野呂一生インタビュー
Saturday, November 15th 2014
-- 以前、「活動を再開する以上は、かつての焼き直しのようなことはしたくない。新しい可能性を探る活動がしたい」とおっしゃっていました。今回のアルバムで、それが実現できている手応えは感じられましたか。
ええ、ある程度はできたと思っています。とにかく、「過去にしがみつくようなコト」は絶対にやりたくない!と、強く思っていたので、実験的で新しい試みをどうしたらできるだけろう?と、ずっと模索していました。今回のアルバムは、それがカタチになった感じです。セルフカバーも2曲入っていますが(「太陽風2013 ver.」「MISTY LADY 2013 ver.」)、楽器がシンセサイザーからオルガンになった……というより、大高清美さんという新しいメンバーが演奏したことでずいぶん違う曲になったなと思いますし、新しい楽曲も「やってみたかったんだけど、やってなかったな」というものを率先して作るようにしてみました。
-- ということは、「やってなかったな」ことを掘り起こす、ミュージシャンとしての歴史を振り返るような作曲過程だったのですか?
そういう部分もありましたね。あとね、「やってなかった」ということは「苦手だった」こともあるんですよ(笑)。それが、年月を経て「そろそろやっておかなきゃ」となってきた。例えば、1曲目の「DAYS OF FUTURE」はイントロのユニゾンを膨らました形の曲ですが、それに近い曲は確かにこれまでも作ってきてはいるんです。ただ、それは「多分こうなるんじゃないか」と予測ができる範囲で作っていた。でも、今回のこの曲は譜面を書いた時点では本当に「どうなるかわからない」という感じ。そういう、アイディアの出し方、アウトプットのしかたから、自分を変えていきたかったんですよね。
-- それは、「どうなるかわからない」という状態のものを持って行っても、「ちゃんと受け止めるだろう」というメンバーへの信頼感があったからできたことですか?
僕のやりたいことを理解してくれるだろうな、という気持ちはすごくありました。ただ、それが悪い方向に出ることもあるので、不安でもあったんです。実際にふたを開けてみたら、とても良い方向にいったのでホッとしましたね。
-- そんな「DAYS OF FUTURE」は、カシオペア・サードとして新しい時代の幕開けを告げる曲となったわけですが、実際にはどのような思いを込めて作られたのですか?
「未来にどう向かっていったらいいんだろう?」という問に対する、自分なりの思いや考えを込めました。あとは、ユニゾン・プレイを意識しましたね。70年代のロックではユニゾンって主流だったんですよ。ツェッペリンとかもよくやっていました。コードに関係なくギターもベースも同じフレーズを弾いて、それでも楽曲が成立する。そういうのが、とてもやりたくなったんです、なぜか(笑)。なので、ユニゾン・プレイは今回のアルバムの特徴のひとつに間違いなくあると思います。
-- 1曲目もそうですけど、ラストナンバー「EVERY MOMENT」の最後のギターソロの前にも印象的なユニゾンフレーズがありますね。美しいメロディをみんなで奏でたいとか、歌うように演奏したいとかっていう思いがあるのかなと感じました。
そうですね。あとは、4人しかいないメンバーが一緒になって、ノンコードでひとつの旋律だけを聴かせるというのは、僕らが自分たちの音楽を一番主張できる手法のひとつなのかなというのがありました。複雑なユニゾン・プレイは、以前のカシオペアでもよくありましたが(笑)、今回は、演奏のクオリティを保ちながらも、メロディそのものを全員で奏でるというのがね。今のメンバーだから持てる一体感がある、と確実に感じているので、それを表現したかったのかもしれません。百戦錬磨というか、いろんな音楽に携わってさまざまな経験を積んできたメンバーだからからこそ、ひとつの音にポーンと4人で意味を持つことができるんじゃないかな、なんて。大高さんに関しても、本当はかなり複雑なリズムの高度な演奏をずっとやってきた方なんですけど、カシオペアにもすごくすんなり入ってきてくれて。同じ音をポーンと出したときに「あ、わかってくれてるな」という安心感を凄く感じましたね
-- たしかに、メンバーそれぞれの経験値や演奏レベルが高いところで揃っているというすごさもありますが、カシオペア・サードはとにかく明るいバンドなという印象も強いです。
そうですね。本当に明るくなったなと自分でも驚いています。こんなに変わるものなんだって。やっぱり、ライブを実際にやっていてもステージが本当に明るいんですよ。「やー、楽しくなったなぁ」という感じはしますね(笑)。
-- それに、大高さんのロックなオルガンに触発されて、なんだか男性陣がバンド小僧だった時代の熱い魂を再現している感じも受けています。
確かに、そういう感じはありますよね(笑)。オルガンのサウンドって、それ自体が70年代、80年代からあるものですから、それを今、自分たちがどう使っていくかというのはひとつの実験ですし、鍵盤楽器ではあってもシンセサイザーともピアノとも違う。それでどう音楽を構築していくのかという新しい試みは非常に楽しかったです。
-- また、キーボードパートは、アルバム全体を通して8割方がオルガンの音なのに、聞き飽きないというか、オルガンの多彩な表情をたくさん見せてくれていますね。
そうなんです。オルガンはあくまでオルガンなんですけど、アンサンブルもできてメロディ楽器にもなってっていう部分では、どちらかというとギターとかに近い感覚の楽器なんです。実際にスピーカーから音を出しますし、打撃音が少ないからドラムだとかベースとかち合わない。だから、打楽器的な要素がすごくはっきり聞こえるようになりました。
-- 今回のアルバムで、いちギタリストとしての新しい試みは行いましたか?
システム自体は変えていないんですが、チューニングとかの部分で少し骨太な音になるように意識はしました。ローを足してみたりとか、ハイの硬い部分の音を少し強調したりとか。ライブでの迫力をスタジオの中でも出せたらいいなという思いがありましたね。
-- ツアーも予定されていますが、場を想定した音作りなどはそろそろ考えていますか?
とにかく、音圧が大きいグループなので(笑)、それをうまいバランスで出せたらいいなとは思いますね。新曲については、もともとライブを想定したアンサンブルをしていますし、再現するにあたってさほど大変な作業はないと思っています。あとは曲の並び順とか、MCで何を話すかとかですかねぇ。今回のレコーディングを通して、「ああ、こういうやり方でやれば、気持ちよく、息が長くできるな」という手応えを感じました。ただ、「こうなければならない」とか「こうしなければいけない」ということは、あまり自分に課さないようにしたんです。その方が、よりリラックスして楽しめるんだなと痛感しているので、「考えない良さ」みたいなのをしばらくは貫きたいと思っています。だいたい、作曲したりアレンジしたりしている時は、どうしたってガーーッと考えていますからね。それ以外の時はもう「なるべく考えません!」というスタイルで参ります(笑)。
-- それは、新しいカシオペア・サードの魅力が、野呂さん自身も予測ができない状態で、今後も次々に現れる……という期待をしてもいいということですか?
あー、ねぇ(笑)。カシオペア・サードもそうですが、僕自身もぜひそうありたいと思っています。まずは、新作『TA・MA・TE・BOX』、12月のライブ、ぜひ、聴いてほしいと思います。よろしくお願いします。
言わずと知れたCASIOPEAのリーダーであり、メインコンポーザー。CASIOPEAの大半の曲を作曲し、「ASAYAKE」「LOOKING UP」「FIGHT MAN」等、数々の名曲を残している。ソロアルバムは1985年「SWEET SPHERE」を始めに、現在までにソロアルバムは6枚発売、1996年には日本初のCD-EXTRA仕様で『TOPSECRET』。2001年には、全編をフレットレスギターを用いた作品の『UNDER THE SKY』など、新しい試みに果敢にチャレンジしている。2006年CASIOPEAの一切の活動を休止ことを発表。その二年後、神保彰(Dr)、箭島裕治(B)、扇谷研人(pf)、林良(key)と“ISSEI NORO INSPIRITS”を結成し、4月には最新作『MOVEMENT』を始め、今までに4枚のオリジナルアルバム、DVD、ライブCDなどを発表、野呂の新しいライフワークとなっている。同じくして、天野清継と共にアコースティック・ギター・デュオ“お気楽ギグ”を結成、カバー曲を中心に、ライブハウスツアーを毎年敢行している。その原曲を見事なまでにアレンジして聴かせるライブは好評を博しており、2012年アルバム『昭和・ニッポン』を発売、大人のギターサウンドを聴かせている。ほかに安藤まさひろと是方博邦のギタートリオ“オットットリオ”、2009年には、CASIOPEA 初代ベーシストの櫻井哲夫とアコースティック・デュオ“PEGASUS”を結成、往年のファンを喜ばせた。1991年より東京音楽大学で教鞭をとる、現在は客員教授に就任。
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