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【特集】 ゆいだいき ニューアルバム『BUS-BUS』セルフライナーノーツ

Wednesday, October 15th 2014

アルバム「BUS-BUS」
 「ゆいだいき」がアルバムを作る意味を常に考えながら制作した全13曲。アルバムタイトルは乗り物の名前を二回繰り返す画期的な「BUS-BUS」!!いつも面白いものをつくりたいって思っている。「BUS-BUS」はひとつひとつの曲に、思いやアイディアを詰め込んだ面白いアルバムになったと思う。アルバムを聞きながらライナーノーツを読んで楽しんでいただけたら幸いです。


   バス
 codomotona(ex.wonders)の田端謙人氏がアレンジを担当。演奏は当時のwonders。
それまでは自分でアレンジをしてたんだけど、誰かに頼んでみようということで、身近な存在且つ、すばらしいセンスの持ち主の彼に頼んだ。幼なじみだからね。
 僕の街は田舎で2時間に1本しかバスが走ってなかったし、自転車でどこまでもビュンビュン行ってしまうものですから、バスに乗る機会なんてなかった。音楽活動を始めてライブとか出るようになって、知らない街から帰るとき思ったの。「もうこの街に来ることはないかもしれない。この道を通ることもないかも」って。
 詩として読んでほしい。無駄に説明しすぎるのは聞き手・読み手に失礼な気がして。部品だけを与えて、あとは受け取った人がその人自身で物語を作ってくれれば良いと思うよ。これを聞いてみんなはどういう風に思うんだろう。

   backpack
 旅の荷物ってさ、多くなっちゃうじゃない。でも憧れるわけ、白Tシャツにジーパンでさ、麻袋みたいなの下げてさ。中身は歯ブラシと恋人の写真だけ。みたいなヤツ!でも自分の場合結局は「ケータイの充電器も必要でしょ。バッテリーも必要でその充電器も必要だ。それを繋げるケーブルも……」とかやってるうちに荷物いっぱい。旅の間、一回も読まない小説とかで鞄をいっぱいにしている自分がださいなぁと。荷物も、思い出もうまく収納できる美人収納名人になってお昼の番組で特集されたい!
 この曲も田端謙人氏にアレンジを依頼。曲を渡すと、いつも原曲からかけ離れたものが帰ってくるので楽しい。とってもゆっくりな曲でアコースティックだったのに、田端家に旅に出したらアップテンポでストリングス満載で帰ってきた。コード進行が特徴的で、自分でも間違えるくらい。難しいコードは使ってないから耳コピとかしてほしい。

   コメットハンター
 多分2007年だったと思うんだけど、ペルセウス座流星群が来るってんで自宅からほろ酔いで一人外に出たわけ。毎年、自分の誕生日のあたりになるとやってくるのは薄々気づいてたんだけど、ちゃんと見てみようと思って。サンダルで外に出たら8月の空は晴れてた。でもうっすらと細ーい雲が漂ってたの。そしたらその一本の細い雲が「すぅーっ」と僕の前までやってきて胸に突き刺さった。それとほぼ同時に雲の根元の辺りを流れ星が飛んだんだ。そしていくつも流れるのをただ見ていたんだ。
 いやぁ。そうとう酔っていたんだろうね。そして床に就いたんだけども、右側を下にして枕に右目を埋めて、薄い左目で今日のことを考えていたんだけど、半分眠ってしまって。そしたら僕は、流れ星が飛んでいた空を横切る電線の間を、やったこともないバタフライで泳いでいたんだ。
 まぁ。そうとう飲んでいたんだろうね。それまでもやもやと煮え切らない思いが、コメットハンターという曲になって産み落とされた感じだったな。

   うめ
 当時は流行ってたんだ。何かっつうと「さくらさくら」言ってた頃。「さくら」のつく曲には良い曲が多いんだけどね、性根が少し歪んでいるんだろうね僕。こういう歌を作ってみたわけ。この曲のサビで何回か「うめ」っぽい歌詞が出てくるけど、実際「うめ」って言う回数は一番最後の一回だけ。何回も「さくらさくら」うるせぇよ。っていうアンチテーゼを投げかけたわけ。いつか「もも」あたりでアウフヘーベンしてみるつもり。
 よくLIVEでリクエストを頂いてた曲なんだけど、サビのコード進行を変なのにしたもんでよく覚えられなくって、あまりやったことない。でももう大丈夫!このアルバムを聴いたらすっかり弾けるようになったよ!しかも何故かモテるようになったし、宝くじも当たった!!効果に個人差はあると思うけど「BUS-BUS」を1枚は買ってみるべきだね。きっと幸せになれるよ!

   パンデミックラブ
 僕は元々、語感が良いものが好き。語呂がいいと抱きしめたくなってしまう。語呂フェチだね。そんな僕が好きな響きの言葉を集めて物語にした作品がこれ。もういっそ、歌詞に意味なんてなくていいんじゃない。ということで作り始めたんだけど、意外と思いが籠るものだよ。この曲は前作の自主アルバム「ゆいだいきと森の仲間たち」に収録されていた曲なんだけど、そっちには日本語訳が載っている。ちゃんとストーリーがあるんだよ。
 四つ打ちの曲が作りたくて、ループで作った。最初から最後までずーっと同じコード進行。アレンジはTORU!SPAYCに依頼。見事に今までのゆいだいきには無い、デジタルサウンドになったよ。
   雪の穴
 これもアンチテーゼだよね。「ありのまま」の自分でいいわけないでしょ!ということ。見た目がキレイでお姫様でもない僕なんかが、ありのままでいたらダメでしょ。頑張らなきゃね!ということ。頑張ることから逃げ回って今に至るわたくしですけど、曲にして無責任に歌いふらすことくらい許してほしい。作曲からレコーディングまで全て一人でやってみた作品のうちのひとつなんだけど、ウクレレもベースも楽しい。コーラスはたくさんの有名人を声帯に招喚して録音したよ。もう大人なので一人でできるもん!

   daymoon
 いつか友人と遊びでスタジオに入ってみた。楽器ができないヤツとかもいたんだけど、ちょっとドラム叩かせたりして、二日酔いのままワイワイやってる中、即興で作った曲。歌詞は後付けだけど、曲って思い出になるよね。音楽のいいところはそこだと思うよ。この曲を聴くとあの場所を思い出す、あの人を思い出す、って誰にでもあると思う。この曲を聴くと、お前のうなじの匂いを思い出すぜ!あと、もつ煮込みの匂いを嗅ぐと、この曲を思い出す。少なくともこの曲は自分の思い出にはなったけど、誰かのそういうものになってもらえたら僕としては最高。ゆいだいきの「daymoon」を聴くと、逮捕されたあの朝のことを思い出すぜ。とかそういうのでもいい。

   靴の汚れ
 僕は脳内で恋人を作っていた時期があった。しっかりとキャラクター設定をして付き合った。ネットから始まった恋だったけど、不純なものではなかったよ。ほんとうに好きだった。でも彼女が夢を追って海外に行くって言うんだ。もともと仲良くなったきっかけだって、彼女の夢を応援したいって思ったからだし当然、賛成なんだけど。でも、寂しいよね。彼女だって大きな決断だったと思うんだ。だから年上の僕がわがままを言ってちゃいけない。笑顔で送り出さなきゃ。って分かってるんだけど、弱い僕はわがままを言いたくなっちゃうんだ。(ー 妄想ココまで。)
 妄想での付き合いだったとはいえ、結構好きだったし別れたときはショックだった。きっぱり忘れられたかと言えばそんなことはない。たとえ頭の中でも、好きになりすぎるってことはお勧めしないね。それなりの距離感は大事。
 アレンジは田端謙人氏、ギターは鈴木祐一氏。チームcodomotonaにお願いした。アレンジは任せっきりか自分一人でやることが多いんだけど、今回は謙人氏と二人でスタジオに籠って作り上げた。やっぱり、音楽は誰かと作るのもとても楽しい。

   トレーラーハウス
 収録予定の曲が、エンジニアやスタジオの都合などでダメになったりして「どうしよう!」となった時にできた曲。2時間で作って、翌日2時間でレコーディング。アコギとドラムのみの曲。全部ひとりでやった、むしゃくしゃしてやった。後悔はしていない。時にはこういう爆発力が必要だよね。今まで作った自主制作のアルバムの全部に、レコーディング途中に作った曲を入れてる。
コーラスが入る曲をあまり作ったことがなかったので、入れてみようの曲。やっぱりバンドっていいよね、コーラスでかなり厚みが増すんだもの。バンドやろうぜ!
 この曲は僕の好きな映画がモチーフになっている。サビのコーラスは映画のタイトルを叫んでいる。こういう映画撮りたい!

   マッチ一本
 パーカッションが全てマッチ。マッチ箱を叩いたり、マッチ箱を擦り合わせたり、マッチに火をつけたりしてリズムを奏でた。次のweekendでも使用したバイノーラル録音を採用。マッチのこすり合わせる音が頭の周りをぐるぐる回るよ。フランジャーみたいな感じかな。
「マッチ一本、あなたにとって何の元ですか?」という曲。3番まであるんだけど、オムニバス形式の歌詞になってる。不協和音とかが元々好きで取り入れたけれど、ちゃんと着地してカタルシスを得る曲。愛は実はいたるところにあるよね。

   weekend
 前の曲「マッチ一本」の一部に採用したバイノーラル録音をこの曲では全てで採用。バイノーラル録音ってのはイヤホンで聴くと左右だけじゃなくて、上下と前後、距離感まで再現できる方法。4年くらい前にやってみたくなって、Humpback Engineeringの戸田高弘氏に相談したところ、バイノーラル録音用のマイクを作ってくれた。最初の1分半は、そのマイクで西荻窪駅からレコーディングを行っていたw.jazまでの道のりが収録されている。ケータイで話しながら通り過ぎる若者、トラック、階段を下りる自分の靴音、ライブハウスに入ってからの音、観客。曲が始まると目の前にボーカル、少し左にアコギ、右前にドラム、左前にシェイカー、右後にジャンベ、左後ろにタンバリン、1番につき一つの楽器が入ってくる。バックバンドはs-explodeで完全一発録音。
 歌詞は、僕にとっての日曜日である水曜日に向かっていく曲。7回転調して元のキーに戻る曲なんだけど、それは繰り返していく1週間を表しているよ。この曲、一回はぜひイヤホンで聴いて欲しい。

   メイカメモ
-ゆいだいき
 シンガーのkohoと組んだユニット「kohot」としての一曲。数年前に可愛らしい曲を書きたくなって「最近 物忘れがはげしい」というkohoさんに作ったメイカメモ。kohoさんの少女のような歌声と絶妙にマッチしている。今回のレコーディングは全てiPadとiPhoneで行った。マイクもiPadの標準マイクで、アプリでリアルタイムに音色を変化させている。「make a memo」メモをとろうね!って歌、造語だけど。

-koho
 歌いだしの、あたしバカだから〜の部分をライブなどで歌うときの、観客のちょっと引くような、え??ってなる顔が病みつきである。メイカメモは見た目が呪文のようにしたかったのであえてカタカナ。一度聴くと知らぬ間に口ずさんでいるはずなので気をつけよう!特に、あたしバカだから〜の部分は呪いのように脳内に寄生します。

   フライングホットケーキ
-ゆいだいき
 この曲もkohoさんに宛てて書いた曲。kohotのアルバムに収録予定でレコーディングしたがkohoさんより僕が歌った方がしっくりきたので、横取りした。ファンタジー・ロックな歌詞。実は一歩も外に出てない、自分の部屋の歌だね。僕が表現したかった映画と同じ色味で映像を思い浮かべてくれたらそれは実験成功だと思う。

-koho
 歌詞がとても気に入っている。映画好きな私にとって映画の雰囲気を少しでも感じれる歌詞は特別。現実逃避に次ぐ現実逃避、あっぱれです。映画の世界に入ることは、気分転換とゆう名の現実逃避、そして心躍る最高のファンタジーなのであります。

 ゆいだいき 『BUS-BUS』[2014年10月15日]

ゆいだいき 『BUS-BUS』 ループステーション/サンプリングで風景を作り出す音楽家“ゆいだいき”1st アルバム「BUS-BUS」!!アコースティックギター、鉄琴、ピアニカ、民族楽器、空き缶、マッチ・・・音の出るものは音楽にする。風景を作り出す演奏と優しい歌声が溶け込んで出来る、その独特の雰囲気は様々な感覚を刺激する。
テープレコーダーでバスの音をサンプリング収録し、懐かしく爽やかなメロディに風景を思い浮かべる散文詩を乗せたM1「バス」(PV曲)、マッチに火を付ける音でビートを組んだM10「マッチ」、スマートフォンのみで演奏したM12「メイカメモ」,雨音をサンプリング収録したM13「フライングホットケーキ」、など、全曲必聴!!

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FEATURED TITLE

BUS-BUS

CD

BUS-BUS

Daiki Yui

Price (tax incl.): ¥2,200
Member Price
(tax incl.): ¥2,024

Multi Buy Price
(tax incl.): ¥1,870

Release Date:15/October/2014
usually instock in 2-7days

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