【10-FEETのあの日あの時12】有島博志による現場目撃秘蔵ストーリー
Thursday, February 28th 2013
本題に入る前にまず、ほぼ10日前の“近況報告”からしよう。10-FEETの果てしなく続く最新ツアー“thread”TOUR 2012-2013の一環で行われた川崎CLUB CITTA’公演を2月17日(日)に観にいった。同じ夜、新宿LOFTでもう10年ぶりくらいのGREST再結成ライヴの観戦が重なっていたことから途中で中抜けした。ライヴが中盤から後半に差しかかる頃、ちょうど「その向こうへ」から「1sec.」へと移っていく最中に会場を後にした。事前にわかっていたことだったし、関係者にも伝えていたことから、開場前にメンバー3人に会い、挨拶することができた。会うのはちょうど3ヵ月ぶりだったけど、みな一様にすこぶる元気で、楽屋裏でとてもリラックスしていた。「写真イイ?」と訊いたら「あ、イイっすよイイっすよ」といつものナイスなノリで応じてくれた。自分の個人アカウント(@HIROARISHIMA666)で先にupしたのとは背景もメンバーの並び順も違う別パターン写真が、これだ。
左からKOUICHI(ds, background vocals)、TAKUMA(vo,g,key,blues harp)、NAOKI(b,vo)
KOUICHIは相変わらずのヘン顔(笑)。NAOKIのひょうひょうさも健在(笑)。TAKUMAの“ほっかむり”は「写真イイ?」と訊いた瞬間、近くにあったマフラーを手にとり、サクッと巻き、この姿に(笑)。「ほっかむりになんか理由あんの?」と訊いたら「イヤ、全然」だって。よって、あえてそれ以上はつっこまないことにした(笑)。いつ何時も3人はサービス精神旺盛だ。その後しばし楽屋内で雑談してたのだけど、ふと思い出し、TAKUMAに「前に写真撮影した渋谷の炭焼きステーキハウス(連載前回に書いた)あったじゃない? 閉店しちゃってたよ」と向けてみた。するとちゃんとその事実を知っていて、「残念ですよね」と。こういったところもまた、実にTAKUMAらしい。
でだ、本題に入ろう。8thマキシで、先行シングルともなった『OVERCOME』(2006年)から2ヵ月、2006年8月に発売されたのが、4枚目のフル・アルバム『TWISTER』だ(『6-feat』はリミックス&コラボ作のためカウントには入れていない)。前フル・アルバム『4REST』(2005年)のジャケが黄緑、そして今作のジャケが黄と続いたので、自分は“爽やかジャケ・シリーズ”と勝手に呼んでいる(笑)。初のフル・アルバム『springman』(2002年)、2枚目『REALIFE』(2004年)、『4REST』と作品を重ねるたびに音楽的に新しいことを積極的に取り入れてきたわけだけど、そうすることで「次の自分たちのあるべき姿を模索してきた? そしてその模索し、見つけたものが『TWISTER』に表れているのかな?」と訊いたところ、TAKUMAはこう語った。
「常に“軸”(=10-FEETらしさ)があった上でのことなんですけど。かと言って次のレベルまで、とはいかないまでもそういうのは確かにありました。今までジャブしか打てへんかったんがアッパーカット覚えた、みたいな。“アッパーカット!イェーイ!”。打ってフック覚えて“イェーイ!フック!”とか言って(笑)。基本、自分自身であり続けているんすけど、そういうのをこの3枚(『REALIFE』から今作)でずっと考えていた。試合っていうのはライヴであり、音源作りであり。その3枚で技いろんなん覚えて。フック覚えたらもうフックばっかりとか。ストレートばっかりとか、ボディーばっかりとか覚え立てのやつをガンガンやって。それがやっと次(5枚目のフル・アルバム『VANDALIZE』/2008年)ぐらいでよりライヴに焦点を合わすようになったときに“おぉ、あぶね〜”とか言って自然にフックが出たり。“おぉ、チャンス!”って自然にいろんなパンチが出るようになってきた時期やと思うんすよね。いろんなことを取り入れることに対して、その3枚ですごく思い切りがよくなっていたというか、迷いがなくなっていったんですけど、ストレートな表現をすることに対しても、それは同じだけその3枚は得て出てきたと思うんすよね。ストレートなもんはストレートでいいやん!っていうのも、思い切りがよくなっていった証拠じゃないですかね」
この発言は昨秋に取材したときのもので、ある意味TAKUMAが今作のことを6年強後に振り返りつつしたものだ。今作発売のタイミングでの取材も当然のごとくしていて、2006年7月31日発売のGrindHouse magazine Vol.37にその記事を掲載している。右にあるのが、そうだ。今作に関するやり取りはこんなふうに進んでいった。
――1年3ヵ月ぶりの新フル作(今作)発売だね。ここ2年ほど10-FEETは多忙を極めていて、急き立てられるようにツアーとレコーディングをしてるように思えたけど、今回はそれまでとは違う環境、状況でやれたのかな?
「違うと言ってもイイかもしれないですね。具体的な理由や内容をイメージすることなく曲が書きたいって思うモチベーション。反対にこういう曲が書きたいとか、今までに培ってきたところを曲に出したいって思うモチベーション。いろんなモチベーションがありますけど、今回はそういう具体的なものが一切なかった。ひとえにイイ曲書きたい、イイ歌書きたいっていう状態で、どんな曲を書いてもそれはきっと10-FEETになるハズだっていう感じでけっこう肩の力が抜けていた。かと言って書きたい!書きたい!っていう感じでもなかった。そういう自分を無理矢理作る必要もないって思った。そんなにガツガツはしてないけど僕たちは常にイイ曲を作りたいし、“名曲”を作るべくずっと作曲してますから。現状の僕たちがそのまま音になって表れたというか、それが今回の作品です」
――実は新作(今作)第一聴時の印象が、「肩の力が抜けたな」だったの。前フル作『4REST』もシンプルな作風だったけど、今回よりシンプルになり、今現在の10-FEETが演りたい音楽、曲が入ってるなって。
「そう、ホントそうですね。実は昔作った曲も何曲か入れてるんですけど、それ以外はホントに最近スッと出てきた曲ばかり。だから全曲歌っぽいと思う。曲って言うより歌っぽいっていう」
――その「肩の力が抜けた」っていうのは「開き直ったから」とも言える?(笑)
「(笑)。これまでずっと音楽性の振り幅を広げようとしてきた結果、いろいろなことを知ることができたんですけど、常に新しいものを取り入れる音楽を露骨にやっちゃうと、10-FEETからかけ離れちゃうと思った。だからどこかにイイ意味で、新しい音楽性とこれまでの10-FEETとの接着剤というか絶妙なお茶の濁し方があったんですけど、今回それがなくなった気がします。それが、歌としてスゴくイイものになったと思う。だけど、逆にそのお茶の濁し方も10-FEETのよさのひとつなんだなっていうのも今回気づかされた。今回思いっ切り肩の力を抜いたんで、次作(『VANDALIZE』)じゃ反対にガチガチになって作ったろかなって思っているんですけどね(笑)。ガチガチになりドッカンドッカンみんなを落とし穴にハメていきたいっていうか、次作じゃイタズラ作品を作りたいですね」
TAKUMAの今作に関して言ってることは、6年強前も今現在も基本的には同じだ。ただ、改めて前の発言を読み返してみて思った。インディーズ・デビューから5年、幾度もの作品制作にツアー、そしてレーベル移籍を経験したことで、10-FEETに対してずいぶん自信を深め始めてきてる、と。
今作は、当時のTAKUMAの、そして10-FEETのやりたい音楽、向かいたい方向がまるで“真空パック”になったかのような作品だ。TAKUMAの言う「肩の力が抜けた」状態でナイスなチューンが軽快かつキャッチーに次から次へと放たれてきて、今聴いてもウキウキさせてくれる。個人的には疾走するパンク・ロックな「NO WAY」、続くたたみかけ感満載な「JUST A FLASH JUST A HOLE」、メロウで途中フィーチャーされるトランペットの響きがズッぱまりな「child」、ヘヴィめなミクスチャー・ロック風「SLIGHT」、そして“名曲”の誉れ高き「ライオン」が特に好きだ。最新作『thread』(2012年)や前フル・アルバム『Life is Sweet』(2009年)あたりから10-FEETを聴きだし、ファンになったっていう人のなかで未聴の人がいたらぜひ聴いてほしい。必ずやハッピーになれるから作品だから。
10-FEET関連タイトル
ここまでの連載のメンバーのコメントからもわかるとおり、3人はかなり洋楽ロックから音楽的影響を受けている。それがなければ今現在の10-FEETは存在しないと言っても過言ではないほどで、今なお洋楽ロックより刺激を受け続けている。そういうバンドの音楽的ルーツなどをものすごくわかりやすく教えてくれるコンピが発売される。それが今作で、自身初となる監修盤だ。SUM 41、RISE AGAINST、MR.BIG、WEEZER、FINCH、ASIAN DUB FOUNDATIONとパンク・ロックからラウド・ロック、はたまたエレクトロ・ミュージックと幅広く3人それぞれが選曲している。21組21曲入り。写真入豪華インタヴュー44P・歌詞・対訳・解説というヴォリュームながら税込1,980円というのは、めちゃくちゃ買い得だ。
10-FEET 最新作ニュース
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10-FEET 3年ぶりニューアルバム!
10-FEETニューアルバム「thread」9月19日発売!初回盤DVDには今年の京都大作戦の映像を収録!
■■■ 有島博志プロフィール ■■■
80年代中盤よりフリーランスのロックジャーナリストとして活動。積極的な海外での取材や体験をもとにメタル、グランジ/オルタナティヴ・ロック、メロディック・パンク・ロックなどをいち早く日本に紹介した、いわゆるモダン/ラウドロック・シーンの立役者のひとり。2000年にGrindHouseを立ち上げ、ロック誌GrindHouse magazineを筆頭にラジオ、USEN、TVとさまざまなメディアを用い、今もっとも熱い音楽を発信し続けている。
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同時連載中の「あの日、あの時」シリーズ & GrindHouse × HMV
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最新アルバム
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Limited Edition thread (+DVD)[First Press Limited Edition]
10-FEET
Price (tax incl.): ¥3,353
Member Price
(tax incl.): ¥3,084Release Date:19/September/2012
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10-FEET監修洋楽コンピ!
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Collection ROCK STUDY
Price (tax incl.): ¥2,075
Member Price
(tax incl.): ¥1,909
Multi Buy Price
(tax incl.): ¥1,765Release Date:03/October/2012
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Grindhouse Magazine: Vol.37
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releases!!!
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Limited Edition Greatest Hits 10-BEST 2001-2009 (+DVD, Limited Edition)
10-FEET
Price (tax incl.): ¥5,217
Member Price
(tax incl.): ¥4,800Release Date:08/December/2010
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Life Is Sweet
10-FEET
Price (tax incl.): ¥2,724
Member Price
(tax incl.): ¥2,506
Multi Buy Price
(tax incl.): ¥2,316Release Date:09/September/2009
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Sono Mukou He
10-FEET
Price (tax incl.): ¥1,047
Member Price
(tax incl.): ¥964Release Date:02/November/2011
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Hammer Ska
10-FEET
Price (tax incl.): ¥1,047
Member Price
(tax incl.): ¥964Release Date:08/September/2010
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OF THE KIDS,BY THE KIDS,FOR THE KIDS 5
10-FEET
Price (tax incl.): ¥3,981
Multi Buy Price
(tax incl.): ¥3,225Release Date:16/June/2010
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