのソロアルバム
ビーチ・ボーイズのアルバム
ブライアン・ウィルソンのソロアルバム
ブライアン・ウィルソン (1988年)
Brian Wilson
長年の沈黙を破って発表された初のソロアルバム。精神的苦難を経ての復帰作として注目された。「Love and Mercy」は後年にわたって代表曲として親しまれ、繊細なメロディと誠実なメッセージが際立つ。80年代的なシンセサウンドと彼特有の多重コーラスが融合し、個人としての音楽的表現を模索する内容となっている。再出発にふさわしい意欲作。
Love And Mercy (Official Music Video)
駄目な僕 (1995年)
I Just Wasn't Made For These Times
ドン・ウォズが監督を務めた同名ドキュメンタリー映画のサウンドトラックとして制作されたセルフカヴァー作品。ブライアンが自らの歩みを振り返り、ビーチ・ボーイズ時代の楽曲を現在の声と感性で再解釈している。「Caroline, No」などが静かで内省的に生まれ変わっており、過去との対話のような趣がある。円熟したブライアンの音楽的回顧録。
オレンジ・クレイト・アート (1995年)
Orange Crate Art
ヴァン・ダイク・パークスとの共作で、カリフォルニアの郷愁をテーマにした美しいポップアート作品。パークスの作詞・作曲にブライアンがボーカルで参加。オーケストラ風の重厚なアレンジに乗せて、アメリカーナ的世界観を優雅に描く。異色作だが、その緻密な構成と詩情で評価が高く、隠れた傑作とされている。
イマジネーション (1998年)
Imagination
アリスタ・レーベルに移籍して、ジョー・トーマスとの共同プロデュースで制作。穏やかで洗練されたサウンドが特徴の大人向けポップ作品。「Your Imagination」はシングルとしても親しまれ、亡き弟カール・ウィルソンへの追悼曲「Lay Down Burden」では深い感情をにじませている。全体的に清潔感あるサウンドだが、やや予定調和的とも評され、商業的な成功には至らなかった。それでも成熟した表現力が光る1枚。
ライヴ・アット・ザ・ロキシー・シアター (2000年)
Live at the Roxy Theatre
2000年4月、ニューヨークの名門ライブハウス、ロキシーで行なわれたライヴを収録。当時ブライアンのレギュラーバックバンドを務めていたワンダー・ミンツやジェフリー・フォスケットらとともに、往年の名曲から最新曲までを披露している。
ペット・サウンズ・ライヴ 2002 (2002年)
Pet Sounds Live
ビーチ・ボーイズ時代の名盤『ペット・サウンズ』(1966年) を全曲完全再現した、2002年1月27〜30日 ロンドン、ロイヤルフェスティバルホール公演を収録。
ゲティン・イン・オーヴァー・マイ・ヘッド (2004年)
Gettin’ In Over My Head
一部は90年代に録音された素材を用い、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、エリック・クラプトンらがゲスト参加した意欲作。バラード中心で静かな印象だが、ブライアン特有のコーラスと繊細な旋律が随所に散りばめられている。派手さはないが、楽曲の端々に優しさと誠実さが感じられる作品で、静かに心に残る。ジャケットのアートワークは、ビートルズ『Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band』でおなじみのピーター・ブレイクが手掛けている。
スマイル (2004年)
Brian Wilson Presents SMiLE
1967年に未完に終わったビーチ・ボーイズの伝説的な幻のアルバム『SMiLE』を、37年の歳月を経てブライアン自身がソロとして完成させたアルバム。壮大で緻密な構成、「Heroes and Villains」「Surf’s Up」など名曲が蘇った。高評価を受け、グラミー賞も受賞。彼の創造性と芸術性の復活を世界に示した記念碑的作品であり、多くのリスナーに感動を与えた。
ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス (2005年)
What I Really Want for Christmas
ホリデーアルバムとして制作された1枚。定番のクリスマスソングのほか、ビーチ・ボーイズ時代のクリスマス曲「Little Saint Nick」「The Man With All The Toys」やオリジナル曲も収録。温かく穏やかなアレンジに、ブライアンらしい優しいコーラスが寄り添う。大仰な演出は控えめで、家庭的なぬくもりに満ちた作品。年末年始の穏やかな時間にぴったりな、癒し系のクリスマスアルバム。
ラッキー・オールド・サン (2008年)
That Lucky Old Sun
1920年代の同名曲を核に、ロサンゼルスの風景や記憶を綴ったコンセプトアルバム。語りを交えた構成で、まるでブライアンによる音楽日記のよう。「Forever She’ll Be My Surfer Girl」などノスタルジックな楽曲が並び、過去と現在が交錯する。円熟期ならではの叙情性と温かな視点に包まれた名作。
ブライアン・ウィルソン・リイマジンズ・ガーシュウィン (2010年)
Brian Wilson Reimagines Gershwin
ガーシュウィンの名曲群をブライアン流にアレンジ。クラシックな旋律に彼のポップセンスが加わり、「Summertime」などが穏やかで軽快な新解釈で蘇る。新曲も2曲収録されており、単なるカヴァーにとどまらない創作性が感じられる。伝統と革新の間を行き来する、ブライアンの音楽的好奇心が表れた作品。
イン・ザ・キー・オブ・ディズニー (2011年)
In the Key of Disney
ディズニー楽曲を題材にしたカヴァー集。「A Dream Is a Wish Your Heart Makes」などを中心に、柔らかいコーラスと軽快なテンポで再構築。ファンタジックで親しみやすく、ディズニーの魔法とブライアンのハーモニーが心地よく溶け合う。子どもから大人まで楽しめるファン層の広い1枚。
ブライアン・ウィルソン・アンド・フレンズ (2014年)
Brian Wilson And Friends
2014年12月、米TV番組「Soundstage」のためにブライアン・ウィルソン&フレンズ名義で行なった、ラスヴェガスのホテル、ザ・ベネチアン劇場での一夜限りのプレミアムライヴを収録。ソロ曲のほか、ビーチ・ボーイズ・ナンバーもたっぷり披露されている。盟友アル・ジャーディンやマーク・アイシャム、FUN. のネイト・ルイスやシー・アンド・ヒム、ケイシー・マスグレイヴスらがゲスト参加。
ノー・ピア・プレッシャー (2015年)
No Pier Pressure
ケイシー・マスグレイヴスやシー・アンド・ヒムなどの若手アーティストを迎えて制作されたポップス色の強い作品。「One Kind of Love」は、ブライアン・ウィルソンの自伝を映画化した『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』の主題歌でもあり、感情を込めた歌唱が印象的。現代的なサウンドを導入しつつも、ブライアンらしい優しさと郷愁がにじむアルバム。
One Kind Of Love
アット・マイ・ピアノ (2021年)
At My Piano
自身の名曲をピアノのみで再解釈したインストゥルメンタル集。「God Only Knows」「Surf’s Up」などの美しい旋律がシンプルなピアノ演奏で際立つ。メロディの純度を追求した構成は、晩年のブライアンの静かな表現力を感じさせる。穏やかな気分で聴きたい、優しくも深い余韻を残す、キャリア初にして最後のソロピアノアルバム。
Don't Worry Baby (Visualiser)
ブライアン・ウィルソンのベスト・編集盤・映像作品
ビーチ・ボーイズのアルバム
サーフィン・サファリ (1962年)
Surfin’ Safari
5人編成による公式デビューアルバム。タイトル曲「Surfin’ Safari」「409」を収録し、シンプルなバンド編成でサーフカルチャーを象徴的に描写。軽快なギターリフとハーモニーは60年代初頭のカリフォルニアサウンドを定義し、若者たちの共感を得てバンドを一気にポップシーンへと導いた。
サーフィン・U.S.A. (1963年)
Surfin’ U.S.A.
バンド初の全米Top10入りを果たした代表作。チャック・ベリーの「Sweet Little Sixteen」をアレンジした「Surfin’ U.S.A.」を収録し、キャッチーなコーラスとビーチボーイズ・ハーモニーが確立された。音楽的には前作の延長線上にありながら、ヒット性と統一感を兼ね備えた1枚だ。
Surfin' U.S.A. (Lyric Video)
サーファー・ガール (1963年)
Surfer Girl
内省性が加わった3作目。「In My Room」は繊細なメロディと歌詞で深い共感を呼ぶ。タイトル曲も憧れと郷愁を描き、少年期の淡い恋心と静かな感情の揺らぎを表現。青春と郷愁を情感豊かに歌い上げた名作。
In My Room (Visualizer)
リトル・デュース・クーペ (1963年)
Little Deuce Coupe
カーソング集として制作され、若者の車文化を賛歌。「Little Deuce Coupe」「Be True to Your School」が収められ、テンポ感と青春の疾走感が際立つ。瑞々しさと軽やかさを兼ね備えた、バンドのバラエティ性を示す作品。
シャット・ダウン・ヴォリューム2 (1964年)
Shut Down Volume 2
レースをテーマとした活気あふれる作品。軽快なテンポのサーフロックを基調に、エネルギッシュな演奏が際立つ。サウンドに勢いがあり、ステージに近いダイレクト感を持った録音として評価されている。
ビーチ・ボーイズ・コンサート (1964年)
Beach Boys Concert
初のライヴアルバムにして初のナンバーワン作品。代表曲「I Get Around」などを収録し、熱狂的な歓声と共にリアルなライヴの躍動感を伝える。スタジオ編集もあるが、その勢いと観客の興奮が国内で高く評価された公式ライヴ録音。
オール・サマー・ロング (1964年)
All Summer Long
「夏の恋」をテーマにしたポップ作品。タイトル曲や「Wendy」などで、青春の甘酸っぱさと群像劇のような情景を描写。ハーモニーに磨きがかかり、キャッチーさと情緒が絶妙に融合したアルバムとなっている。日本で大ヒットした「Little Honda」も収録。
Wendy (Visualizer)
ザ・ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム (1964年)
The Beach Boys' Christmas Album
クリスマスソングを中心に、オリジナルとカヴァー曲を収録。温かなビーチ・ボーイズ・ハーモニーがホリデーシーズンにぴったり。暖かいストリングスやホーンが家庭的な優しさを煽る、まろやかな1枚。
ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥディ (1965年)
The Beach Boys Today!
「Help Me, Rhonda」「When I Grow Up (To Be a Man)」などを収録し、ポップ性と内省性が両立した傑作。ストリングスやピアノを多用し、楽曲の表情が豊かになった。「日常の感情」を捉えたブライアンの作風が成熟した。
サマー・デイズ (1965年)
Summer Days (And Summer Nights!!)
前作『Today!』で内省的な表現に踏み込んだブライアン・ウィルソンは、本作で再び明快なポップ路線へと回帰しつつ、音楽的な洗練度を大きく高めた。オープニングを飾る「The Girl from New York City」から、名曲「California Girls」に至るまで、楽曲はより重厚なハーモニーとアレンジに支えられている。ブラスやストリングス、ヴィブラフォンなどの導入によって、サーフ&ホットロッド時代の表層的なイメージを超えた音楽的厚みが加わった。ブライアンが作曲とプロデュースの多くを担い、完成度は格段に向上。「Let Him Run Wild」や「Girl Don’t Tell Me」など、恋愛を題材にしながらも複雑な心理描写を含む曲が目立つ。歌詞のトーンにも繊細さが増し、10代向けに留まらない魅力を獲得。60年代中盤のブライアンのピークを記録した重要作のひとつとされる。
ビーチ・ボーイズ・パーティ (1965年)
Beach Boys’ Party!
ビートルズの『Rubber Soul』に対抗する新作を準備中だったバンドが、急遽リリースしたコンセプトアルバム。擬似的なホームパーティーという体裁で、アコースティック中心の編成と、談笑・笑い声を交えた生録風サウンドが特徴。「Barbara Ann」「You’ve Got to Hide Your Love Away」などカヴァー曲が中心だが、そのカジュアルな雰囲気が逆にバンドの親しみやすさを際立たせている。「Devoted to You」「There’s No Other (Like My Baby)」などでは、ハーモニーの美しさがナチュラルに浮き立ち、技術の高さを逆説的に証明している1枚。ファンとの距離を縮める試みとしても意義深い。
ペット・サウンズ (1966年)
Pet Sounds
ブライアン・ウィルソンが精神的な試練と創作意欲の狭間で生み出した音楽的到達点。「Wouldn’t It Be Nice」「God Only Knows」「Caroline, No」などを含む本作は、ティーン向けポップを超えて、個人の心象風景や喪失感を繊細に描き出す内容となった。オーケストラ編成や非伝統的な楽器 (テルミン、バイシクルベル、犬の鳴き声) を導入し、ロックとクラシックの融合を果たしたそのプロダクションは革命的とされる。歌詞も単なる恋愛の喜びではなく、孤独、不安、理想への失望といったテーマに踏み込み、リスナーの内面に静かに寄り添う。「God Only Knows」は後にポール・マッカートニーが「史上最高のラブソング」と評した名曲。ビートルズ『Sgt. Pepper’s』にも影響を与え、ロック史の潮目を変えた金字塔。
Wouldn't It Be Nice
God Only Knows (Official Music Video)
スマイリー・スマイル (1967年)
Smiley Smile
未完に終わった『SMiLE』プロジェクトの “簡易版” として生まれたアルバム。壮大な構想を断念したブライアンが、自宅スタジオで短期間に録音した本作は、極めて簡素なアレンジとナチュラルな演奏、親密な雰囲気が特徴となっている。「Good Vibrations」や「Heroes and Villains」の再録バージョンも収録されているが、オリジナル構想とは異なり、サイケデリックというよりは、ミニマリスティックで脱力感のある作風に仕上がっている。その一方で、ハーモニーや構成に宿るブライアンの美意識は変わらず健在。聴き手によっては“未完成”や“奇妙”と映るが、その即興性や家庭的空気感こそが、当時の彼の心理状態と創作スタンスを物語る。後年、ローファイ・ポップの先駆と再評価されることになる作品。
Good Vibrations (Official Music Video)
スマイル・セッションズ (1966〜1967年録音 / 2011年発売)
The SMiLE Sessions
ロック史上最も有名な未完成アルバム『SMiLE』セッションのオリジナルマスターテープから、その断片的な未発表音源をブライアン・ウィルソンがまとめる形で収録。
ワイルド・ハニー (1967年)
Wild Honey
ソウル/R&B寄りの路線に転じた作風で、リズムと歌唱にフォーカスが当たる。ストレートなバンド演奏とハーモニーが融合し、温かみのあるグルーヴ感を持つ。
フレンズ (1968年)
Friends
アコースティックを基調にした穏やかな作風で、柔らかく静かな居心地が特色のソフトロック的な名作。タイトル曲など、ブライアン・ウィルソンの手による自身もお気に入りの楽曲群に加え、作曲の才が開花したデニス・ウィルソンの2曲も光る。
20/20 (1969年)
20/20
久々のスマッシュヒットとなった「Do It Again」や「I Can Hear Music」、アル・ジャーディンが持ち味を出したトラディショナルな「Cotton Fields (The Cotton Song)」を収録し、復活の兆しが見えた1枚。キャッチーなポップチューンに加え、テクノロジー感と実験性も垣間見え、新時代へと歩み出した。
ビーチ・ボーイズ '69 (ライヴ・イン・ロンドン) (1969年)
Beach Boys 69 (Live In London)
1968年の英国ツアー音源を収録。「Wouldn’t It Be Nice」「Good Vibrations」などをライヴアレンジで披露し、緊張感ある演奏が特徴。海外での実力を示す静かなる成果でもある。1970年にイギリスで発売され、翌71年以降は日本やヨーロッパなどでも発売されたが、本国アメリカでは1976年まで発売されなかった。
サンフラワー (1970年)
Sunflower
キャピトルからワーナー/リプリーズ移籍後の第1作。全メンバーが楽曲提供とヴォーカルを分担し、グループとしての一体感が感じられる1枚。カール・ウィルソン作の「Long Promised Road」、アル・ジャーディンの「At My Window」など、ブライアン以外の貢献も大きく、音楽的バラエティに富んでいる。ブライアンも「This Whole World」「Add Some Music to Your Day」といった秀作を提供し、ハーモニーとポップ性の両立を実現。アメリカ本国でのセールスは振るわなかったが、イギリスを中心に高い評価を得た。洗練されたアレンジと録音技術、個々の成熟した楽曲群がバンドの第二黄金期の始まりを告げる重要作であり、ポスト “Pet Sounds” 時代の代表作と称されている。
サーフズ・アップ (1971年)
Surf’s Up
ビーチ・ボーイズが社会的・芸術的な意識を高めたアルバム。「Don’t Go Near the Water」など環境問題に触れた楽曲も含まれ、これまでの明るいイメージを覆す内省的なトーンが強まった。ブライアンは前作ほど積極的に関与していないが、アルバム最終曲である「Surf’s Up」は彼が60年代に書いた未発表曲で、壮麗かつ詩的な構成が本作の頂点となっている。ブルース・ジョンストンの「Disney Girls (1957)」、リッキー・ファータールとブロンディ・チャップリンの新加入によりサウンドにも新たな風が吹き込まれた。サーフ&サマー路線から完全に離れ、芸術的表現へと大きく舵を切った意欲作であり、当時の音楽シーンにおけるビーチ・ボーイズの再定義を試みた1枚。
カール・アンド・ザ・パッションズ - ソー・タフ (1972年)
Carl and the Passions – “So Tough”
本作は実質的に2部構成となり、オリジナルLPの初回版には『Pet Sounds』の再発盤が付属。タイトルにはカール・ウィルソンの指導力を称える意図が込められている。バンドに新加入したブロンディ・チャップリンとリッキー・ファータールの存在感が大きく、R&Bやソウルの影響が強く感じられる。「Here She Comes」や「He Come Down」は彼らの手による楽曲で、従来のビーチ・ボーイズとは一線を画す新機軸が見える。一方で、アル・ジャーディンやマイク・ラヴの楽曲はフォーク寄りで、アルバム全体には統一感を欠く面もある。評価は当時から分かれたが、実験性や新メンバーの導入といった視点から見ると、次作『Holland』への過渡期として意義深い作品といえる。
オランダ (1973年)
Holland
オランダで録音された本作は、国外での制作という異例の背景が内容にも反映された。冒頭の「Sail On, Sailor」はブロンディ・チャップリンの力強いヴォーカルが光る名曲で、アルバム全体のトーンを引き締める。三部構成の「California Saga」は、カリフォルニアの自然と精神性を讃える叙事詩的内容で、郷愁と再生のテーマが込められている。また、初回盤にはブライアンが手がけたミニドラマ音楽「Mount Vernon and Fairway」が付属し、物語性とファンタジー性を加えている。音楽性としてはアメリカンルーツとヨーロッパ的メランコリーが混在し、ブライアン主導ではないながらも、バンドの円熟を感じさせるスケールの大きな作品となっている。
ビーチ・ボーイズ・イン・コンサート (1973年)
The Beach Boys in Concert
彼ら主宰のブラザーレコード時代の唯一のライヴアルバム。ブロンディ・チャップリン、リッキー・ファータール在籍期のライヴ録音。多人数編成による演奏とステージ運びに活気があり、バンドとしての底力を感じる1枚。
15 ビッグ・ワンズ (1976年)
15 Big Ones
ブライアン・ウィルソンの本格復帰作として位置づけられたアルバム。オリジナルとオールディーズのカヴァーを半々に構成。「Rock and Roll Music」など明快でノスタルジックなロックナンバーが揃うが、プロダクションはやや荒削りで評価は分かれた。復活を祝う期待感と迷走の兆しが同居した1枚。
ラヴ・ユー (1977年)
The Beach Boys Love You
ブライアンがほぼ全曲を書き、シンセサイザーを多用した異色作。独特の音色と素朴な歌詞は賛否を呼んだが、根強い支持を集めるアルバム。「Let Us Go on This Way」「The Night Was So Young」など、奇妙さと純粋さが入り交じる魅力があり、後年に再評価が進んだ。
M.I.U. アルバム (1978年)
M.I.U. Album
米アイオワ州のモントレーユニバーシティで制作されたため、その頭文字を冠する。軽快なポップス中心で「Come Go with Me」など耳なじみの良い曲も多いが、バンド内の温度差が反映された作品でもあり、全体の一体感には欠けると評された。
L.A. (ライト・アルバム) (1979年)
L.A. (Light Album)
ディスコ、ソフトロック、バラードなどジャンルを横断した構成で、方向性の分裂を露呈した作品。「Good Timin’」など名曲も含まれるが、アルバム全体としては統一感に欠け、当時のバンドの迷走ぶりを象徴している。
キーピン・ザ・サマー・アライヴ (1980年)
Keepin’ the Summer Alive
原点回帰を意識したタイトル通り、かつての ”サーフ&サマー” 感を再現しようとした1枚。ブライアンの関与は薄いが、マイク・ラヴ主導でアップテンポな楽曲が並ぶ。「Goin’ On」などが一定の評価を受けたものの、全盛期には及ばなかった。
ザ・ビーチ・ボーイズ '85 (1985年)
The Beach Boys
CBS移籍後初のアルバム。ブライアン、カール、アルらの再集結により話題を集めたが、音作りは完全に80年代のシンセ主導で、「Getcha Back」など佳曲はあるものの、旧来のファンからは戸惑いの声も。新世代へのアプローチとしては評価された。
スティル・クルージン (1989年)
Still Cruisin’
映画『カクテル』に使われた「Kokomo」の大ヒットに乗じて編まれた編集的アルバム。過去のヒット曲と新曲を混在させており、コンセプトにはやや曖昧さがある。内容よりヒットシングル頼みの印象が強く、アルバムとしての評価は限定的といえる。
サマー・イン・パラダイス (1992年)
Summer in Paradise
全編デジタル録音で制作されたが、商業的・批評的にともに大きく失敗したアルバム。過去曲の再演もあるが、打ち込み主体のアレンジはビーチ・ボーイズ本来の魅力を損なったとの意見が多い。ファンの間でも賛否が分かれる作品。
スターズ・アンド・ストライプス vol.1 (1996年)
Stars and Stripes Vol.1
カントリー系アーティストとのコラボレーションアルバムで、往年の代表曲を再録。ウィリー・ネルソンやリーヴ・ギャレットらが参加し、それぞれの持ち味で歌い上げた。企画色が強い異色の試みとして90年代にバンドの存在感を示した。
ゴッド・メイド・ザ・ラジオ 〜神の創りしラジオ〜 (2012年)
That’s Why God Made the Radio
ブライアンを含むメンバーが再集結し、50周年記念として制作された感動的な1枚。「Think About the Days」「Pacific Coast Highway」など、往年の美しいハーモニーと叙情性が復活。新作としての完成度も高く、ファンからは「Pet Sounds」以来の傑作との声も上がった。
永遠の夏2012〜50周年記念ツアー (2012年 / 2013年発売)
Live – The 50th Anniversary Tour
2012年の結成50周年を記念したワールドツアーの模様を収録。セットリストは代表曲のオンパレードで、観客とバンドの一体感が伝わってくる祝祭的な内容。年齢を感じさせない安定した演奏も話題となった。
ビーチ・ボーイズのベスト・編集盤・映像作品
サウンズ・オブ・サマー ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビーチ・ボーイズ (2003年)
Very Best Of The Beach Boys: Sounds Of Summer
2003年にリリースされ、全世界で450万枚以上のセールスを誇るベストアルバム。2022年には、初登場の新ミックス24曲を収録 (初ステレオミックス2曲、新ステレオミックス22曲) したリマスター盤もリリースされた。
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