【全曲解説】ACME『ウルフヘズナル / 黄昏』
2023年08月23日 (水) 12:00
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1. ウルフヘズナル
・歌詞
街を歩いていても電車に乗っていてもスマホを見ていても逃れることは出来ない「転職しろ」「脱毛しろ」「整形しろ」「成功したくば本を買え」etc.……。自己嫌悪に毒された者がクリエイトした自己嫌悪に訴え掛けるメッセージ。僕らはいつから生まれたままの自分でいることに恥を感じ始めたのだろうか。聖書の蛇のように「こっち側に来い、いつまで能天気なバカでいるのだ、もっと自分を嫌うのだ」と、そう駆り立てる。そんな世界に生きる人への僕なりの応援ソングです。(CHISA)
・曲
この曲を作曲する時、今のACMEの激しい曲の持ち味を最大限いかす曲をテーマに作曲しました。ギターのチューニングはサビや細かいフレーズを弾く時はドロップC、イントロやブレイクダウンの時はダブルドロップCへ1オクターブ下がってます。メロの聴きやすさもいかしつつ、重たいとこはとことん重たい楽曲にしました。(将吾(サウンド・プロデュース))
2. 黄昏
・歌詞
ヴィジュアル系の曲は浮世離れして想像しにくい歌詞が多い気がしたので、今回はあえて誰でも絵が思い浮かぶ歌詞を作ってみようと思いました。
幼少期の実際に過ごした風景と今の気持ちを言葉にしてみたら自分の予想以上に曲とマッチしました。子供の頃には当たり前だと思っていたことは実は当たり前でなく周りの人たちが気遣ってくれていたからこその状況だったと気付き、その感謝の気持ちを歌詞にしました。(HAL)
・曲
ACMEはゴリゴリだけではなく優しい歌もあるんだぞ!ということを世の中に伝えたくてこの曲を作りました。でも綺麗に作ろうとは思っていなくて無骨だがどこか暖かい父親のような曲を作れないかと思い作りました。少々渋めのパパ(父親)になりましたが……笑。
実はACMEにはこのタイプの楽曲がなかったのでレコーディングするまでどうなるか不安でしたが予想以上の完成度でした。いつか広大な野外ステージで黄昏時に演奏したいです。(HAL)
ACME『ウルフヘズナル / 黄昏』
GENRE: LOUDROCK“まだ開けたことのなかった引き出しを開けた”、真夏の野外に映える両A面シングル!
新境地到達。現世のカオスな闇を轟音で体現し、もともとラウド・チューンを得意とするACMEとしてもより先鋭的な音を集約した「ウルフヘズナル」。愛と慈しみに溢れた歌詞を、柔らかでノスタルジーを漂わせたチルみ満載のバラードとして響かせている「黄昏」。これらはかなり対照的な2曲となるが、いずれにしてもACMEとしては“まだ開けたことのなかった引き出しを開けた”ことで、この2曲が生まれることになったのだという。また、今作は8月25日にTOWER RECORDS渋谷店 9階屋上 野外イベントスペースでフリー・ライヴを開催することを念頭に作ったものでもあるとのこと。真夏の野外に放たれる激音は大層に乙であろうし、夕暮れ時に聴く美旋律のエモさもまた格別なはず。2023年、日本の夏を締めくくるのはACMEのこの一撃だ。
杉江 由紀【ライター推薦】
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