2014年5月20日 (火)
【HMV GET BACK SESSION Special】 鈴木茂 『BAND WAGON』
2014年5月13日(火) 渋谷WWW日本のロック史に揺るぐことなく君臨する大名盤『BAND WAGON』が約40年の時を経て再現される夜。開場直前の会場前に出来た人だかりは、この夜これから行われるライブへの期待値を物語っているようだった。
行列の中には、当時を知る往年のファンはもちろん、再評価熱高まる90年代に青春時代を過ごした第二世代、さらには第三世代とも言うべき若い世代の姿もうかがえる。『BAND WAGON』という作品が、時代を問わず聴くものを魅了している証拠だろう。最近では「森は生きている」や「踊ってばかりの国」「井乃頭蓄音団」といったルーツ回帰に根ざす新世代のアーティストにもそのサウンドの遺伝子は脈々と受け継がれている。
開演前の会場内は、60〜70年代を中心としたアメリカンロックが流れ、思いのほかリラックスしたムードが漂っていた。旧知の友と音楽談義に華を咲かせたり、会場限定Tシャツを購入したり各々の時間を過ごしていたようだ。
そんな中、開演予定時間が過ぎ、やがて照明が落とされると視線が一気にステージに集まる。大歓声が沸きあがる中、登場した茂さんは、『BAND WAGON』のジャケットと同じタイプのサングラス着用という粋な演出。1曲目はもちろん「砂の女」。イントロのギターカッティングが聴こえた瞬間から『BAND WAGON』の世界にもっていかれる。田中章弘(B.)、坂田学(Ds.)による太いボトムと相まって、もの凄いグルーヴが走り出す。この日のライブがとんでもないライブになる事を直感させた。
曲が終わりサングラスを外した茂さんがとてもいい笑顔をしていたのがやけに印象的だった。
「全曲を演奏するのは初めて」だと笑いながら、ギターをチェンジする。取り出したギターはトレードマークとも言える、62年製のストラトキャスター。フィエスタ・レッドが美しいあのギターだ。このギターが登場しただけでも歓声があがるのは、このライブの特徴だろう。そんなストラトで「八月の匂い」「微熱少年」とファンキーなスライドギターが熱い楽曲が演奏される。アメリカ西海岸のミュージシャンを魅了したスライドギターは、まさにこれなのだ。
インスト名曲「スノー・エキスプレス」を走らせ、ここからはB面。メンバー紹介を挟み土臭いブルース「人力飛行機の夜」、茂さんらしいメロディーセンスの「100ワットの恋人」、もう一つのインスト名曲「ウッド・ペッカー」に続く。
随所に当時のレコーディング秘話を挟みながらライブは進められていく。ファックスもメールも無かった時代、松本隆さんとの国際電話やりとりで完成したという「砂の女」エピソード。ダグ・ローチとの出会いを契機に転がりだした『BAND WAGON』レコーディング秘話・・・そうしたエピソードを本人の口から聞くことが出来たのは、ファンにとって貴重な体験だったはずだ。「夕焼け波止場」演奏前には、「曲順はどうやって決めたんですか?」というお客さんからの質問に「思いつきできめちゃったかな(笑)」と答える一幕も。
誰もが演奏に圧倒され、時間を忘れる中、楽曲はラストの「銀河ラプソディー」に。
全ての楽曲が小気味よくアレンジが聴いた演奏、太いリズムセクションの上で自由に舞っていた。これまでレコードやCDで擦り切れるほど聴いたサウンドを凌駕するライブ。単なる名盤再現ライブではなく、よりファンキーに、そして色気を増した、紛れも無く2014年の『BAND WAGON』を私達は目撃した。
そしてここからはボーナストラック(アンコール)。おまけというにはあまりにも豪華過ぎる楽曲並ぶ。クラウンの馴染みのスタジオが閉鎖される際に“鉄板エコー”を譲り受けたエピソードを挟み、クラウン時代に想いを馳せて演奏された曲は、爽やかな名曲「レイニー・ステーション」(3rd AL『Caution』収録)。演奏前にエフェクター不具合があり、調整に時間を使う場面があったが、そんな一幕もファンにとってはギフト。相変わらず音には厳しい茂さんの姿を見れるようだった。
続くボートラ2曲目は、はっぴいえんど時代の名曲「さよなら通り3番地」(3rd AL『HAPPY END』収録)。ファン狂喜の選曲に悶絶。2度目のアンコールで演奏したのは「夜更けにベルを押す時は」。『Gentle Snow』というコンピレーション作品に収録された少々マニアックな楽曲。シネマのエンドロールを想起させるような1曲に、誰もがラストだと思っていたはずだが、これだけでは終わらない。猛々しいギターのサウンドで幕を開けたその曲は、茂さんが初めて作ったはっぴいえんど時代の名曲「花いちもんめ」(2nd AL『風街ろまん』収録)。これには両手を突き上げて喜ぶお客さんの姿も。終盤のセッションは本当にトリハダものの名演。茂さんの姿はギターが大好きな少年そのものだった。
果たして幕を閉じた【HMV GET BACK SESSION Special】 鈴木茂 『BAND WAGON』ライブ。このライブは“伝説”と言っていいはずだ。本当に素晴らしいライブだった。
Set List
- 01. 砂の女
- 02. 八月の匂い
- 03. 微熱少年
- 04. スノー・エキスプレス
- 05. 人力飛行機の夜
- 06. 100ワットの恋人
- 07. ウッド・ペッカー
- 08. 夕焼け波止場
- 09. 銀河ラプソディ−
〜アンコール〜
- 01. レイニー・ステーション
- 02. さよなら通り3番地
- 01. 夜更けにベルを押す時は
- 02. 花いちもんめ
鈴木茂 プロフィール
日本ロック史において多大な影響を与えた伝説のバンド「はっぴいえんど」のギタリストとして、細野晴臣、松本隆、大滝詠一とともに活動。解散後は「キャラメル・ママ」を細野晴臣、林立夫、松任谷正隆らと結成し、ミュージシャン・プロデューサー集団の「ティン・パン・アレイ」へと活動を広げていく。74年には単身渡米し、今企画にて再現される歴史的大名盤『BAND WAGON』をリトル・フィートなどの腕利きのミュージシャンを集め録音し完成させる。その後も現在に至るまで、数々のミュージシャンの作品に参加し、作曲、プロデュースなど多岐にわたる活動を続け、現在も「完熟トリオ」で小坂忠、中野督夫と精力的に活動している。2014年5月13日(火)
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まとめ買い価格(税込) : ¥4,435発売日:2014年01月27日
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