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ゲルギエフの『火の鳥』、『中国の不思議な役人』

Tuesday, August 30th 2016

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ストラヴィンスキー『火の鳥』、バルトーク『中国の不思議な役人』(2CD)
ワレリー・ゲルギエフ&ロンドン交響楽団、イェフィム・ブロンフマン


ゲルギエフとロンドン交響楽団は2015年10月にアメリカ・ツアーを行いました。ゲルギエフの8年におよぶ首席指揮者職最後の海外ツアーで、24日の公演をニューヨークのFMが放送用に収録し、その音源を2枚組CDとして発売。
 まず目を引くのがストラヴィンスキーの『火の鳥』。ゲルギエフはキーロフ劇場管弦楽団(マリインスキー歌劇場管弦楽団)と1995年に録音(当時「レコード芸術」誌準特選)していますが、20年ぶりの再録となりました。今回も1910年全曲版で、テンポ等基本的な解釈は違わないものの、説得力と語り口の巧さが凄い! 冒頭から徐々に盛り上げていく自然さ、金管はロシア伝統の咆哮など、自在な指揮ぶりはほとんど神業です。
 興味深いのがバルトーク。かつて歌劇『青ひげ公の城』のディスクで優れた解釈を評価されていたこともあり、猟奇的な『中国の不思議な役人』と天国的なピアノ協奏曲第3番をどう料理するか興味津々。これが期待以上の出来。バルトークの精密なスコアはゲルギエフにうってつけですが、LSOの名人芸もあいまって驚きの世界を作り上げています。ことにバルトークの冷たいまでに透明なオーケストレーションを類稀なバランスで再現、もちろんバルトークならではの暴力的エネルギーも申し分なしの充実感。ピアノ協奏曲第3番はブロンフマンの超絶技巧をあくまで抑え、宗教的ともいえる純な世界を描きます。
 聴衆の熱狂に応え、プロコフィエフの『ロメオとジュリエット』から『モンタギュー家とキャピュレット家』をアンコール演奏。携帯のCMで有名になった曲あの曲をゲルギエフとLSOの演奏で聴くことができます。それもアメリカの聴衆への告別で、ゲルギエフの演奏も感慨深いものがあります。(輸入元情報)

【収録情報】
LSOアメリカ・ライヴ


1. ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』1910年版(全曲)
2. バルトーク:ピアノ協奏曲第3番
3. バルトーク:組曲『中国の不思議な役人』
4. プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』より『モンタギュー家とキャピュレット家』

 イェフィム・ブロンフマン(ピアノ:2)
 ロンドン交響楽団
 ワレリー・ゲルギエフ(指揮)

 録音時期:2015年10月24日
 録音場所:ニュージャージー・パフォーミング&アーツ・センター
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

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Bartok (1881-1945)

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Release Date:14/October/2016
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