ロバート・トレヴィーノ&マルメ交響楽団/ベートーヴェン:交響曲全集(5SACD)
2020年06月26日 (金) 12:01 - HMV&BOOKS online - Classical
2020年ベートーヴェン生誕250年記念リリース
注目の指揮者トレヴィーノによる交響曲全曲をSACDハイブリッドで!
2019年10月、スウェーデンのマルメで開催された「ベートーヴェン・フェスティヴァル」のライヴ。タクトを執るのは2019年9月にマルメ交響楽団の首席指揮者就任したばかりの俊英ロバート・トレヴィーノ。30代半ばのトレヴィーノは、同世代の若手指揮者の中でも最近急速に頭角を現わしてきた注目の存在です。
古典派作品から現代曲まで,幅広いレパートリーを新鮮かつ想像力に富んだ解釈で聴かせるトレヴィーノは、ベートーヴェンにおいてもマルメ交響楽団から精緻な響きを紡ぎ出し、自然で音楽性に満ちた表現を引き出すことに成功。これまで多くの指揮者が取り組んできたベートーヴェン演奏に新風を吹き込みました。
トレヴィーノはピリオド・アプローチを採用しつつもオーケストラの響きを存分に生かし、各曲の個性を際立たせます。古典的な作風による第1、第2交響曲ではモーツァルトを思わせる典雅な表情をもたせ、第3交響曲では沈痛な葬送行進曲さえ重くなり過ぎることはありません。ベートーヴェンの作風転換期に書かれた第4番には幾分ロマンティックな表現を与え、第5交響曲ではベートーヴェンが目指した苦悩から勝利への思いが力強く描き出されています。各楽章の描き分けが見事な第6番が続き、舞曲の要素が強い第7番と第8番では、楽章ごとのテンポ設定に心が配られた鮮やかな音楽を楽しむことができます。とりわけ第7番終楽章の快速テンポに注目。オーケストラはトレヴィーノの無茶とも思える要求をクリアし、目の覚めるような演奏を披露します。第9番のソリストは、若々しい声の歌手が揃えられており、トレヴィーノが目指したであろう新鮮なベートーヴェン像が構築されています。
ホールの豊かな残響を余すことなく捉えた録音も聴きどころで、SACD層にはマルチチャンネルも収録されています。(輸入元情報)
【収録情報】
ベートーヴェン:交響曲全集
Disc1
● 交響曲第1番ハ長調 Op.21
● 交響曲第2番ニ長調 Op.36
Disc2
● 交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
● 交響曲第4番変ロ長調 Op.60
Disc3
● 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
● 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
Disc4
● 交響曲第7番イ長調 Op.92
● 交響曲第8番ヘ長調 Op.93
Disc5
● 交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』
【第9番のソリスト、コーラス】
ケイト・ロイヤル(ソプラノ)
クリスティーネ・ライス(メゾ・ソプラノ)
トゥオマス・カタヤラ(テノール)
デレク・ウェルトン(バス)
MSOフェスティヴァル・コーラス
マルメ交響楽団
ロバート・トレヴィーノ(指揮)
録音時期:2019年10月
録音場所:Konserthus, Malmo, Sweden
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

【ロバート・トレヴィーノ】
1984年アメリカ出身。デイヴィッド・ジンマン、マイケル・ティルソン・トーマス、レイフ・セーゲルスタムの元で学ぶ。2011年にはタングルウッド音楽祭で小沢征爾記念・指揮奨学生となるとともに、同年シンシナティ交響楽団のアソシエート・コンダクターに就任。さらに若い音楽家の育成を目的とするニューワールド交響楽団からも招かれ、マイケル・ティルソン・トーマスから指導を受けています。2013年12月、ボリショイ劇場においてヴァシリー・シナイスキーの代役として『ドン・カルロ』を指揮し国際的な注目を浴びました。現在はバスク国立管弦楽団の音楽監督とマルメ交響楽団の首席指揮者を兼任、世界的指揮者として活躍するトレヴィーノですが、レイフ・セーゲルスタムのシベリウス交響曲全曲演奏プロジェクトに助手として関わったことが大切な体験であると語っており、この一気呵成に録音されたベートーヴェンでもその精神を継承する統一感のある素晴らしい演奏を繰り広げています。(輸入元情報)

【マルメ交響楽団】
1925年に創立されたスウェーデン南部の都市マルメを本拠地とするオーケストラ。初代の首席指揮者はヴァルター・マイヤー=ラードン。以降、ヘルベルト・ブロムシュテット(1962〜63)やジェイムズ・デプリースト(1991〜94)、パーヴォ・ヤルヴィ(1994〜97)ら名手が首席指揮者に就任し、オーケストラを世界的なレヴェルに引き上げてきました。(輸入元情報)
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