西崎信太郎のインディR&B一直線

Wednesday, October 24th 2012

HMV ONLINEの名物連載、「西崎信太郎のインディR&B一直線」が復活し、「西崎信太郎のインディR&B一直線 Vol.2」としてプチリニューアル。 Urban NEXTプロデューサーとして大活躍中の西崎氏が、"掘り起こす"と"スポットライトを当てる"をテーマに良盤をチョイス。

西崎信太郎プロフィール
元・HMV渋谷店R&Bバイヤー。
国内外のアーティストやDJからリスペクトされるバイイング・センスで今は無きCDショップの聖地HMV渋谷にて、数々のCDタイトルをビックヒットさせる。「Urban NEXT (BBQレコード)」、「Rewind Records (Disk Union)」、「Big Tix (P-VINE)」など、複数のR&Bプロジェクトを始動させ、世界中から良質なR&Bを続々とリリース。R&Bシーン発展の鍵を握る影のキーパーソン。

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・Urban NEXTシリーズ商品
・REWIND RECORDS商品
・Big Tix 商品

今回の3枚

Ambition (The Kid) / Spaceship
とにもかくにも言われ続ける男性R&Bグループの不振。「ヒットが出ない → 短命 → グループ消滅 → 90年代と比較される」という負のスパイラルに陥ってしまっている現状がありますが、2000年以降に登場したグループで、最も大きな功績を残したグループと言えば、マイアミの兄弟グループ、プリティ・リッキーではないでしょうか。プリティ・リッキーのメイン・ヴォーカルと言えばソロ・アルバムもリリースしているプレジャー・Pという認識が強いですが、今回ご紹介するアンビション・ザ・キッドは、そのプレジャー・Pが脱退した2008年から同グループのメイン・ヴォーカルを務めたヴォーカリスト(プリティ・リッキー在籍時は4プレイというネーミングで活動)。結局、アンビション・ザ・キッドが在籍していた時期にはプリティ・リッキーはアルバムをリリースする事が出来ず、お蔵入りに。とは言え、あの天下のモンスター・グループ、プリティ・リッキーに在籍していた男、やはり格が違います！プレジャー・Pのソロ作第2作目のリリースも控えておりますし、プレジャー・Pファンはスルー厳禁の1枚！

BJ / BJ
BJというヴォーカリストの名前を最初に耳にしたのは、「Body Language」というシングル。経歴も身元も分からないようなローカル・アーティストのイメージでしたが、同曲のプロデュースはまさかのコーナ・ボーイズ。コーナ・ボーイズと言えば、オマリオンやアッシャーらメジャー・アーティストのヒット・ナンバーを続々と創出してきた大人気プロデュース・チーム。地元のアトランタで地道に活動を続けジャギド・エッジの目にとまり、コーナ・ボーイズやリコ・ラブと仕事をする機会を得て、晴れて待望のソロ・アルバムを2009年にリリース。しかし、このソロ・アルバムはひっそりとリリースされ過ぎて、マニアすら知り得ないようなローカル作。本作はコーナ・ボーイズがメイン・プロデューサーとして参加した、大げさに言えばインディR&Bシーン史上最高のR&Bアルバムの1枚！コーナ・ボーイズが1枚のアルバムの大半を手がけるなんて、メジャー・アーティストでも中々ないですからね。メローなR&Bがお好きな方ならストライク確実！

J.Burney / Replay
ソングライターからアーティストへ華麗なる転身。そんなシーンのトレンドがニーヨの登場以降しばらく続きましたが、このJ・バーニーも正にその最後の一人と呼ぶべき逸材。ケリ・ヒルソンやショーン・ギャレットなど、ソングライター出身のアーティストは何れもビッグ・ネームが名を連ねますが、J・バーニーの強みの１つはワールド・ワイドなビジョンを持っていたという点。事実、彼が手がけた楽曲はシャイニーやスーパー・ジュニアなど、破竹の勢いで進化を遂げるK-POPのトップ・アーティストに提供されています。勿論、本国アメリカでもレイ・チャールズ、デビッド・フォスター、ロドニー・ジャーキンズなど、超がつく程の大御所と制作を重ねてきた筋金入りの実力派。そんなJ・バーニーが満を持して自身のソロ・アルバムをリリース。同じく若手ソングライターの代表格、リル・エディやジャッキー・ボーイズもフューチャリングで参加する豪華作！自身が手がけたシャイニーやスーパー・ジュニアの楽曲をセルフ・カバーするなど、バラエティに富んだ全16曲！

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