DOHATSUTEN 三十路(ミソジ)まえ“対バンと対談”（BRAHMAN 編）

2013年10月4日 (金)

怒髪天、秋の対バンツアーの六ヶ所目、名古屋の相手はブラフマンだ。パンクを根っこに持ちながら、かたやシリアスに、かたやユーモラスに発展していったバンドだが、根幹はまさしく同じ。アニィとTOSHI-LOWが語ります。

増子兄ィ×TOSHI-LOW

TOSHI-LOW：　俺、バンドブームの頃からもちろん怒髪天の名前は知ってたけど、ブームのバンドとしてなんとなく好き、だったんだよね。個体として真剣に見てなくて。でも休止明けの後の『マン・イズ・ヘヴィ』聴いて、もうドンズバでやられた。なんか、ブルース聴いたみたいな感じがしたな。

増子：　嬉しいね、それ。でも……俺らにとってTOSHI-LOW世代の苦いところは、あの頃の姿を全部見られてるとこだね（笑）。一番放っといて欲しいっていうか、触らないで欲しいところなの。そのバンドブームを一番見てるから。

TOSHI-LOW：　今度の対バン、どっから切り崩していこうかなって今からドキドキしてる（笑）。あんま触れたらいけないとこもあるからねぇ。

増子：　言っちゃいかんこと、いっぱいあるからな！　でも震災後、よくあれだけオープンになったよね。普通、怖くてできないと思う。MCをするようになったのも自分から扉を開けたってことでしょ。パンクなんてやたら賛否両論のあるジャンルで、人気あればあるほどイメージを変えることが大変なわけ。それもわかってやってるでしょ。言いたい奴は勝手に言ってろ、って。

TOSHI-LOW：　やりやすくはしたいっすね。パンクはこうじゃなきゃいけない、ミュージシャンは原発や政治の話をしちゃいけない、みたいな固定概念は壊していくべきだし。ただ楽しませるエンターテインメントとしての音楽は、もう終わっていい時代だと思ってる。

増子：　完全にそうだね。あとは行動できる時代。パンク出現の頃は「お題目」だったものが、もう目の前に現れてるわけで。向かうべき敵がいるんだから。ブラフもそうだけど、俺らも震災後、何をすべきかっていうのはもっとハッキリした。

TOSHI-LOW：　ライブ福島の時に言ってましたよね。「悲しい思い出を消すことはできないけど、楽しい思い出を一個増やそう」って。その表現は絶対に俺の中から出てこないもので。俺は「悲しい時に泣いて、深く深くどこまでも泣いて地べたまで行けば、その後は必ず上がれる」っていう感覚なの。でもアニキのＭＣ聞いてすっごい感動した。考え方は同じなんだけど、こういう言い方ができるんだなぁ、素晴らしいなぁって。

増子：　根っこにあるものはほんと一緒だよな。アウトプットが違うだけで。あと大事なのはMCだけじゃなく、行動で見せるってこと。それはブラフマンと怒髪天が一番似てるとこじゃないかな。男は黙って背中で語る、じゃないけど、やる姿を見せることしかできないから。だから久々の対バン、楽しみだな。いい試合になるよ、間違いなく。

※DOHATSUTEN 三十路(ミソジ)まえ“対バンと対談”完全版はオフィシャルサイトにて続々公開中！

怒髪天オフィシャルサイト[DOHATSUTEN 三十路(ミソジ)まえ“対バンと対談” 完全版]

DOHATSUTEN三十路（ミソジ）まえ　七色の虹をかける野郎ども
2013年11月16日（土）名古屋 Zepp Nagoya
GUEST：BRAHMAN
開場　17:30 / 開演　18:00
1F立見・2F指定：前売　￥4,500（Drink別）/ 当日￥5,000（Drink別）
チケット発売日　2013/09/07（土）

チケットはローチケ.comで！

info. JAILHOUSE 052-936-6041