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注目のマイナー・ピアノトリオ 【2015年4月30日掲載分】

Tuesday, June 2nd 2015


注目のマイナー・ピアノトリオ

 毎週各国より続々と投入されるピアノトリオ作品をまとめてご紹介。名手による堂々の新録から、小粒でもぴりりと辛い隠れ人気盤、レア本、ディスクガイド掲載の限定再プレス/再流通盤までよりどりみどり!

* 自主制作盤や海外マイナー・レーベルからの流通盤も多く、入荷が不安定な場合がありますことを予めご了承ください。





Benny Green 『Live In Santa Cruz!』  

5月来日公演も決定!かつてオスカー・ピーターソンが自身の後継者として指名したことも語り草。数多レジェンドとの共演歴も眩い主流派トップ・ピアニスト、ベニー・グリーン会心の初ライヴ作品が登場!デヴィッド・ウォン(b)とおなじみケニー・ワシントン(ds)との抜群のコンビネーションでおくるトリオプレイは、テクの高さもさることながら、かけ引きや呼吸の合わせ方も絶妙。21世紀王道ジャズ・ライヴの新名盤誕生!

Benny Green (p)
David Wong (b)
Kenny Washington (ds)


Massimo Colombo 『Trio Grande』 

ジャズのみならず、現代音楽からジャズロックまでを幅広くフォローするイタリアの実力派ピアニスト、マッシモ・コロンボ。ベテラン・ドラマー、ピーター・アースキン、ポーランド生まれLA在住のベーシスト、ダレク・オレシュキェビチが参加したピアノトリオ新作が登場。純度の高い宝石が輝くような、ピュアで硬質な響きを発するコロンボのマジカルなピアノ。ベテラン・リズム隊の絶妙な駆け引きも◎!

Massimo Colombo (p)
Peter Erskine (ds,per)
Darek Oleszkiewicz (b)


Shai Maestro 『Untold Stories』 

アヴィシャイ・コーエン・トリオで5年間マーク・ジュリアナと共に活躍。その後リリースされた2枚のリーダー作がここ日本でも大絶賛されたイスラエルが誇る若き天才ピアニスト、シャイ・マエストロ。ホルヘ・ローダー(b)、ジヴ・ラヴィッツ(ds)とのレギュラートリオによる新作が、ボーナストラック収録で日本先行リリース!今夏には日本ツアーも決定!シャイの活躍からはますます目が離せない!!

Shai Maestro (p)
Jorge Roeder (b)
Ziv Ravitz (ds)


Yonathan Avishai 『Modern Times』 

アヴィシャイ・コーエン(tp)・グループやオメル・アヴィタルらとのサード・ワールド・ラヴなどでの活動でも知られる、イスラエル出身で現在フランス在住のピアニスト、ヨナタン・アヴィシャイ。「モダン・タイムズ」と冠されたシリーズの第1弾は、自己トリオを率いてのレコーディング。オリジナルに、デューク・エリントン、ルイ・アームストロング曲を交えて全15曲。ジャズの歴史を掘り下げながらも、示唆に富んだメロディで新たな解釈を加える。

Yonathan Avishai (p)
Yoni Zelnik (b)
Donald Kontomanou (ds)


Guido Manusardi 『Metamorphosis』 

今年80歳を迎えたイタリア大御所ピアニスト、ギド・マヌサルディ。前作『You And The Night And The Music』でも素晴らしいピアノを聴かせてくれましたが、Rearward/Schemaからのリリースとなる本トリオ作でも、美しく品のあるタッチ、瑞々しく歌心溢れたメロディ、大らかなスウィングをたっぷりと味わえます。2011年の録音で、オリジナルとスタンダードが半々という構成。「枯葉」のコード進行に則った「Autumn Promenade」など心憎い演出も。

Guido Manusardi (p)
Marco Vaggi (b)
Luigi Bonafede (ds)


Fabio Giachino 『Blazar』 

2011年イタリア・ジャズ界の登竜門マッシモ・ウルバーニ賞を受賞。ジャズ・ピアノの人材豊富なイタリアで今、最も熱い注目を集めている新進気鋭のピアニスト、ファビオ・ジアチーノのトリオ新作。伝統的なピアノトリオ・スタイルに現代的な感性を緻密に融合させた意欲作。アンサンブルからインプロまで知性と感性が溢れ出ている一枚です。

Fabio Giachino (p)
Davide Liberti (b)
Ruben Bellavia (ds)


Xavier Dotras 『Paintings』 

スペインの俊英ピアニスト、ザヴィア・ドトラスのトリオ新作。19〜21世紀の絵画から楽想を得たという作品で、トリオを中心に、ギター、テナーサックス、バンドネオンなどが絡む編成。『Preludes』などの過去作同様、落ち着いた中にもアグレッシブな躍動感を内包したピアノワークはさすが!

Toni Pujol (b)
Cesar Martínez (ds)
Xavier Dotras (p)
ほか


Jaume Vilaseca 『Jazznesis II』 

イギリスのロックバンド、ジェネシスのナンバーをジャズ化した注目作。スペインはバルセロナで活躍する、ピアニストのジャウメ・ヴィラセカによるピアノトリオ盤。ラテン的なニュアンスも取り入れたエキゾティックなメロディと今時らしいコンテンポラリー・ジャズのセンスを、古典的なジャズの系譜に基づいた、ピアノトリオで表現した意欲作。ジャウメのピアノはもちろんのこと、リズム陣の息の合ったプレイも聴きどころ。

Jaume Vilaseca (p)
Dick Them (b)
Ramon Díaz (ds,per)


Janice Friedman 『Live At Kitano』 

2000年にリリースされたトリオ盤『Triptych』が多くのピアノトリオ・ファンに支持されたニューヨークの女性ピアニスト/シンガー、ジャニス・フリードマン。本作は、2011年NYジャプクラブ「Kitano」でのトリオ・ライヴの模様を収めたもの。ストレートアヘッドでファンキーなバップ・スタイルで弾きまくるキレのよいピアノと味わい深いヴォーカルが最高!

Janice Friedman (p,vo on M3,8,10)
Ed Howard (b)
Victor Lewis (ds)


Piero Bassini 『Nostalgia』 (限定再プレス) 

「Moonks Jazz Must 150」にも掲載され、欧州ピアノトリオ・ジャズ・ブームの火付け役とも言われる名盤中の名盤、ピエロ・バッシーニの1988年トリオ作『Nostalgia』が限定再プレス決定です! キレと躍動感がありながら、美しくセンシティヴなメロディに舌鼓を打ち、一握の哀愁にも心打たれるまさしく極上品。多くのジャズ・ファンに愛された一枚が遂に再登場。

Pierro Bassini (p)
Furio Di Castri (b)
Giampiero Prina (ds)
1988年作品


Joyce Dicamillo 『A Touch Of Jazz』 (限定再プレス) 

先だっての『Moment To Moment』、『Freelancin'』に続いて、米女流ピアニスト、ジョイス・ディカミロもうひとつのレア盤『A Touch Of Jazz』(1994年)が限定再プレス。先述2作品同様、ほどよい緊張感をキープしながら親しみやすいスタンダード曲をオーソドックスに、そして丁寧にひとつひとつの音を紡いでいくジョイスのピアニズムに心酔必至の一枚。お見逃しなく!

Joyce DiCamillo (p)
Rick Petrone (b)
Joe Corsello (ds)
Todd Strait (ds)
1994年作品


Warren Bernhardt 『Ain't Life Grand』 (限定再プレス) 

70〜80年代にはフュージョン・シーンの人気キーボード奏者として活躍し、その後は師ビル・エヴァンス直系のリリカルなピアニストとして良質トリオ録音を多数残したウォーレン・バーンハート。『Amelia's Song』などと並びピアノトリオ・ファンから絶大な支持を受ける1990年録音のレア本掲載盤が限定再プレス。ジェイ・アンダーソン(b)、ダニー・ゴットリーブ(ds)というトリオでリリカルなプレイを聴かせます。

Warren Bernhardt (p)
Jay Anderson(b)
Danny Gottlieb (ds)
1990年作品


Sunna Gunnlaugsdottiz 『Far Far Away』 (限定再プレス) 

アイスランドの女流ピアニスト、スンナ・グンロイグス率いるトリオが1997年に残した処女作が限定再プレス!北欧ならではの叙情的でメランコリックなメロディ、柔らかな曲線を描くような繊細なピアノフレーズ。リズム隊もそれぞれに個性あるラインを刻みながらトリオとしての存在感を保つ。ピアノトリオの王道を往く、味わい深さと温かさに満ちた一枚。待望の再登場です!

Sunna Gunnlaugsdottir (p)
Dan Fabricatore (b)
Scott McLemore (ds)
1997年作品


Eugene Maslov 『Autumn In New England』 (限定再プレス) 

「MOONKS JAZZ MUST 150」にも掲載されたロシア出身のピアニスト、ユージン・マスロフのアメリカ進出第1作目となる『Autumn In New England』(1992年録音)。過去にも限定で再プレスされ話題を呼びましたが、今回は嬉しいオリジナル・ジャケットでの登場! ベン・ストリート(b)、ジョージ・シュラー(ds)という腕利きとの録音で、トリオとしての高度なコミュニケーションが堪能できる逸品です。

Eugene Maslov (p)
Ben Street(b)
George Schuller (ds)
1992年作品


Patrizia Scascitelli 『Homecoming』 (限定再プレス) 

ジャズ・コレクターに大人気の自主制作ライヴ盤でおなじみのイタリアにおける女流ジャズ・ピアニストの先駆け、パトリツィア・スカチテッリ。1998年に録音された幻の一枚『Hemocoming』が限定再プレス決定!繊細でありながらも時にダイナミックなトリオ・パフォーマンスに魅了されることでしょう。お見逃しなく!

Patrizia Scascitelli (p)
Paolino Dalla Porta (b)
Giampiero Prina (ds)
1998年作品


Tete Montoliu 『Per Sempre Tete』 (再プレス) 

スペインどころか全ヨーロッパを代表すると言っても過言ではない名ピアニスト、テテ・モントリュー、その最晩年の作品。前半の9曲は、セロニアス・モンクの曲を組曲仕立てで演奏し、後半はジョン・コルトレーンに捧げたメドレー。テテのジャズ・ピアノに寄せる情熱が凝縮されていると言っても過言ではない素晴らしい一枚。

Tete Montoliu (p)
Horacio Fumero (b)
Peer Wyboris (ds)
1997年作品


Guido Manusardi 『Live At The Jazz Spot』 (限定再入荷) 

イタリアSplasch レーベルからギド・マヌサルディ・トリオ2000年ハリウッドでのライヴ盤が再入荷。トレヴァー・ウェア(b)、さらにはこれがラスト・レコーディングとなったビリー・ヒギンス(ds)というベテラン二人を連れ立って悠々とスウィング。繊細ながらも随所に百戦錬磨のダイナミズムで圧倒させる、その熟しきったピアニズムにただただ耽溺。

Guido Manusardi (p)
Trevor Ware (b)
Billy Higgins (ds)
2000年作品



Cyrus Chestnut 『Million Colors In Your Mind』 

すっかりベテラン・ピアニストの風格を漂わせるサイラス・チェスナットのHighNote第1弾アルバムが登場。ヴィクター・ルイス(ds)、デヴィッド・ウィリアムス(b)という巨匠リズム隊とのトリオで、敬愛してやまないジョン・ヒックス愛奏曲やエリントン曲などを採り上げている。ラグタイム的なアプローチを交えながら聴かせる、ゴスペルをルーツにしたチェスナットらしいブルース感覚とスウィンギーなリズムはやはり一級品!

Cyrus Chestnut (p)
David Williams (b)
Victor Lewis (ds)


RGG Trio 『Aura』 

*発売延期となっておりましたが入荷致しました。カロル・マチエイ・シマノフスキの作品を大胆にアレンジした前作『Szymanowski』に続くRGGトリオ待望の新作は、何と! SONY/Okehからのワールドワイド・デビュー・アルバム!新ピアニスト、ウカシュ・オイダナが加わり、さらに美しくアグレッシヴとなったポーランド新世代最高のトライアングル。本作にて世界がひれ伏す!

Lukasz Ojdana (p)
Maciej Garbowski (b)
Krzysztof Gradziuk (ds)


Markus Niittynen 『Markus Niittynen Trio』 

T5Jazz Records初のピアノトリオ作品!フィンランドのピアニスト、マルクス・ニーティネンが、嘉本信一郎(ds)、土村和史(b)という二人の日本人リズムセクションと吹き込んだハイブリッドなトリオ・アルバム。アメリカのメインストリームからの影響と北欧のリリシズムがほどよくブレンドされたマルクスのピアノと、北欧勢との共演も多いリズム隊との邂逅による他に類を見ないサウンドが生まれる。

Markus Niittynen (p)
土村和史 (b)
嘉本信一郎 (ds)


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