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フェルト 80年代 Cherry Red / Creationレーベル 全アルバム10タイトルが新装ジャケットで再発
2022年04月06日 (水) 18:00
|HMV&BOOKS online - ロック
フェルトの Cherry Red〜Creationレーベル全アルバム10タイトルが新装ジャケットアートワークで再発
地元バーミンガムで1979年に結成。「10枚のシングルと10枚のアルバムを発表して解散する」と公言するなど、偏屈で変わり者としても知られるローレンス・ヘイワード (vo, g)、美麗なアルペジオギターや独創的なフレーズを紡ぐモーリス・ディーバンク (g) を中心に、80年代UKインディロック〜ネオアコースティック〜ギターポップシーンを牽引したフェルト。1981〜89年 Cherry Red、Creation レーベルに残した歴代アルバム10タイトルが新装ジャケットアートワークで一挙再発。
Crumbling The Antiseptic Beauty (1982)
1982年にCherry Redレーベルから発表された6曲入りのデビューアルバム。
ネオアコ〜インディポップ界の名プロデューサーであるジョン・A・リヴァースがプロデュースを担当した本作は、ローレンスのつぶやくような歌声やモーリスの儚いギター、ゲーリー・エインジのドタバタなドラムなど、フェルトの世界観はこの頃から創出されており、彼らの初期衝動とまだ拙さも感じさせるぎこちなさも記録された。
収録曲
Splendour Of Fear(1984)
前作に引き続き6曲入りのアルバムで、プロデュースも同じくジョン・A・リヴァースが担当。ローレンス曰く「もっとも完成したフェルトのレコード」とのこと。中でもモーリスが奏でる凛々しくも耽美なギターは白眉。本作にはベースとしてミック・ロイドが参加。ジャケットは、アンディ・ウォーホルが監督した「チェルシー・ガール」のポスターがオマージュされている。
収録曲
Strange Idols Pattern And Other Short Stories (1984)
プロデュースは、XTCやストーン・ローゼズなどで知られるジョン・レッキー。全10曲からなる本格的なアルバム仕様となっており、さらに、よりポップへと振れた内容のため “ネオアコのフェルト” としての印象を決定付けたアルバム。本作は、ルー・リードのようなローレンスのヴォーカル、モーリスの柔軟かつ創造性のあるギタープレイ、シンプルに刻まれるドラムとベースなどギターロック然としたバンドサウンドが特徴的。
収録曲
Ignite The Seven Cannons(1985)
プロデュースは、コクトー・ツインズのロビン・ガスリーが担当。本作から、現在プライマル・スクリームで活動しているマーティン・ダフィがキーボードとしてメンバー入りし、ベースもミックからマルコ・トーマスへと変わっている。
ロビンのプロデュースということで、全体的に淡いリヴァーブのかかった音像の中、ダフィのしなやかなキーボードとモーリスの優美なギターがスリリングに響く秀作。「Primitive Painters」ではコクトー・ツインズのエリザベス・フレイザーがヴォーカルで参加。本作後、ギターのモーリスが脱退している。
収録曲
Seventeenth Century(1986)
Cherry Redとの契約が終了した1986年に、アラン・マッギーが主宰する当時の新興レーベル Creationに移籍してリリースした5thアルバム。
マーティン・ダフィのハモンドオルガンを軸にしたインスト曲で構成された本作は、当初『Let the Snakes Crinkle Their Heads to Death』というタイトルだったが、2018年の再発時にローレンスの意向によりタイトルが現在のものに変更された。
収録曲
Forever Breathes The Lonely Word(1986)
プロデューサーに再びジョン・A・リヴァースを起用。ジョンもこの頃はジャズ・ブッチャーやクローズ・ロブスターズ、パステルズなどを手掛けており、お互いに円熟味を増した頃の邂逅となった。
ギターのモーリスが脱退したことにより、サウンドの要がマーティン・ダフィのキーボードへと移り変わり、そのためバンドサウンドとしてもひとつの極みへと達したような、フェルトのもうひとつの “ネオアコ名盤” として評価されている。
収録曲
Poem Of The River(1987)
レッド・クレイヨラのメイヨ・トンプソンがプロデュースを担当した7thアルバム。
テレヴィジョンやヴェルヴェット・アンダーグラウンドの影響下にあるローレンスが紡ぎだすメロディ、マーティン・ダフィのハモンドオルガンなど、レイドバックなバンドサウンドで人気を博す1枚。今作でローレンスはヴォーカルにほぼ専念しており、抑揚をつけた歌声も聴きどころのひとつ。
収録曲
Pictorial Jackson Review(1988)
ベーシストとしてミック・バンドが新加入し5人体制で制作された8thアルバム。
テレヴィジョン・パーソナリティーズやビフ・バン・パウのメンバーであり、アラン・マッギーとともにCreationを設立したジョー・フォスターがプロデュースを担当。パステルズやジャズ・ブッチャーのような同時期のCreation組と同調するような、ポップなガレージサウンドを展開している。
収録曲
Train Above The City(1988)
ローレンスは一切演奏に参加しておらず、マーティン・ダフィのピアノインストによる心地よいジャズやクラシカルピアノ曲が収録されている。他のメンバーは、ドラムのゲイリー・エインジのみが参加。しかしながら、ローレンスは作品のコンセプト作りやイメージを提供していたとのこと。
収録曲
Me And A Monkey On The Moon (1989)
70年代後半から活動するポストパンクバンド、ザ・サウンドのエイドリアン・ボーランドがプロデュースを担当した、通算10作目のラストアルバム。
久しぶりにローレンスが全曲の作詞・作曲を手掛けて、またラストアルバムを意識して制作されたこともありローレンスのカラーが色濃く反映された力作。10作目でやっと到達したローレンスによるフェルトサウンドの最終形態のようでもあり、本作をフェルトの最高傑作と位置付けるファンも多い。
収録曲
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2018年〈FELT A Decade In Music〉7インチシングル付きボックス再発シリーズ
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