激ロック×HMV&BOOKS online vol.123

GENRE：HARD ROCK, HEAVY METAL
Risky Melodyの過去、現在、未来を凝縮したインディーズ・ラスト・アルバム！
Risky Melodyの辿ってきた紆余曲折を含んだ過去も、彼女たちの今の瞬間をリアルに切り取ったかのような現在も、そしてここからの未来へ向けた展望も。今作にはすべてが凝縮され詰め込まれている印象だ。彼女たちが何を志し、何と闘い、何を乗り越えて、どこを目指そうとしているのか。それらが全11曲を通して余すところなく伝えられていく様は、実にドラマチック。ライヴで叩き上げてきた楽曲、書き下ろしの新曲、いずれも訴求力は極めて高い。事実上、今作はRisky Melodyにとってのラスト・インディーズ音源となるが、この作品をしっかりと聴いておくことで来年に控えているメジャー・デビューの場面をより感動的に味わえる、という特典もここには含まれているのかも。機を逃すことなかれ。
杉江 由紀【ライター推薦】

GENRE：ALTERNATIVE ROCK, LOUDROCK
4人組オルタナティヴ・ロック・アイドル、ジエメイ初のCDをメジャー・リリース！
デビューから1年半、ジエメイの1stアルバム。“曲だけ聴けば、アイドル像というものが崩される”という黎鮫ワナの言葉通り、アイドルの可能性というものをさらに広げた楽曲群は聴き応え十分。どんなものやことにも必ず存在する光と影、陰と陽、強さと弱さ。光がなければ影が何かもわからないし、強さを知らなければ弱さに寄り添うこともできやしない。だからこそ、この相反するふたつを優しく抱きしめたとき、それはとてつもないパワーに変わり、輝きを放つ。このアルバムと彼女たちの魅力はまさにそこで、すべてを抱きしめたからこその希望がここにはある。感情豊かなうえ安定した歌声にも惹かれる。等身大の姿でありったけの想いを歌った全15曲。これまでの集大成であり、未来へと繋がる1枚だ。
藤坂 綾【ライター推薦】

GENRE：PUNK
願いも戒めも包み込んで明日へ向かうロックンロール
表題曲は“オレはまたオレに 生まれてきたい”（和訳）という切実な想いが疾走するビートに乗る。泣きながら、笑いながら、まだまだ駆け抜けていくKen Yokoyamaのロックンロール・ライフが映し出されているようだ。そして重めのリフが気持ちいいTrack.2も“時間は 誰のことも 待ってくれない”（和訳）と歌う、人生観を感じるナンバー。3曲目にはミュージカル“アニー”の「Tomorrow」を、ゲストVoに木村カエラを迎えて収録。キュート＆タフな極上の仕上がりだ。なお、初回盤にはスタジオ・ライヴ3曲を収録した“Extra Disc”がつく。「Love Me Slowly」、「Fuck Up, Fuck Up」から現バンド・メンバーの勢いが感じられるのは言わずもがな、WEEZER「Teenage Victory Song」のカバーという選曲センスもたまらない。
高橋 美穂【ライター推薦】

GENRE：LOUDROCK, PUNK, REGGAE
大海へと飛び立ったSiMの快進撃が止まらない！ 破壊力満点のニュー・アルバム！
海外マネージメント、海外レーベルとの契約を果たし、ついに本格的世界進出を実現させたSiM！ アニメ“進撃の巨人”の影響はもちろんあるだろう。しかしながら、それはきっかけに過ぎないというか、より多くの人の耳に触れ、ついに世界がSiMの存在に気づいてしまったという感じ。ヘヴィなのに不思議なほどにキャッチーで、パンクでもハードコアでもラウドロックでもない、レゲエのグルーヴ感を持った他にない彼らの音楽性は確かに中毒性がある。そして今作は、そんなSiMらしさが遺憾なく発揮されつつも、フレッシュな要素が満載の、まさに世界への挑戦状として相応しいアルバムだ。エモっぽい楽曲やシアトリカルでオーケストレーションもマッチした壮大な楽曲などもアクセントとして効いている。
山本 真由【ライター推薦】

GENRE：ROCK, ALTERNATIVE ROCK
ピアノが前面に出たエモーショナルな楽曲が並んだ
耳の肥えたロック・リスナーも納得の充実した1枚
もともとは、Kj（Vo/Gt／Dragon Ash）のソロ名義での活動に際し、ツアー・メンバーとして集まった豪華な顔ぶれ、PABLO（Gt／Pay money To my Pain／POLPO／RED ORCA）、武史（Ba／山嵐／OZROSAURUS）、渡辺シュンスケ（Key／Schroeder-Headz）、櫻井 誠（Dr／Dragon Ash／ATOM ON SPHERE）。今作は、前作に引き続き彼らのメイン・フィールドであるラウドロックの世界からは少し離れ、ピアノが前面に出たエモーショナルな楽曲が並ぶ。また、ジャジーで大人っぽい変化球的な楽曲や、しっとりと聴かせるナンバーもありつつ、ファンの期待に応えるような疾走感のあるロック・サウンドもしっかりと盛り込まれているなど、耳の肥えたロック・リスナーも納得の充実した1枚となった。
山本 真由【ライター推薦】

GENRE：LOUDROCK
激しく切なく美しく――秋ツアーを前に、予習復習に最適のシングルをリリース！
激しく切なく美しく。秋ツアーを前に彼らが発表したのはライヴ映えしそうな楽曲たちを揃えたシングルとなる。yo-ka（Vo）の憂いと色気をたたえた歌、佳衣（Gt）がピッキング・ハーモニクスを交えながら鳴らすギター、翔也（Ba）が響かせるドライヴしたベース・フレーズ、達也（Dr）のキメ、シンコペを効果的に織り込んだドラム・プレイ。これらがふんだんに詰め込まれた表題曲は、冷たすぎて触れると火傷をしかねないドライアイスのような温度感を持ったある種の冬ソングだ。愚民の称号を与えられている、DIAURAフリークたちに向けたられた歌「愚踊」に漂うのは爛れた高揚感。詞も曲もyo-kaが手掛けている「STARRY INFERNO」（※通常盤のみ）は、ライヴでの暴れ曲になることが必至だろう。ツアーの予習復習には最適な音源かと。
杉江 由紀【ライター推薦】

GENRE： LOUDROCK, MIXTURE
“生涯を賭けた一枚 ダヴィンチも驚く最高傑作”
THE MADNAによる大いなる野望はここから始まる
ギラつく野心を隠さない姿勢が素晴らしい。派手な音の詰まったリード・チューン「極彩色」を聴いて感じるのは、彼らが“人に理解されずともやりたいことをやるんだ”というタイプとは、真逆のスタンスを持っているということ。つまり、彼らはハナから売れる気しか持っていないバンドであるのだろう。ただ、それでいて「完全世界」を聴くとTHE MADNAの正体は気骨どころか毒気まで持った猛者たちである、ということもよく伝わってくる。「SHINE」が英語読みだけでなく、別の読み方をしたときの意味まで孕んでいるあたりも興味深い。「極彩色」の“生涯を賭けた一枚 ダヴィンチも驚く最高傑作”なる一節は、掛け値なしに彼らの本音であるはず。THE MADNAによる大いなる野望はここから始まるのだ。
杉江 由紀【ライター推薦】

GENRE：LOUDROCK
制作に小林亮輔（a crowd of rebellion／Vo/Gt）＆丸山 漠（Gt）参加！
“D4DJ” 発ロック系DJユニット 燐舞曲の4thシングル！
仮想世界を彩るのは、現実世界から生み出された音たちだ。ブシロードによるDJをテーマにしたメディア・ミックス・プロジェクト“D4DJ”に登場する燐舞曲（ロンド）とは、会員制クラブハウスにレジデントDJとして所属する大学生ユニットの名称。ただ、実際の音楽制作にあたっている“中の人”はリアルなロック・シーンにおける豪華なメンツで、今作ではSiMのMAH（Vo）がオーガナイズするTHE REBEL'S eMPIRE GAMING PROJECT内に設けられたeMPIRE SOUND SYSTeMSに、a crowd of rebellionの小林亮輔（Vo/Gt）が作詞、そして丸山 漠（Gt）が作編曲とエンジニアとして関わっている。表題曲でのゴシック・メタル度合いも、Track.2のラウドぶりも、共に紛うことなき一級品。
杉江 由紀【ライター推薦】

GENRE：HEAVY METAL
SU-METAL、MOAMETAL、そしてMOMOMETALの3人による
新生BABYMETAL誕生の瞬間
今年1月幕張メッセ 国際展示場にて、1年以上にわたるライヴ活動の封印が解かれたBABYMETAL。その復活の物語の後篇となる4月のぴあアリーナMM 2デイズ公演で、会場に詰め掛けた両日合計約2万人が、SU-METAL、MOAMETAL、そしてMOMOMETALの3人による新生BABYMETAL誕生の瞬間に立ち会った。唯一無二の世界観、歌声、パフォーマンスが観客全員をひとつにし、ステージ上とフロアが共に熱気、エネルギーを爆発させ続けた一部始終を余すところなく収めた本作。最新コンセプト・アルバム『THE OTHER ONE』より初披露された新曲たちや、これまで10年以上の活動の中で愛されてきた名曲たちの最新形態を含む各日14曲を通して、これからまた伝説を作っていく彼女たちの記念すべき1歩目を何度でも追体験してほしい。
内堀 文佳【ライター推薦】