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注目のマイナー・ピアノトリオ 【10月22日掲載分】

Friday, November 21st 2014


注目のマイナー・ピアノトリオ

 毎週各国より続々と投入されるピアノトリオ作品をまとめてご紹介。名手による堂々の新録から、小粒でもぴりりと辛い隠れ人気盤、レア本、ディスクガイド掲載の限定再プレス/再流通盤までよりどりみどり!

* 自主制作盤や海外マイナー・レーベルからの流通盤も多く、入荷が不安定な場合がありますことを予めご了承ください。





Rob Van Bavel 『Anniversary』 

澤野工房や55RECORDS作品でおなじみ、先般リリースされた『Dutch Jazz』も好評のオランダ人気ピアニスト、ロブ・ヴァン・バヴェル。トリオ結成25周年を迎えたアニヴァーサリー作品が自主制作盤にて登場。四半世紀に渡り最前線を駆け抜けてきたミュージシャンとしての基礎体力、気高いパッション、阿吽の呼吸に改めて感服。より一層の深みを増したトリオの豊かな語り口に耳を澄ませたい逸品です。

Rob Van Bavel(p)
Marc Van Rooij(b)
Hans Van Oosterhout(ds)



Jean Philippe Viret 『L'ineffable』 

緊張と美に支配される、至福の瞬間。仏シーンで活躍する個性派敏腕ベーシスト、ジャン・フィリップ・ヴィレ 2年ぶりの澤野工房新作。エドゥアール・フェルレ(p)ら互いを知り尽くす三者によって刻み込まれた究極のトリオ・アンサンブル。

Jean-Philippe Viret (b)
Edouard Ferlet (p)
Fabrice Moreau (ds)


Nani Garcia 『Serendipia』 

ウィントン・マルサリスのサポートや2012年のデビュー盤『Renaissance』が一部ピアノトリオ・ファンの間で話題となったスペイン・ガリツィア地方出身の実力派ピアニスト、ナーニ・ガルシア。パワフルなピアノリフと歯切れの良いリズムは変わらず健在。リリカルなバラードもしっとりと聴かせてくれる好作品。

Nani Garcia (p)
Simon Garcia (b)
Miguel Cabana (ds)



Brian Dickinson 『Fishs Eddy』 

ジェリー・バーガンジをフィーチャーしたワンホーン・ハードバップ作『Other Places』に続く名手ブライアン・ディッキンソンの待望トリオ新録。MOONKS本掲載盤でピアノトリオ党にはすっかりもおなじみのディッキンソン。本作も、ジョージ・ムラーツ(b)らがサイドをがっちり固め、リリシズムとダイナミズムが両立した素晴らしい一枚に仕上がっています。

Brian Dickinson (p)
George Mraz (b)
Ethan Ardelli (ds)


Brian Dickinson 『Live At The Senator』 

最新トリオ作もこの秋到着予定のカナダ人気ピアニスト、ブライアン・ディッキンソン。MOONKS本掲載の『Other Places』と並んでピアノトリオ・ファンから衆目を集める1994年の2nd作『Live At The Senator』が限定再入荷決定!これがおそらく最後の入荷となるでしょう。お見逃しなく!

Brian Dickerson(p)
Kieran Overs (b)
Jerry Fuller (ds)
1994年作品


Roger Mas 『Time For Love』 

レイナルド・コロン(tp)、ジョー・クラウゼ(ds)といった気鋭を集めたクインテット録音のFTNS盤『Ameba』も好評だったスペイン・ピアニスト、ロジャー・マスのトリオ盤が限定入荷。スタンダードを中心とした選曲で、叙情溢れるメロディとリズム陣の端正かつ細密な演奏がたっぷりと味わえる王道盤!

Roger Mas (p)
Dee Jay Foster (b)
Jo Krause (ds)



Stanley Cowell 『Are You Real』 

近年ニュージャージーのラトガース大学で音楽教育に力を注いでいたスタンリー・カウエルが再びライヴ・シーンにカムバック。SteepleChaseへの13枚目の録音となる本作。ジャズ・スタンダードほか、マッコイ、ダメロン、ゴルソン、モンク楽曲などを瑞々しいタッチとグルーヴ感溢れるプレイで快奏したトリオ作。

Stenley Cowell (p)
Jay Anderson (b)
Billy Drummond (ds)
Anthony Pinciotti (ds)


Peter Zak 『Disciple』 

NY中堅ピアニスト、ピーター・ザックのSteepleChase新録。ベストセラーとなった前作『Eternal Triangle』同様、トレードマークとも言える知的な魅力に溢れたピアノトリオ世界を展開。ピーター・ワシントン(b)、ウィリー・ジョーンズ3世(ds)とバックも申し分なし!

Peter ZaK (p)
Peter Washington (b)
Willie Jones III (ds)



Summer's End Trio 『Day After Day』 

1997年のデビュー以来ジャズとロックの両シーンで活動を展開するイタリア・シシリア島出身のピアニスト、ファビオ・プリージを中心としたピアノトリオの新録。全曲オリジナルで、キャッチーなメロディと色彩の豊かさはなるほどイタリアならでは。しなやか且つダイナミックなトリオ・サウンドをどうぞ。

Fabio Puglisi (p)
Giuseppe Guarrella (b)
Francesco Branciamor (ds)


Zimbolico 『Tribute To The Zimbo Trio』 

60年代のボサノヴァ・ムーヴメント期から、現存する唯一のグループとして今も活動を続けるジンボ・トリオに捧げられたブラジル産ピアノトリオの秀作。ジンボのピアニスト、アミルトン・ゴドイとも親交が深いヘンス・リマ・ドス・サントス(p)によって2011年に結成された本トリオによる独自のニュアンスと表現を組み込んだ瑞々しい演奏の数々。

Jens Lima Dos Santos (p)
Carlos Monteiro (b)
Joeri Baldinger (ds)



Alex Bellegarde 『Floating』 

カナダ・モントリオールを拠点に活躍する俊英ベーシスト、アレックス・ベルガルド率いるピアノトリオ+@の最新盤。豊かなイマジネーション、立ち昇るグルーヴ、パワフルなベースプレイで迫りくるコンテンポラリー且つダイナミックなサウンドを展開!精鋭たちによる研ぎ澄まされた新世代ジャズの醍醐味を。

Alex Bellegarde (b)
Jerome Beaulieu (p)
Martin Auguste (ds)

Guests : Samuel Blais (sax)
Hichem Khalfa (tp)


Danny Green 『After The Calm』 

南カリフォルニアを拠点に活動する若手ピアニスト、ダニー・グリーン率いるトリオによる米ORIGIN OA2レーベルからの新録。全曲オリジナル・コンポジションで、グルーヴィな楽曲からソウルフルなバラッドまで、至るところにフレッシュな香気を放つ清しい秀作。

Danny Green (p)
Justin Grinnell (b,el-b)
Julien Cantelm (ds)


Mark Isaacs 『For Sure』(限定再プレス) 

昨年復刻された『Encounter』も大きな話題を呼んだオーストラリアの人気ピアニスト、マーク・アイザックス。1993年ABCからリリースされた、こちらも初期名盤『For Sure』が限定プレスにて再入荷決定! 静謐で美しい旋律に心酔しきりのマニア垂涎の逸品。

Mark Isaacs (p)
Adam Armstrong (b)
Andrew Gander (ds)
1993年作品


Adam Makowicz 『Interface』(限定再プレス) 

ポーランドの技巧派ベテラン・ピアニスト、アダム・マコヴィチがトリオを率いて1986年にストックホルムで吹き込んだレア盤が限定復刻!パレ・ダニエルソン(b)、ヤン・クリステンセン(ds)というキースのヨーロピアン・カルテットでもおなじみの名手が脇を固めた人気作。欧州ジャズ・ファン全てに聴いていただきたい一枚です!

Adam Makowicz (p)
Palle Danielsson (b)
Jon Christensen (ds)
1986年作品


Georges Arvanitas 『Round About Midnight』(限定再プレス) 

フランスの人気ピアニスト、ジョルジュ・アルヴァニタの長年入手困難だった1985年ピアノトリオ作品が遂に復刻! 80年代CARREREレーベルに録音した3部作の一枚目となる作品。誰もが知っている親しみやすいラインナップを軽やかなタッチでスウィング。

Georges Arvanitas (p)
Stephane Persiani (b)
Charles Saudrais (ds)
1985年作品


Bram Wijnands 『Easy To Love』(限定再プレス) 

オランダのスウィング派ピアニスト、ブラム・ワインナンズ率いるピアノトリオが1990年に発表したスタンダード満載の激レア盤が限定再プレス。エロール・ガーナー直系のストライド・ピアノから繰り広げられるスウィンギーなブギウギ・スタイル。古き良き時代の香りと共にジャズの粋でヒップな楽しさが詰まった傑作です!

Bram Wijnands (p)
Joris Teepe (b)
Jurgen Welge (ds)
1990年作品



Fritz Pauer 『City Blues: Live At The Jazzspelunke Vienna』(限定再プレス) 

王道のスウィング感など独自のジャズ世界を見事に表現しきったオーストリア・ウィーンの名手ピアニスト、フリッツ・パウアー。1991年のトリオ・ライヴが待望の復刻。インティメイトなジャズクラブでの明確な意思を直球で伝えるような充実したプレイの連続。200枚限定プレス!

Fritz Pauer (p)
Johannes Strasser (b)
Christian Salfellner (ds)
1991年作品


Masha Stepina 『Place We're Longing For』 

ロシア生まれで現在はオランダを拠点に活動する女流ピアニスト、マーシャ・ステピナによる2010年録音の幻のピアノトリオ作品が入荷します。クラシックの気品とロシア伝統音楽の郷愁とが絶妙にブレンドされた独特のジャズ・フィーリングに、フェミニンな女性らしさを兼ね備えた秀逸作。オススメです。

Masha Stepina (p)
Wim Essed (b)
Hans van Oosterhout (ds)
2010年作品


Christian Wegscheider 『Im Juni』 

ドイツの実力派ピアニスト、クリスティアン・ウェークシャイダーのピアノトリオによるレアなデビュー盤が限定入荷です。曲によってはストリングスが参加し、ドイツならではの伝統に基づく重厚な芸術作品に仕上がっています。主役ピアノの計算しつくされたフレーズも素晴らしい、マイナーピアノトリオ・ファンは悦に浸ること必至の名品!

Wegscheider (p)
Henning Sieverts (b)
Cristian Salfellner (ds)


Ehud Ettun 『Raw Gestures』 

ジョージ・ガゾーン、ダニーロ・ペレス、フレッド・ハーシュらとも共演歴があるNYベースのイスラエル俊英ベーシスト、エフッド・エトゥンのピアノトリオによる最新録音。バルトーク楽曲やルーマニア〜バルカンなど東欧的な音楽要素を素材にしながら、緻密な構成で白熱した演奏を繰り広げる一枚。エフッドの類稀なコンポーズ力にも目を見張る注目作!

Ehud Ettun (b)
Daniel Schwarzwald (p)
Matan Assayag (ds)


Big Moe Trio 『Big Moe Trio』 

仏ピアニスト、アモリ・フェイ率いるピアノトリオの新録。華やかで薫り高いメロディで伸びやかなラインを描く主役ピアノ。フランスならではの気品と人肌温かいリリシズムが維持される中、主役をサポートするバックの傑出したリズム・コントロールもお見事。仏マイナー・ピアノトリオの決定盤です。

Amaury Faye (p)
Louis Navarro (b)
Pierre Ardre (ds)


Igor Gehenot 『Motion』

エリック・レニーニ、パスカル・モヒィらを輩出したベルギー東部地方リエージュの新世代ピアニスト、イゴール・ゲノー待望の2ndリーダーアルバム。クラシックをバックボーンとした気品の高さを感じさせる確かなタッチと現代的なセンスとがバランスよく噛み合った逸品。欧州ピアノトリオ・ファンに大推薦!

Igor Gehenot (p)
Philippe Aerts (b)
Teun Verbruggen (ds)



Bob Mamet 『London House Blues』

ラリー・カールトンやデヴィッド・ベノワなどとの共演で知られ、昨今は故郷シカゴに戻り活動を行なっている名ピアニスト、ボブ・マメットの最新ピアノトリオ作品。全編にわたり軽快なピアノタッチが流麗なメロディを奏でる好盤で、ケニー・バロンやアラン・ブロードベントあたりに通じる旨口のピアノトリオ・サウンドを楽しめる。

Bob Mamet (p)
Larry Gray (b)
Paul Wertico (ds)



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