由緒正しいグレゴリオ聖歌ボックス（２２ＣＤ）

2016年4月5日 (火)

ソレム・サン・ピエール修道院のグレゴリオ聖歌（２２ＣＤ）
ガジャール神父、クレール新譜、ソレム・サン・ピエール修道院の修道士

グレゴリオ聖歌は、教会の聖務日課のための聖歌として、1000年以上も歌い継がれてきた歴史のある音楽。古い楽譜での記譜ということもあり、実際に音にするにあたっては、さまざまなアプローチが可能なため、各地の教会や修道院で多くの唱法が確立されています。
　中でも有名なのはフランスのソレムにあるサン・ピエール修道院で継承されてきた「ソレム唱法」というもので、正統派のラテン語歌唱に加え、会場の音響の良さもあって早くからレコード会社の注目も集めていました。古くはHMVによる1930年のレコーディングもありましたが、今回登場する22枚組ボックスは、1952年から1978年にかけてレコーディングされた音源で構成されています。
　内訳は、ガジャール神父による1952年から1970年にかけての録音と、ジャン・クレール神父[1920-2006]による1972年から1978年にかけての録音をまとめたものです。
　最も古い音源は1952年収録のためモノラルですが、これはデッカによってffrr録音されたため音質は良好。ジョセフ・ガジャール神父[1885-1972]率いる修道士たちの歴史的歌唱を好条件で聴くことができます。
　なお、Disc22には、ソレム修道院のオルガンの落成式でおこなわれた典礼の録音が収録されています。76ページの美しいブックレット付き。（HMV）


【収録情報】
Disc1
● 待降節第1から第4日曜日のための聖歌

Disc2-3
● クリスマスの聖歌

Disc4-5
● 四旬節第四主日のミサ、受難の主日、七旬節の主日の聖歌

Disc6-8
● 聖木曜日、聖金曜日、聖土曜日の聖歌

Disc9
● 復活祭の聖歌

Disc10
● 復活節主日の聖歌

Disc11
● 昇天祭の聖歌

Disc12
● 聖体祭の聖歌

Disc13-14
● 王であるキリストの聖歌

Disc15
● 聖母マリアの聖歌

Disc16
● 聖ヨセフ、聖バプティスト、聖ペトロの日の聖歌

Disc17
● 諸聖人、聖チェチーリア、聖シュテファンの日の聖歌

Disc18
● 死者のためのミサ、葬儀、教会奉献の聖歌

Disc19
● 日曜晩課、終課、あわれみの聖歌

Disc20-21
● 盛式誓願

Disc22
● ソレム修道院のオルガンの落成式に行われた典礼

　ソレム・サン・ピエール修道院の修道士
　ジャン・クレール神父（指揮）
　ジョセフ・ガジャール神父（指揮）

　録音：1952〜1978年（モノラル、ステレオ）