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注目のマイナー・ピアノトリオ 【2015年3月13日掲載分】

Thursday, April 30th 2015


注目のマイナー・ピアノトリオ

 毎週各国より続々と投入されるピアノトリオ作品をまとめてご紹介。名手による堂々の新録から、小粒でもぴりりと辛い隠れ人気盤、レア本、ディスクガイド掲載の限定再プレス/再流通盤までよりどりみどり!

* 自主制作盤や海外マイナー・レーベルからの流通盤も多く、入荷が不安定な場合がありますことを予めご了承ください。





Georges Paczynski 『Le But, C'est Le Chemin』  

初リーダー作『Levin' Song』や、その後の『Generations』、『Le Carnet Inacheve』が日本のピアノトリオ党からも大ウケ。確固たる地位を築いたジョルジュ・パッチンスキーのトリオ新作が登場。スウィンギーなナンバーと対極的なアブストラクト・チューンを交えつつ、ヨーロッパの印象派の絵画を連想させるような美的世界を展開。2015年春の話題盤です!

Georges Paczynski (ds,p)
Stéphane Tsapis (p)
Marc Buronfosse (b)


Xavi Torres 『Skyline』 

Seed Music Recordからバルセロナ出身弱冠24歳の若手ピアニスト、シャビ・トーレスによるピアノトリオ・デビュー盤が登場。アムステルダム音楽院でクラシックもマスターしており、地元ではスペインの新世代ジャズ・シーンをいずれ担っていく逸材という声が挙がるほどの超ホープ。全曲オリジナルにて、哀愁のメロディと躍動するスイング感が魅力の一枚。ジャケも良し!

Xavier Torres (p)
Vic Moliner (b)
Joan Terol (ds)


Majamisty Trio 『Love』 

前作『Mistyland』が大きな話題を呼んだセルビアの女流ピアニスト、マヤ・アルヴァノヴィックを中心としたマヤミスティ・トリオの新作。女性らしいしなやかで美しいピアニズム、アトモスフェリックな音世界がどこまでも快い素晴らしい仕上がり。トリオを軸に、ギター、トランペット、女性コーラス&スキャットをフィーチャーし、前作以上にスケールの大きさを感じさせるサウンドに。

Maja Alvanovic (p,vo)
Istvan Cik (ds)
Ervin Malina (b)

Guest:
Aleksandra Drobac Cik (vo)
Damir Bacikin (tp)
Gisle Torvik (g)
Bunford Gabor (ts,ss)
Uros Secerov (per)


Tom Mcclung 『Burning Bright』 

マリオン・ブラウン、ユセフ・ラティーフ、アーチー・シェップといったスピリチュアル・レジェンドたちと共演する歴戦のピアニスト、トム・マクラング。約20年振りとなるトリオ作が登場。マル・ウォルドロンの名曲「Fire Waltz」をはじめ、マッコイ・タイナー辺りを思わせるブロック・コードの連打〜ブラックネス溢れるピアノが全開!才人マトヤス・スザンダイ(b)も参加!

Tom McClung (p)
Matyas Szandai (b)
Mourad Benhammou (ds)


Michele Di Toro 『Play』 

「ジャズオーディオ・ディスク大賞2014」で8位入賞となったミケーレ・ディ・トロ率いるピアノトリオの新録。過去、マーシャル・ソラール賞やフリードリッヒ・グルダ賞にも輝いた経歴のあるイタリアの若手ピアニスト。テクニックとエモーションの両方を生かしながら、その指先から繊細で美しいメロディを奏でる達人!

Michele Di Toro (p)
Yuri Goloubev (b)
Marco Zanoli (ds)


Yakov Okun 『Falling In Love Again』 

Criss Cossからのアルバム・リリースもある現代ロシア・ジャズのトップ・ピアニスト、ヤコフ・オクン。自身が率いるトリオのロシア国内でも未発表となる秘蔵音源(2010年録音)が紙ジャケにて初CD化!素晴らしいテクニックと歌心を持ち合わせた円熟した演奏で、オリジナルとスタンダードを快奏。まさしくピアノトリオ・ファンの心をくすぐる逸品です。

Yakov Okun (p)
Makar Novikov (b)
Alexandr Mashuin (ds)
2010年作品



Stefan Scholer 『Introducing Stefan Scholer』 

オランダで活躍するピアニスト、ステファン・ショーラーの2006年初リーダー作が日本流通決定。「ハービー・ニコルスやエルモ・ホープの系譜を継ぐピアニスト」とも評価される、折り目正しきバップ・スタイルをボトムに持ちながらも一種独特なセンスでそれを昇華した感のあるショーラーのピアノ。トリオの一体感から生まれるグルーヴィーなサウンドも文句なし。

Stefan Scholer (p)
Jan Flubacher (b)
Joop van Erven (ds)
2006年作品


Dan Dance 『Live At The PY』 

米ミルウォーキーより”ダン・ダンス”という何ともゴキゲンな名前を持つピアニストのトリオ作品が入荷。気になる内容はまさしく王道ピアノトリオの鑑とも言えるもので、おなじみのスタンダードや「黒いオルフェ」、ヴィンス・ガラルディ「Ginza Samba」などを巧みな手捌きでスウィンギーに料理。マイナー・ピアノトリオ党にはたまらない旨味が凝縮された一枚。

Dan Dance (p)
George Welland (b)
Mike Britz (b)
Andy LoDuca (ds)


Paul Shinn 『Easy Now: Live At The Green Lady Lounge』 

自主制作デビュー盤『Reason Pure』がピアノトリオ党の間で高い人気を誇るカンザス・シティのスウィンギン・ピアニスト、ポール・シン。レギュラートリオによる新作ライヴ盤が登場。前作同様、伝統的なスウィング感を生かしながらも、コンテンポラリーな色調とソウルフルなメロディで聴く者を魅了する一枚に!

Paul Shinn (p)
Dominique Sanders (b)
Ryan Lee (ds)



Kuba Stankiewicz 『Music Of Victor Young』 

ポーランドのベテラン・ピアニスト、クバ・スタンキェヴィッチが、同地出身で現在ロス在住のダレク・オレス(b)、さらには盟友ピーター・アースキン(ds)と共にヴィクター・ヤングの名曲に新たな息吹をもたらしたトリオ最新作。本作も彼の地のジャズらしい、キャッチーで浮遊感溢れる旋律満載!

Kuba Stankiewicz (p)
Darek Oleszkiewicz (b)
Peter Erskine (ds)



Smith Dobson 『Smithzonian』(限定再プレス) 

米・西海岸ピアニスト、スミス・ダブソン(2001年死去)の才能を改めて世に知らしめる、エディ・ゴメス(b)、スティーヴ・ガッド(ds)との痛快トリオ録にしてレア盤『Smithzonian』。多くのリクエストに応えて再々プレス分が入荷しました! これが本当に最後の最後! 数量限定特価で再びご提供!

Smith Dobson (p)
Eddie Gomez (b)
Steve Gadd (ds)
1986年作品


Steve Koven 『Live At The Senator』 (限定再プレス) 

『Alone Together』、『20』など近年も傑作を連発するカナダ・トロントのピアニスト、スティーヴ・コーヴェン。1997年ピアノトリオによる幻のデビュー盤が待望の限定復刻!持ち前のバランス感覚で、シンプルで味わい深い心のこもったプレイが魅力のコーヴェン。当時よりその美しいピアノの音色が健在であったことにも感動を覚える、抜群に心地の良い一枚。

Steve Koven (p)
Rob Clutton (b)
Harvey Pipher (ds)
1997年作品


Dave Catney 『Jade Visions』 (限定再プレス) 

米ヒューストンを拠点に活躍しながらも94年に33歳の若さで亡くなったピアニスト、デイヴ・カットニーのレア・トリオ盤2タイトルが限定入荷。レア本などにも掲載された、マーク・ジョンソン(b)、ピーター・アースキン(ds)参加の『Jade Visions』(1991年)、亡くなって20年以上経つ今でも世界中のファンを魅了してやまない名作。

Dave Catney (p)
Marc Johnson (b)
Peter Erskine (ds)
1991年作品


Dave Catney 『First Flight』 (限定再プレス) 

米ヒューストンを拠点に活躍しながらも94年に33歳の若さで亡くなったピアニスト、デイヴ・カットニーのレア・トリオ盤2タイトルが限定入荷。中古市場でも高値の花となる最晩年のトリオ録音『First Flights』(1994年)も同時入荷予定。

Dave Catney (p)
Marc Johnson (b)
Ed Soph (ds)
1994年作品


Trio Freboef Souriau Beausset 『Droles D'oiseaux』 (限定再プレス) 

『Reve De Fourmis A Miel』再プレス盤と同時入荷(予定)となるフレンチ・ピアニスト、ディディエ・フレボフのマニア垂涎ピアノトリオ作品『Droles D'oiseaux』(1999年ライヴ録音)デッドストック。甘美なメロディとしなやかなリリシズムが全編に漂うヨーロピアン・ピアノトリオ・ファン納得の一枚。数量限定でお届け!

Didier Freboeuf (p)
Guillaume Souriau (b)
Christophe Beausset (ds,derbouka)
1999年作品


Didier Freboeuf 『Reve De Fourmis A Miel』 (限定再プレス) 

『Droles D'oiseaux』復刻も話題を呼んだフランスのピアニスト、ディディエ・フレボフが1988年に吹き込んだ激レア・トリオ盤が限定復刻。美しいメロディ、しなやかなリリシズム、ヨーロッパ的なエスプリとが全編に散りばめられた逸品。粒立ちのいい主役フレボフのピアノも心地よいピアノトリオ・ファン納得の一枚!

Didier Freboeuf (p,melodica)
Guillaume Souriau (b)
Christophe Beausset (ds)
1998年作品


David Newton 『Inspired』 (限定再プレス) 

Linn RecordやCandidから秀作をリリースしていた、エヴァンス派の流れを汲むイギリスのピアニスト、デヴィッド・ニュートン。「ジャズ批評」や「JAZZ偏愛主義」など各メディアでも絶賛された2005年の名トリオ作が限定再プレス。長年連れ添ったメンバーとの美しいインタープレイはまさに円熟したトリオイズムが成せる業。極上のメロディが全面に溢れ出た珠玉の一枚です。

David Newton (p)
Matt Miles (b)
Steve Brown (ds)
2005年作品


Bob Ravenscroft 『Jazz Vespers』 (限定再プレス) 

『At Taliesin West』や『Fire In The Soul』といったレア本掲載盤で知られるボブ・ラヴェンスクロフトのこれまで唯一未入荷だった2004年ピアノトリオ盤が限定入荷。「B Minor Waltz」、「Re: Person I Knew」などエヴァンス曲を4曲採り上げ、そのエヴァンス直系のリリシズム、深みと甘みを携えたメロディアスな旋律が全面に押し出された逸品。トリオの掛け合いも素晴らしい!

Bob Ravenscroft (p)
Steve Millhouse (b)
Rob Schuh (ds)
2004年作品


Ron Corsaro 『Happy Feet』 (限定再プレス) 

『Still My Heart Sings』や『Live At Capozzoli's」など盟友ドン・メンザとの吹き込みでもおなじみ、聴けば聴くほど味わい深いベテラン・ピアニスト、ロン・コルサロ。1999年録音のレアなピアノトリオ盤が限定再プレス。廃盤市場でもなかなか出回ることのないマニア必携の一枚。

Ron Corsaro(p)
Dave Siegfried (b)
Billy Thiele (ds)
1999年作品


Jim Doxas 『Blind Leap』 

オリヴァー・ジョーンズやハンク・ジョーンズとの共演でも知られるカナダ・モントリオール出身のドラマー、ジム・ドクサス率いるピアノトリオ新作。ソフィー・ミルマンの歌伴を務めていることでも知られている腕利きピアニスト、ポール・ シュロフ、アンジェラ・ガルッポやレイニー・リー作品にも参加するベーシスト、モーガン・ムーアと、歌心に長けた三者による機知に富んだ極上のトリオサウンドを。

Jim Doxas (ds)
Paul Shrofel (p)
Morgan Moore (b)


Gilad Chatsav 『Jazz From The Middle To The East Vol.2』 

『Jazz Bar 2014』に「Sinai」が収録されたギラッド・ハツァブ・トリオの新作となる『Jazz From The Middle To The East』第2弾。ラテン・タッチの軽めのナンバーからバップ、ジューイシュ音楽まで幅広い作風・スタイルが楽しめる。成長著しい若きイスラエル・ジャズ・ピアニストのフレッシュでホットな”熱気”をどうぞ!

Gilad Chatsav (p)
Stewart Welch (b)
Shai Zelman (ds)



Tamir Miler 『Walk In Spirit』 

ジャズ、クラシック、ワルツ、タンゴ、ジュイッシュ・・・あらゆる要素を織り込んだ秀逸なオリジナルが並ぶ。豊穣の地イスラエルからタミール・ミラーなるピアニストのトリオ作品が登場。ペトルチアーニ的な爽やかさを靡かせながら、「どの瞬間を切り取っても美旋律づくし」と言わしめる徹底的に美しく、甘い、逸品。

Tamir Miler (p)
Gilad Ephrat (b)
Roy Oliel (ds)


Berend Van Den Berg 『New Horizons』 

アン・バートン、トゥーツ・シールマンス、チェット・ベイカーらとも共演。オランダ、ベルギーを拠点に活動するピアニスト、ベレンド・ヴァン・デン・ベルク率いるトリオの新録。格調高きヨーロピアン・ムードが全編を支配するも、随所でリラックスしたスウィング感を楽しめる逸品。思慮深いメロディにも聴き惚れてしまう推薦盤!

Berend Van Den Berg (p)
Erik Robaard (b)
Joost Kesselaar (ds)


Eple Trio 『Universal Cycle』 

独特なサウンドでここ日本にもファンの多い、ヨナス・H・ショヴォーグ率いるノルウェー若手ピアノトリオ「エプレ・トリオ」の新録がいよいよ日本に流通します。北欧らしい透明感溢れるサウンド、フレーズは語りかけるように、旋律はあくまで美しくシンプル。アンドレアス・ウルヴォの芯のあるピアノがその透明感をさらに引き立てている。ECMファンにもおすすめしたい一枚。

Andreas Ulvo(p)
Sigurd Hole(b)
Jonas H. Sjøvaag(ds)

Guest:
Mathias Eick(tp)
Ivar Grydeland(g)


Emie R Roussel 『Quantum』

昨年日本に再入荷した『Temps Inegal』、『Transit』も話題を呼んだカナダ在住のフレンチ女流ピアニスト、 エミー・R・ルーセルのトリオ最新作。瑞々しいタッチから紡がれる繊細で美しいメロディに、躍動感溢れるトリオ・アンサンブル。ときにクラシカルなフレーズを交えながら展開される、欧州ピアノトリオ・ファンにもオススメしたい一枚。

Emie R Roussel (p)
Nicolas Bedard (b)
Dominic Cloutier (ds)



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