花澤香菜「Silent Snow」リリース記念インタビュー

2013年1月15日 (火)

2013年1月16日にシングル四部作の最終章となる「Silent Snow」をリリースする花澤香菜さんにインタビュー！シングルのことはもちろん、年末ということもあって2012年を振り返って頂くなど、アレコレお話を伺う事ができました。そして4枚のシングルの先にあるものとは…？！

---今回のシングル「Silent Snow」では1stシングル「星空☆ディスティネーション」のサウンドプロデュースを担当された北川勝利さんとのコラボレーションが再び実現しました。二度目の顔合わせということもあって、やりやすかった点などはありましたでしょうか？

それはもう！とてもやりやすいですよね。私のソロ活動のすべてでお世話になった方なので（※）。
シングルの最初と最後を締めくくって頂いてとても有難いと思いました。

※北川さんは「初恋ノオト」や「happy endings」のレコーディングにも参加している

---今回もたくさんのシングル候補となる曲があったのでしょうか？

そうですね。いくつか候補があって、最後に出していただいたのが今回の「Silent Snow」なんです。曲を聴かせて頂いてすぐに「コレでしょ！」という感じで決まりました。最初の段階ではもっと色んな音が入っていたのですが、アコースティックなテイストが強くなって今の音になりました。より冬っぽさが出てとても素敵な曲になったなと思います。

---なるほど。では今回のジャケット写真についてお伺いしたいのですが、今までとは異なりだいぶ大人っぽい感じですね。

ですよね。実はこれ、野外で撮ってるんですよ。撮影がとても寒かったことが印象的でした（笑）。

---そうなんですね！では各楽曲についてコメントをいただけますでしょうか。まずは1曲目の「Silent Snow」から。

1作目の「星空☆ディスティネーション」から通して聴いて頂いている方にとっては、より楽める作品になっているかと思います。「星空～」で出てきた「つないだ手」というキーワードも散りばめられていたり。

---歌詞も1作目からストーリー性がありますよね。

主人公の視点は同じなんですけど、作品を重ねるごとに成長しているんじゃないかなと思います。大人っぽくなったというか。

---ここは聴きどころだぞ！というようなポイントはありますか？

今まで歌った歌の中でいちばん素朴に歌えたのが今回の「Silent Snow」なんですね。ポイントではなく、歌い方や表現の仕方といったところに耳を傾けていただけたらなと思います。

---では2曲目の「CALL ME EVERYDAY」はどうでしょう。

これも北川さんらしい曲ですよね！
聴いていてノリノリになれる曲調と、身近に感じられる歌詞でよくお風呂で口ずさんでます（笑）。

---可愛らしい曲調に相反してといいますか、登場人物の女の娘はどちらかと言うと重いタイプの娘ですよね。こういう気持ちって理解できますか？

わかります！わかります！
男子はこの歌詞をよく読んで女の娘の気持ちを勉強して下さい（笑）。

---わかりました（笑）！ぜひ勉強させていただきます！では3曲目の「あるいていこう」について。

これは子どもたちと一緒に歌いたくなるような心あたたまる曲ですね。幼稚園の先生になったような気分です。童心に帰って聴いて頂けたらな、と思います。

---なるほど。では「Silent Snow」の話しに戻りまして、今回のミュージック・ビデオは実写とアニメのパートが織り交ぜられた斬新なものになっています。アニメ・パートは『ゼーガペイン』の監督である下田正美さんが手掛けられました。やはり感慨深いものがあったり？

いやー、ホントですよ。17歳の時にはじめてヒロインを演じさせていただいたのが『ゼーガペイン』なんですね。そのころから今まで、ずっと私の事を実の娘かのごとく見守ってくださっているのが下田監督で。こうしてまたお仕事でご一緒させて頂けるなんてとても光栄ですし、感慨深いです。

私は声優なので、せっかくならアニメと歌の活動がコラボレーションできたらいいよねとスタッフさんとも話していて、今回のミュージック・ビデオが作られることになりました。アニメ・パートを下田さんにご担当頂けると聞いたときは「ぜひッ！」って思いましたね。

---実写パートの舞台が舞浜だったり、ゼーガ・ファンにとってはたまらないものがあります。

そうなんですよ、『ゼーガペイン』を意識した場面がいくつもあって、いろいろ想像を膨らまして欲しいなと思います。もちろん『ゼーガペイン』を知らない方でも「これはサンライズの本気だぞ！」と感じて頂ける内容なので、多くの方に楽しんで頂きたいですね。

---6年前にその『ゼーガペイン』でカミナギ・リョーコ役を演じられていた頃、今のような未来は想像されていましたか？

まったくですよ！当時はまだ高校生でしたからね。
その後、大学に進んだのも色んな職業の選択肢を自分で確保するためでしたし（笑）。

---なるほど。ではこれから先、5年後、6年後の未来の花澤さんはどんな事をしていると思いますか？

あの頃からもう5年も経ったのかぁ…。
これから5年後…そうですね、あの頃は子供だったな、と言えるくらい大人になっていたいですね（笑）。

---では2012年という年を振り返ってどんな一年でしたか？

目まぐるしい一年でした。色んな事にチャレンジさせて頂いて。でもそれらに対してすべて全力でやり切れたので良かったなと思います。

---2012年を漢字一文字で表すとしたら…

なんだろう？！（悩んで）うーん、そうですね…あ！「もえる」って字ですね

---おー！

ファイヤーですね！

---あっ！そっちの「燃える」ですか！くさかんむりに明るいの「萌える」かと思いました（笑）。

違いますよ！何を思って「おー！」って言ったんですか（笑）。

---これは失礼しました（笑）。それはどういったところから？

新しい挑戦をさせて頂く度に自分がどんどん燃えていくのが分かるというか。
なので来年はもっと冷静に自分を見るようにしたいですね。

---なるほど。有難うございました。前回のインタビューで秋は一番好きな季節だと仰っておりましたが、冬はいかがでしょうか？

冬も好きなんですけど、乾燥してますからね。
声優業にとっては油断ができない季節です。でも冬の暖かい服を着ているときは好きですね。クリスマスみたいなウキウキするイベントもありますし。

---冬の過ごし方としてはスキーやスノーボードをしたりとか？

いやーいかないですね！皆でわいわいやるとしたら暖かい部屋の中で鍋でもつつきたいタイプです。

---ではこの冬にしてみたいことは？

願望ですけど、北海道の雪まつりに行ってみたいです！かまくらに入ってお餅でも食べたいです。小さい頃は自分でかまくら作って遊んだりしたんですけどね。最近は雪もあまり降らないですし切ないです。

---冬の名曲っていろいろあると思いますが、花澤さんにとっての「冬の名曲」って何でしょうか？

なんだろうな。…ベタですけど山下達郎さんの「クリスマス・イブ」ですね。これを聴くと「キター！」って思います（笑）。何をするわけでもないですけど、聴く度に「クリスマスキター！」と毎年思いますね（笑）。

---わかりました（笑）有難うございます。今回のシングルで四季というコンセプトが完了しますね。

1枚目はこれから歌を歌っていくということで基盤となる作品になりました。 2枚目は歌うのがとても難しい曲でしたが、これを乗り越えた時の感動が凄くて。 3枚目は神前暁さんやmeg rockさんといった私の声を最大限に引き出してくれるスタッフさんと作った曲で。 …これまでの経験や積み重ねてきたものが4枚目に集約していればいいなと思いました。

---確かにそれは凄く感じ取れました。4枚のシングルを出し終えて達成感も感じられていると思いますが、その先には来たるべき1stアルバムが待っているのではないかと思います。

はい、実は4枚目のシングルのレコーディングと同時期にアルバムのレコーディングが始まっていたんですよ。アルバム用に楽曲を提供して下さった方たちも豪華かつ、個性的な顔ぶれでとても楽しかったです。アルバムの曲作りに関しては全て北川さんが立ち会って下さったので、とてもスムーズにレコーディングが出来ました。

---では作品的にはヴァラエティーに富んでいて、なおかつハイクオリティーなものが届けられると期待して良い感じですね？

はい…多分（笑）！アルバムに携わって下さった方々が物凄く丁寧に考えて曲を作って下さったのが伝わる作品になっていると思いますので、是非聴いて欲しいですね。

---アルバムが届くとなるとフル・ライヴにも期待が寄せられます。

はい、レコーディングをしている時からライヴのお話はあったので、これはどういうふうにライヴで歌おうかみたいな話もあったりして。ここで北川さんと一緒に踊ろうとか（笑）。すでに色々考えています。

これまでにイベントで生バンドでのライヴを経験させて頂いたのですが、それが凄く楽しかったので、この楽しい空間をまた作れたらいいなと思います。

---なるほど！アルバムともども期待しております。では最後にファンの皆様にメッセージをお願いいたします。

はい。シングルを4枚出して、アルバムも決まってライヴもあって目まぐるしい感じですが、皆さんついて来ていただけているでしょうか（笑）。

ライヴやイベントで皆さんの笑顔を見る事が本当に楽しいので、またそういう素敵な空間を作ることが出来るようにこれからも努力します！今後も曲を聴いていただいて、もしよかったらライヴにも遊びに来て下さい！

---有難うございました！