【映像】ヴァインベルガー:喜歌劇『春の嵐』
2020年10月21日 (水) 17:00 - HMV&BOOKS online - Classical
満州を舞台に、日露の軍人とロシアの美しき未亡人が繰り広げる愛の駆け引き
日露戦争真っ只中、スパイとして活動する日本人将校イトウ。彼は中国人の使用人になりすまし満州のロシア軍司令部に潜入、そこでかつて愛を誓いあったサンクト・ペテルブルク社交界の華、未亡人リディアと再会します。イトウはリディアを通じて、彼女に想いを寄せるロシア軍の司令官カチャーロフから軍事機密の合言葉を聞き出しますが、それは偽情報。イトウは捕えられ、リディアの裏切りをなじりつつも脱走に成功し日本に帰国します。やがて戦争が終わり、イトウは日本の講和団の一員として再び満州を訪れ、カチャーロフとリディアに再会しますが・・・
チェコ生まれ、ドイツ、アメリカで活躍したヤロミール・ヴァインベルガーによるオペレッタ『春の嵐』は、ヒトラー政権掌握の年、1933年にベルリンで初演されたのもつかの間、ナチスによって上演継続を禁止され、そのスコアもほぼ失われました。今回ベルリン・コーミッシェ・オーパーによる上演のためにノーベルト・ビアマン[1968-]がピアノ譜や残存するパート譜から作品を再構成、編曲。2017年のバイロイト音楽祭でカタリーナ・ワーグナーの招聘により『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を演出し、現在世界中で最も引く手あまたの演出家の1人バリー・コスキーが演出を担当した87年ぶりのこの作品の蘇演の舞台は大きな話題となりました。
日本人将校イトウに若々しい声が魅力のタンゼル・アクゼイベック、ヒロインの美しきリディアを妖艶に歌い演ずるヴェラ=ロッテ・ベッカー、ロシアの将軍カチャーロフを演ずる名優シュテファン・クルトら主役から脇役に至るまで粒ぞろいの歌手と役者を揃え、ジョーダン・デ・スーザの明快かつ情感豊かなタクトが、J.シュトラウスやレハールに代表される中欧の喜歌劇の伝統に、20世紀初頭のアメリカのダンス音楽を融合させたヴァインベルガーのジャズ・オペレッタを見事に蘇らせています。(輸入元情報)

【収録情報】
● ヴァインベルガー:喜歌劇『春の嵐』全曲 (1933)
ノーベルト・ビアマンによる再構成&編曲版
イトウ…タンゼル・アクゼイベック(テノール)
リディア・パヴロフスカ…ヴェラ=ロッテ・ベッカー(ソプラノ)
ウラディーミル・カチャーロフ将軍…シュテファン・クルト(役者)
タチアナ…アルマ・サデー(ソプラノ)
ローデリヒ・ツィルビッツ…ドミニク・ケーニンガー(バリトン)
バルティシェフ大佐…ティノ・リンデンベルク(役者)
シバト: ホテルのコンシェルジュ…アルネ・ゴットシュリンク(役者)
カワカミ: ホテル・ボーイ…ヤニク・ヘックマン(役者)
サユリ…マルティーナ・ボッローニ(ダンサー、役者)
ストロツキー隊長…ザッシャ・ゲーペル(役者)、他
ベルリン・コーミッシェ・オーパーのダンサーたち
ベルリン・コーミッシェ・オーパー管弦楽団
ジョーダン・デ・スーザ(指揮)
演出:バリー・コスキー
装置&照明:クラウス・グリュンベルク
演出助手:アンネ・クーン
衣装:ディナー・エーム
振付:オットー・ピヒラー
ドラマトゥルギー:ウルリヒ・レンツ
収録時期:2020年1月25日
収録場所:ベルリン・コーミッシェ・オーパー(ライヴ)

映像監督:ゲッツ・フィレニウス
収録時間:154分
画面:カラー、16:9
ドイツ語歌唱
字幕:日本語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語
Reion All
初映像化




