【HMVインタビュー】 田我流 『B級TOUR -日本編-』
2013年6月10日 (月)

2011年 映画「サウダーヂ」主演
2012年 アルバム『B級映画のように2』
そして、初の全国ツアー
山梨県一宮町から放たれた剥き出しの言葉たちが、全国のヘッズの心を突き動かした。
田我流、そのストーリー最高の瞬間を捉えたDVD『B級TOUR -日本編-』がリリースされる。撮影&編集はもちろんスタジオ石。そして山口貴裕による写真集が付属。遊び心とアイデア、クリエイティビティーに満ち溢れたドキュメンタリー作品だ。
『B級映画のように2』のインタビューの時同様、またしても海外アーティストの日本語訳風で答えてくれた!(笑)
2012年 アルバム『B級映画のように2』
そして、初の全国ツアー
山梨県一宮町から放たれた剥き出しの言葉たちが、全国のヘッズの心を突き動かした。
田我流、そのストーリー最高の瞬間を捉えたDVD『B級TOUR -日本編-』がリリースされる。撮影&編集はもちろんスタジオ石。そして山口貴裕による写真集が付属。遊び心とアイデア、クリエイティビティーに満ち溢れたドキュメンタリー作品だ。
『B級映画のように2』のインタビューの時同様、またしても海外アーティストの日本語訳風で答えてくれた!(笑)
インタビュー・文:松井剛
--- まずは、『B級TOUR -日本編-』を撮影&編集したスタジオ石の事、また、付属の写真集を撮影した山口貴裕氏の事を紹介して下さい。
スタジオ石、、、恐ろしい奴らさ。例えるならばそれは泉だ。湧き出す泉。俺の口から多くを語る事は一宮町では冒涜に値する。ちょっと君たちの常識では考えられないと思うんだが分かってもらいたい。未だにこの町では川を挟んで紛争状態なんだ。今年もなんとか彼らと連絡が取れれば良いと思う。夏の間だけ紛争は無くなるから(桃の最盛期)その時にまたあの橋を渡って彼らに会いにいこうと思うんだ。
山口、、、そうだな彼とは高校の頃から仲良くなったんだよ。俺の二つ上さ。彼はほとんど部員の居ない写真部に属していて入学式の日に全くやる気のない勧誘をしていたんだ。俺にハム部(アマチュア無線部)に入る事をお勧めしてきたんだ。ハム部からはいつも謎の煙が上がっているとも言っていたな。高校生にして彼の適当さは群を抜いていた。ちなみにグッチ(山口貴裕)さんの盟友の義春君に俺はHIPHOPを教えて貰ったんだ。この二人が居なかったら俺はBEASTIE BOYSとLL COOL J,それにDJ KRUSHを知らずに高校生活を過ごすところだった。想像出来るかいそんな高校生。それはチンコが剥けないまま大人になるような事だと思う。
--- ひと夏をかけて行われた『B級TOUR -日本編-』。撮影クルーやstillichimiyaのメンバーと常に生活を共にしながら回っていったのでしょうか?
常に回ってる人間というのは常に冷静では無いという事の例えかい???なかなかシャレの効いた質問だね。まあそういうことになるね。
--- DVDには、楽しそうな旅の道中が多く収められていますが、ある種の共同生活はどのようなものだったのでしょうか?
そうだな。やっぱりこの年になるとなかなかそういった事もないからね。凄い新鮮だったよ。
--- 逆に、シリアスな場面や、苦悩する場面もありましたか?
苦悩、、、美しい言葉さ。
--- 前座がTHA BLUE HERBという、普通に考えると有り得ない幕開けだった地元山梨KAZOO HALL。どうやってこの日が実現したんですか?また、この日がスタートだったことを改めて思い返すと。。。いかがですか?
以前THA BLUE HERBの47都道府県LIVE制覇の最後の土地、山梨でのライブをやるときのEVENTを俺たちSTILLICHIMIYAでやったんだ。そしてその時の借りを返したいと言ってくれた。それで前座を自ら買って出てくれたのさ。こんな時代にまるで幕末の志士みたいなお方なのさ。感謝してもしきれないよ。BOSSさんの顔に泥を塗らないように必死に今も頑張ってるつもりさ。
--- 途中、様々な場面があったと思います。特に思い出深いエピソードがあれば教えて下さい。
そうだな仙台で俺の友達、汚いテツヤって奴とグッチさんが一人の女を巡って謎の酒の奢り合いを始めた事かな。まるで目の前で映画を見ているようだったよ。一人の女を巡って繰り広げられた二人の攻防戦はとてもジェントルで、そしてピュアで美しかった。英国紳士もビックリな程さ。まるでジョージクルーニーとブラッドピットのようだった。あんな風にされたあの女はきっと相当に幸せに違いなかったはずさ。
--- TOURの中でも、ファイナルの渋谷は感慨深いものもあったかと思います。ステージから最初に満員の観客を確認した時、どう感じましたか?
ふっ、また野暮な質問だね。最高の気分さ。やっと今までやって来た事に確信を持てた瞬間さ。それはスラダンの赤木が試合中に”間違ってなかった”っと噛み締めて言うあのシーンのようだったよ。
--- 本編ラストの楽曲「ゆれる」で、感極まった場面も収録されています。あの時、どのような事を感じていたのでしょうか?
言葉に出来ないから人は泣くのさ。君は違うのかい?
--- 田我流さんにとってライブとはどういうものでしょう?
そうだなそれは険しく、そして美しい山登りのような物かもしれないな。
--- 『B級TOUR -日本編-』を通して、最も感じた事は何でしょうか?
自分のやっている音楽をサポートしてくれている人たちがあんなに沢山居る事に喜びを感じたよ。俺が住んでる所は道を人っ子一人歩いていないような所だ。そんな所から出て来て俺の音楽から何かを感じた人たちと時間を共有するなんて最高だよ。勿論自分のパフォーマンスの善し悪しはあるしずっとは笑っていられなかったけど、俺は一人じゃないと感じる事が出来た。それはこれからも絶対に忘れちゃ行けない感覚だよ。オーガナイザー、そして来てくれた観客の皆さんに本当に感謝さ。
--- 旅の道中、多くの場所を訪れたと思います。その中でも特に思い出深い景色はありますか?
素晴らしい場所に沢山行ったけど不思議と一番印象に残っているのは徳島のライブさ。声が全く出なくなってライブが本当にきつかった。ライブ後は数日間筆談になってしまったよ。
--- 海、川、田など、水にまつわる場所が収められた映像が多いように感じましたが、何か意図はありますか?
ただそういう所によく行ったからだと思うよ。
--- TOUR中のベストラーメンは?
福岡だね。
--- 『B級TOUR -海外編-』は、いつですか?
実は今密かに企んでいるんだ。もし出来たら最高の旅になると思う。
--- 最後にご覧になっている皆さんにメッセージをお願いします。
君は今の自分を楽しんでいるかい???
--- 有難う御座いました。
田我流 『B級TOUR -日本編-』[2013年06月12日]
『B級TOUR -日本編-』収録楽曲リスト
- 01. Intro
- 02. パニックゲーム
- 03. Cyclone
- 04. Ice City
- 05. 坂
- 06. 墓場のDigger
- 07. やべ〜勢いですげー盛り上がる
- 08. ラーメン
- 09. Straight outta 138
- 10. ロンリー
- 11. Resurrection
- 12. JUST
- 13. Saudade
- 14. あの鐘を鳴らすのは、、俺
- 15. ゆれる
田我流 プロフィール
(でんがりゅう / stillichimiya)山梨県一宮町をベースに活動するラップ・アーティスト。 高校時代にマイクを握り始め、卒業後ニューヨーク州へ留学。様々な音楽や文化に触れアーティストの感性を広げる。 帰国後、一宮町出身の幼馴染みとラップ・グループ、stillichimiya(スティルイチミヤ)を結成し、アルバム2枚、ミックス・アルバム1枚を発表した。2008年にはファースト・ソロ・アルバム「作品集〜JUST」を発表。疲弊した地方経済や田舎特有の問題を題材にした曲を多く収録し共感を集める。また、県内外で精力的にライブを行い、表現力に磨きをかけてきた。 2011年に公開された富田克也監督映画「サウダーヂ」では、映画初出演ながら主演を務める。「サウダーヂ」がロカルノ国際映画祭メインコンペティションで批評家賞を受賞し、国内外の映画際で立て続けに受賞。映画の評価と共に田我流の表現にも注目が高まる。 2012年4月、セカンド・アルバム「B級映画のように2」を発表。自己の内面の闇を徹底的に掘り下げることによって、国家の抱える問題をえぐり出した。ストレートな歌詞と妥協なきサウンドが同世代を中心に圧倒的な支持を得て、震災後の2012年を象徴するアルバムとして高い評価を受けた。 2012年の夏には初の全国ツアー「B級TOUR -日本編-」を敢行。初日の山梨公演ではTHA BLUE HERBが自ら前座を役を買って出てくれ、全国ツアーに勢いを与えてくれた。全17公演のファイナルは渋谷WWWで開催され、異常なまでの熱気と感動に包まれた。 これまでにTHA BLUE HERBを始め、七尾旅人、曽我部恵一、OGRE YOU ASSHOLE、eastern youth、ceroなどと対バンを行っている。2013年6月12日に全国ツアーのドキュメンタリーDVD「B級TOUR -日本編-」を発表。 ![]() |
田我流 ライブ情報
● 田我流 × フラワーカンパニーズ2013年09月17日(火)
恵比寿LIQUID ROOM
開場/18:30 開演/19:30
● 田我流 x eastern youth live in 国道20号線
2013年07月13日(土)
甲府Conviction
開場/18:00 開演/19:00

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