激ロック×HMV&BOOKS online vol.130

GENRE： LOUDROCK, ELECTRONICORE
“「結局騒ぐの1番楽しい」”と生きる美しさ歌う
夕闇に誘いし漆黒の天使達の10周年記念盤完成！
結成10周年記念盤と言える夕闇のベスト盤。過去楽曲を全曲再録したうえ新曲も収録された豪華盤となった今作。昨年正式加入したYUMA（GOD/Gt）とパーティーモンスター（Party）を加えての新体制で挑んだ初の対バン・ツアーを経て、勢いと強靭さを増した歌や演奏に加え、エンジニアにCrystal Lakeの田浦 楽（Gaku／Dr）を迎えてのヘヴィなサウンドは、まさに夕闇の最新型だ。聴き慣れたライヴ定番曲たちも新鮮に聴くことができるうえ、聴き応え抜群。“「結局騒ぐの1番楽しい」”と歌う新曲「ビューティフル・ティーンエイジャー」は、ライヴでみんなで歌い騒ぐことを前提とした完全ライヴ仕様の楽曲。夕闇の揺るぎなき信念と方向性を表した10周年記念ソングと言える最新楽曲が、今作をひとつ象徴する曲となっている。
フジジュン【ライター推薦】

GENRE：MELODIC DEATH METAL
あんきもメンバーの新プロジェクトが1stアルバム『what is DEATH?』発表！
メタル警察やメタル原理主義の方からすると、メロデスの定義については“北欧メタルの系統から生まれた旋律重視のスタイルとデス・メタル特有のデスボ唱法を融合させたもの”という説と、それとは別に“デス・メタルにNWOBHMなメロディを取り入れた劇的サウンド”という説が浸透しているそう。また、メロデスはいわゆるメタルコアの源流になったものともされているらしいが、正直どの説にもあまり興味はないし、理屈や解析の類いは別にどうでもいい。聴いてカッコいいのかどうか、それを好きと感じるかどうか。すべてはそこに尽きる。“あんきも”ことUnlucky Morpheusの新業態となるメロディック・デス・メタル・プロジェクト、Unholy Orpheusの生み出す音は、何よりもヘヴィでいてすこぶる美しい。最早それで充分だろう。
杉江 由紀【ライター推薦】

GENRE：MELODIC DEATH METAL, FOLK METAL, POWER METAL, METALCORE
GYZEがRYUJINへと昇格！
Matthew Kiichi Heafy（TRIVIUM／IBARAKI）プロデュースの野心作
GYZEがRYUJINに昇格し、TRIVIUM／IBARAKIのMatthew Kiichi Heafy（Vo/Gt）プロデュースで新アルバムをリリース！ この純然たる事実だけでも今作がどれほど重要な意味を持つのかが伝わるだろう。Matthewからのフィードバックも得ながら、彼らが傾倒しつつあった日本を代表するサウンドをさらに推し進め、今の彼らにしか出せないサウンド、メロディを高次元で具現化した楽曲の数々は、特にヨーロッパでの彼らの今後の成功を予見させる。MVにもなっているTrack.2、Track.4の2曲を聴くだけでも、その意味するところはAメロまでの時点ですぐに伝わるだろう。メロデス、メタル、メタルコアに民族音楽たる邦楽を融合させ、もはやジャンル分け不能な日本から発信するメタル・バンドという無二の存在を確立させた彼らの今後は期待に満ちている。
米沢 彰【ライター推薦】

GENRE：METAL, HARD ROCK
国内最高峰のメロディック・メタル・バンドの自信と誇りを感じる
キャリア初のフル・ライヴ作品！
メタル・サウンドにJ-ROCK、J-POPの要素を取り入れた独創的な音楽性で、国内最高峰のメロディック・メタル・バンドと評されるTEARS OF TRAGEDYが、結成15周年を記念してリリースするフル・ライヴ作品。Blu-ray 2枚組、CD 3枚組の超豪華盤に収録されたライヴは、2022年8月に新宿BLAZEにて行われたワンマン・ライヴと、2023年10月に川崎クラブチッタにて行われた結成15周年イベントの2本。2020年にリリースされて高い評価を受けたアルバム『TRINITY』の楽曲を軸としたワンマン・ライヴと、15年の集大成且つ最新型と言えるオールタイム・ベストな15周年ライヴ。生のライヴならではの臨場感や迫力が滲み出る歌と演奏、濃厚且つ重厚な内容はどちらも聴き応え抜群。想像力かき立てるCD、MCまで余すところなくパッケージしたBlu-rayのどちらも堪能してほしい。
フジジュン【ライター推薦】

ライヴ・アルバム (CD) はこちら

GENRE：SKA, POP PUNK
ライヴ・バンドとしてさらなる高みを目指す
完全ライヴ仕様、盛り上がり必至の最新EP
ライヴ・バンドとしてさらなる高みを目指すべく完成したMAYSON's PARTYの2nd EPは完全ライヴ仕様、盛り上がり必至の1枚。痛快なホーンやコーラス・パート、自然と身体が動く軽快なスカ・ビートから、沸き上がるフロアの光景が見える新たなライヴ・アンセム「SUNSHINE」に始まり、ファンの声を直接レコーディングしたキャッチーな「Apple Orange Banana(A.O.B)」へ。エッジィなギターとドライヴ感ある曲調にスリリングなホーンがカッコいい「TURN BACK TO THE KIDS」から、ラストは疾走感ある曲調に雨上がりの新しい世界への希望を祈るように歌う「RAIN」が作品を締める。バンドの絶好調ぶりが伝わる今作を掲げ、大型フェスやツアーに挑む彼らのさらなる飛躍が楽しみで仕方ない！
フジジュン【ライター推薦】

GENRE：PUNK ROCK
大阪を中心に活動するストリート・パンク・バンド THE DISASTER POINTS
興奮と男泣き必至、燃えて泣けるナンバー満載のフル・アルバム
拳を突き上げシンガロングしたくなる、漢たちの歌がここにある。結成17年、大阪を中心に活動するストリート・パンク・バンド THE DISASTER POINTSの約4年半ぶりとなるフル・アルバムが完成。オイ！／ストリート・パンク・サウンドを主体に、カントリーやブルースの要素も取り入れた独創的且つ男臭いサウンドに、激しさの中にキャッチーさや哀愁を背負った歌とメロディ。象徴となるリード曲「AT 4 AM」を主軸とした今作。個人的に大好きなのは、ファストで攻撃的なサウンドが作品に勢いをつける「STILL ALIVE」。そして、泣きのギターで始まり、17年のバンド生活や男の人生を凝縮したような哀愁と説得力に満ちた、ラスト「I WANT TO GO BACK」。興奮と男泣き必至、燃えて泣けるナンバー満載です！
フジジュン【ライター推薦】

GENRE：LOUDROCK, VISUAL ROCK
“あるある”をコミカルなタッチで描く、わかりみしか感じない歌詞を
“ちゃんとエグい音”に乗せた「チケ発大闘争!!」表題に据えた最新シングル！
幸せへの切符＝チケット争奪戦に参加したことがある者にとって、このわかりみしか感じない歌詞はリアルすぎ。“高額転売ダメダメ”というフレーズを筆頭に“あるある”をコミカルなタッチで描いてある歌詞の完成度もさることながら、アグレッシヴなラウド・チューンとしても“ちゃんとエグい音”に仕上がっているばかりか、サビはしっかりと聴かせるあたりも実に巧妙なうえ、MVも面白いので必見。カップリングの「リ嘘ノ愛テ」（※B-TYPEのみ）はR&B界隈で使われそうなコード・ワークを取り入れた曲と、六（Vo）がメンヘラ系恋愛模様を歌い上げる歌詞、ダイナミックなバンド・サウンドの融合ぶりが鮮やかだ。また、「今日から君もSTRANGER」（※A-TYPEのみ）はバンド紹介を主軸としたアゲ曲で、各メンバーの個性を存分に生かした台詞入り☆
杉江 由紀【ライター推薦】

GENRE：GOTHIC METAL
“BanG Dream!（バンドリ！）”プロジェクトに突如現れた新バンド Ave Mujica
“破壊”と“創造”をテーマにした1stシングル
“BanG Dream!（バンドリ！）”プロジェクトに突如現れた、仮面姿のヴィジュアルとゴシック・メタルな音楽性が異彩を放つ新バンド Ave Mujica。彼女たちが“破壊”と“創造”をテーマにした1stシングルをドロップした。表題曲「素晴らしき世界 でも どこにもない場所」は、ヘヴィなリフと宗教音楽のようなエッセンスでダークな音世界を形作る1曲。そんなAve Mujicaサウンドにマッチしたドロリス（佐々木李子／Gt/Vo）の歌唱には圧倒された。続く「Angles」もダークな空気感がありつつ、こちらは静寂の暗闇の中にひと筋の光が差し込むような情景が浮かぶ、美しくも儚い楽曲に。バンドだけでなく、さらなる深化を遂げている“バンドリ！”プロジェクト全体の未来にも期待が高まる作品だ。
宮? 大樹【ライター推薦】

GENRE：SYMPHONIC METAL
唯一無二のMorfonicaワールドを生み出す「両翼のBrilliance」を表題に据え
バンドの様々な想いを込めた1年8ヶ月ぶりのシングル
Morfonicaが実に1年8ヶ月ぶりとなるシングルをリリースした。表題曲「両翼のBrilliance」は、“BanG Dream!（バンドリ！）”の枠を飛び出してTVアニメ“カードファイト!! ヴァンガード Divinez”のエンディング・テーマとして書き下ろされた1曲。パワフルなバンド・サウンドとヴァイオリンの旋律、そして倉田ましろ（進藤あまね／Vo）のクリアな歌唱が融合し、唯一無二のMorfonicaワールドを生み出している。カップリングには、アカペラの歌い出しが印象的で、温度感のあるサウンドが心地よい「音がえしのセレナーデ」、“だからこそ諦めない 絶対に”と強い意志で歌う「蒼穹へのトレイル」の2曲を収録。バンドの様々な想いが込められた1枚に仕上がった。
宮? 大樹【ライター推薦】