激ロック×HMV&BOOKS online vol.119

GENRE：SKA, POP PUNK
7人の鳴らす賑やかでハッピーな、極上のスカ・パーティー・チューン
2021年の全国CDデビュー以降、スカ・シーンの新星として注目を集め、ライヴハウスやフェスでライヴ・キッズを熱狂させてきたMAYSON's PARTYの1stフル・アルバム。全11曲収録、キャリアと高いスキルを持つ7人の鳴らすスカ、メロディック・パンクなどをルーツとしたスカ・パーティー・チューンは、どれも華やかで賑やかで最高にハッピー。心も身体も踊り出す明るさと痛快さに溢れているが、特筆すべきは、「TRY and TRY」だ。問答無用でブチ上げる、ライヴでの盛り上がり必至の超攻撃的アッパーチューン。スカ・パンクやメロディックのマナーもしっかり踏襲しつつ、自身の強烈なオリジナリティを放つこの曲は、彼らのライヴ・アンセム且つ代表曲になるはず。ここからの飛躍を大いに期待させる、できすぎなほどの1stフル・アルバムです！
フジジュン【ライター推薦】

GENRE：METAL
“ガールズ・スチーム・メタル楽団”の本領発揮する新曲＋再録曲収録シングル
アルバム3枚にわたる壮大な物語を締めくくった前作から半年で、早くも新曲＋再録曲を収録したシングルが到着。再録されたのは、2015年に発表した1stフル・アルバム『A Light in the Black』に収録されていた「Romancer」と「Deathless Memories」。ゲスト・ヴォーカリストにKOKOMI（MISLIAR／ex-Asriel）を迎え、より力強く音を轟かせている。新曲は「Adventure in the East (feat.NANA)」。果てしなく広がる空を突き進んでいく飛空艇を想起させるところは、“ガールズ・スチーム・メタル楽団”の本領発揮といったところ。また、異国情緒漂う鍵盤の音色は、今夏開催するワールド・ツアーでも強烈なインパクトを与えそうな予感をひしひしと感じさせる。
山口 哲生【ライター推薦】

GENRE：MELODIC PUNK
ライヴ定番曲をアップデート＆新曲2曲収録
フォゲミのライヴを120パーセント楽しむためのマスターピース
フォゲミの新たなベスト盤とも言えるセルフカバー・アルバム。ライヴで人気の高い初期の楽曲をメインにリテイクし、バンドの最新ライヴの雰囲気を気軽に体感できる1枚となった。全体的な内容としては、ライヴで盛り上がる様子が目に浮かぶようなハイテンションな楽曲が並び、ライヴの予習や追体験にもピッタリ。新規のファンにとっては、これさえ聴いとけば楽しめるという手軽な導入作品であり、古参のファンにとってもバンドの歴史を感じることができ、なお且つ新曲というサプライズも含んだ必携のアルバムとなっている。新曲は特に、ライヴを意識したシンガロング必至のナンバーと、疾走感と熟練の技が光るアレンジの効いた楽曲という新鮮な構成で、これまた定番になりそうな名曲揃いだ。
山本 真由【ライター推薦】

GENRE：ELECTRONICORE, LOUDROCK
よりパワフルにアグレッシヴにライヴの熱量を感じさせるEP
前作『REVERBERATE ep.』が白なら、今回は黒をイメージし、PassCodeの持つアグレッシヴな面が強く打ち出された。前作を携えた“REVERBERATE Plus Tour 2023”の真っ只中で、声出しが解禁となるなど、よりハイカロリーなライヴが帰ってきたところで投下される本作。ここからもノンストップでフロアを沸騰させていく、コロナ禍での数年の不安や日々のもの足りなさを吹き飛ばしていく思いが、ヘヴィな音塊や変幻自在なシャウト、突き抜けていくヴォーカル、散りばめられた遊び心となった。キャッチー且つドラマに富んだハードコア・チューン「MYTH」、これぞPassCodeという躁的なシンセが飛び交う「Lord of Light」、そしてシャウト始まりで、加速する風を感じるタイトル曲など、心拍数を上げ続ける1枚。
吉羽 さおり【ライター推薦】

GENRE：ROCK, MIXTURE
キャリア20年超えのNUBO初のベスト・アルバム
何年経っても色褪せない“Timeless”な魅力放つ全28曲
NUBO初のベスト・アルバムに収められたのは、20年を超えるキャリアをぎゅっと詰め込んだ全28曲。Disc1はこれまでのCD収録楽曲から厳選されたラインナップで、各地のライヴハウスを揺らし多くの笑顔を生んできたであろう熱演が浮かぶ。Disc2には、マツシタジュンジ（Ba）加入後に配信リリースされてきた楽曲たちに加え、シンガロングをふんだんに盛り込んだ爽快チューン「By your side」、ユニークなスラップ・ベースが光る軽快な1曲「クラウド」、“感情剥き出し”なラップを織り交ぜた「Man to Man」と新録3曲が収録。型にはまらず自由に鳴らしてきたクロスオーバーなサウンドはとにかく彩り豊かで、そして何年経っても色褪せないまさに“Timeless”な魅力を放っている。
中尾 佳奈【ライター推薦】

GENRE：ROCK, MIXTURE, PUNK ROCK
10-FEETが25年で築き上げてきたものを物語る
観客の表情までパッケージングされたライヴ・ドキュメンタリー
太陽が丘でワンマン――そんな大きな夢は現実となり、“京都大作戦”でお馴染みの聖地に約2万人が集結した25周年ツアー・ファイナル。映し出されるオーディエンスはまさに子供から大人まで。各々の思い出も詰まっているであろう、バンドの歴史を感じさせる新旧様々なタオルが一斉に掲げられる様は圧巻だ。ライヴ定番曲はもちろん、懐かしの曲から映画“THE FIRST SLAM DUNK”に起用された最新曲まで、心揺さぶる名曲たち。ステージを見つめるファンの瞳はみなまっすぐに輝き、そしてTAKUMA（Vo/Gt）のグッとくる語りからの「アンテナラスト」ではみな涙を滲ませる。10-FEETがこの25年で築き上げてきたものを物語る、観客ひとりひとりの最高な表情までパッケージングされた胸熱なライヴ・ドキュメンタリーだ。
中尾 佳奈【ライター推薦】