キングズ・シンガーズ/『夢を織っている糸のようなもの』
2025年01月09日 (木) 16:00 - HMV&BOOKS online - クラシック

キングズ・シンガーズ、現メンバーによるラスト・レコーディング!
ルネサンス・ポリフォニーからジャズ・ポップスまで、2000曲以上ものレパートリーを誇り、2018年に結成50周年を迎えた男声ア・カペラ・グループのレジェンド、キングズ・シンガーズ。現メンバーによる最後の録音となる本アルバムは、名ソプラノ歌手との共演によるクラシック・レパートリー。アルバム・タイトルの『夢を織っている糸のようなもの(Such stuff as dreams are made on)』は、ヴォーン・ウィリアムズの『シェイクスピアの歌』第2曲でも歌詞として使用されている、シェイクスピアの「テンペスト」からのセリフです。
20世紀初頭(とその前後)のヨーロッパ合唱音楽の多くは、その時代に大陸を支配した紛争の亡霊によって形作られ、傷つけられてきました。戦争の影の中で、作曲家たちは死、捕虜、恐怖というテーマを取り上げ、それらを故郷からのインスピレーション、つまり自国の最高の部分を捉えた詩、歴史、田園風景とバランスをとっていたのです。フランス、ドイツ、イギリスに対するこうしたノスタルジックで心を打つ思い出は「ロマン主義」ジャンルの象徴となっており、このことを最もよく捉えているのは、シェイクスピアの独白「雲に覆われた塔」を曲にしたレイフ・ヴォーン・ウィリアムズです。
プログラムの中心となっているヴォーン・ウィリアムズの『3つのシェイクスピアの歌』では、8つのパートを6声に収めることが困難であったため、メンバーとも親交のあった名ソプラノ、グレイス・デイヴィッドソンとヴィクトリア・メテヤードを招き、このレコーディングが実現。彼女たちの歌声は、キングズ・シンガーズのサウンドとスタイルに見事にフィットし、彼らが築き上げてきたレパートリーに新たな花が添えられます。このレコーディングを通して、ヴォーン・ウィリアムズやエルガーが知っていたであろうイギリスの田園風景に聴衆を誘います。(輸入元情報)
【収録情報】
01. レーガー:夜の歌
02. ドビュッシー:3つのシャンソン
03. シューベルト:逃避
04. ブラームス:ヴィネータ
05. ヴォーン・ウィリアムズ:3つのシェイクスピアの歌
06. サン=サーンス:サルタレッロ
07. エルガー:丘の上の死
08. エルガー:ふくろう
09. エルガー:我が心の奥深く
10. ラヴェル:3つのシャンソン
11. ファニー・メンデルスゾーン:『庭の歌』〜夕べの森はすでにざわめき
12. メンデルスゾーン:オラトリオ『エリヤ』〜山に向かいて目をあげよ
13. アルヴェーン:ふたりだけの牧場で
14. アルヴェーン:そして乙女は指輪を赤い金のリボンに結び
15. アルヴェーン:夕暮れ
16. ヴォーン・ウィリアムズ:真理への雄々しさ
17. シベリウス:フィンランディア(やすかれわがこころよ)
キングズ・シンガーズ
パトリック・ダナキー(カウンターテナー)
エドワード・バトン(カウンターテナー)
ジュリアン・グレゴリー(テノール)
クリストファー・ブリュートン(バリトン)
ニック・アシュビー(バリトン)
ジョナサン・ハワード(バス)
グレイス・デイヴィッドソン(ソプラノ:05)
ヴィクトリア・メテヤード(ソプラノ:05)
録音時期:2024年4月30日、5月1,6-8日
録音場所:イギリス、ケマートン、聖ニコラス教会
録音方式:ステレオ(デジタル)
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