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【対談】伊集院幸希×ロニー・バリー

Monday, September 3rd 2012

9/5発売となる伊集院幸希のファースト・フルアルバム「憐情のメロディ」。そのオープニングを飾るのは、7/11に30年振りのニューアルバム『女は何度も勝負する』を発表したスクーターズのメイン・ヴォーカル、ロニー・バリーとのデュエット曲「あたしのこの路 baby,this my way」。 時代を隔てた二人の天才的ソウル・シンガー、伊集院幸希、ロニー・バリーに、二人の出会いから、この曲で競演するまでをに語っていただいた。



-- まずは、お二人がそれぞれを知ることになったのは、いつでしょうか。

伊集院幸希(以下、伊集院): 昨年発売されたファースト・ミニアルバム「あたしの魂(ソウル)」は信藤三雄さんにジャケットのデザインをしていただいたんですが、その時に、信藤さんのスクーターズというバンドのことを知って、スクーターズの音源を聴かせていただいたのが最初です。それでスクーターズの大ファンになって、たくさん聴いていて、その頃から、「できれば、“スクーターズで歌っているこの方”と、一緒に歌うことができたらいいなと思っていて。その少し後にスクーターズが30年ぶりに新作を作ると聞いたので、私に1曲書かせていただけたらいいなと、お願いしました。そこでロニーさんと出会ったのが最初になります。今まで自分以外の人に楽曲提供したことは一度もないのですが、スクーターズに是非私の曲を歌ってもらいたいと思いました。

ロニー・バリー(以下、ロニー): 私は、伊集院さんの「あたしの魂(ソウル)」がリリースされたときに、プロデューサーの高護さんに送っていただいたCDを聞いて、スゴい人がいるって思ってました。

-- それぞれ、直接会う前からお互いの歌を聴いて、「素晴らしいアーティストだ」というのを想い合っていたんですね。そして、まさに奇跡的なスクーターズの30年ぶりの新作『女は何度も勝負する』に伊集院さんが「REMEMBER 〜あの頃夢に生きて〜」を提供することで、実際に出会うことになります。
伊集院さん、この「REMEMBER 〜あの頃夢に生きて〜」は、どういう想いを込めて作りましたか?


伊集院: とにかく「スクーターズさんのために」作ろうと思って。30年ぶりに再結成されたということを聞いたので、スクーターズの30年の歴史というのを自分なりに考えて、その時間の流れとその人の人生というものを表現できたらいいなと思って作りました。自分の曲作りとは全く違う作り方になりました。

-- ロニーさんは伊集院さんが歌っているデモテープを最初に聴いてどうでしたか?

ロニー: デモテープの歌が素晴らしくて「これは相当やばい」と思いました(笑)。ちゃんとスクーターズっぽく「BE MY BABY」みたいなアレンジになっていて、とてもいい曲で。自分なりに歌えるか心配でした。どの曲きいてもびびっちゃうんですけどね、私は“ヘタウマ”だから(笑)。伊集院さんの歌い回しできちんと出来上がってる曲だったので、自分の歌にするのが難しくて、結構苦労しました。レコーディングでも全然OKが出なくて何度もやり直しました、アレンジもどんどん変わって。自分でも「まだ自分の歌になってないな」というのは分かっていたんですけど、どうやって打開したらいいか、なかなか糸口が見つからなくて。でも最終的に出来上がった曲は、凄く気に入ってます。
私はすごく気に入っているんですけど、伊集院さんはどう思ってるかなって、聞いてみたいです。

伊集院: 聴かせてもらった時、もう完全にロニーさんの歌い方、ロニーさんの曲になっていて。自分の曲を歌ってもらえたことに感激しました。うれしいです!

ロニー: 伊集院さんの曲はスクーターズの曲と違って詞が深いのでね、詞も伝わるようにと思ってがんばったんですけど、伝わったでしょうか。

伊集院: 伝わってきました!

-- 「REMEMBER 〜あの頃夢に生きて〜」は苦労の甲斐もあって、とてもいい曲になっていますね。 そして、その直後に、伊集院さんのアルバムにロニーさんが参加することになりますが、その経緯は。

伊集院: 前から私がロニーさんと一緒にできたらいいなという話をしていて、それをプロデューサーの高護さんがロニーさんに伝えて下さって。それで実現することになりました。

-- 伊集院さんとロニーさんのデュエット曲「あたしのこの路 baby,this my way」はどういう曲にしようと思って作りましたか?

伊集院: まず、デュエットするので、掛け合いで歌う詞にしました。それと、大好きなロニーさんと歌うので、前向きな曲にしたくて。 私はスクーターズのレコーディングに遊びに行った時にはじめてロニーさんと直接会ったんですけど、その時に詞のイメージが沸いて。ロニーさんは明るくて、勇気付けてもらえそうな印象だったので、若くて悩んでいる女の子に人生の先輩のロニーさんがアドバイスをくれる、みたいな前向きなものを作りました。

ロニー: お母さんみたいな感じよね(笑)。スクーターズは、やかましかったでしょ?みんなでどやどやと。

伊集院: 大勢いらっしゃいましたね(笑)。

-- では、伊集院さんの作った「あたしのこの路 baby,this my way」を聞いたロニーさんの感想は?

ロニー: デモテープと参考曲っていうのをいただいたんですね。参考曲がエタ・ジェームスとシュガー・パイ・デサントの「Do I Make Myself Clear」でした。もう私の中にはない、憧れの歌の世界で、これはちょっと、どうしようかなと。私は黒人になれないので、これはとにかく練習するしかないと思って、ずっとデモテープを聴いてました。スクーターズは単純な歌が多いんですけど、言葉も凄く多いので、口は回らないし。リズムに言葉を乗せる乗せ方が難しくて苦労しましたね。本番もどうなることかと思ったんですけど、伊集院さんにカバーしていただいて、何とか作品になりました。

伊集院: いや、もう、歌いに来ていただいた時には、もうすでに歌が完全に出来上がった状態になっていてびっくりしました。だからずいぶん練習されたんだなというのを感じました。

ロニー: 私、スクーターズの時の倍くらい練習しました(笑)。

伊集院: 「本当にすごい!」って思いました。

-- では、レコーディングはわりとスムーズに進んだんでしょうか。

ロニー: そうですね。私はテクニックがなくて、こんな風にとかあんな風にとか歌えないので、自分が歌えるように、自分流に歌うしかないと思って。

-- 伊集院さんはロニーさんの歌を聴いて驚いたということですが、ロニーさんは、初めて伊集院さんの生の歌を聴いて、どうでしたか。

ロニー: 本当に上手くて。体も私の半分くらいしかないのに、どこからこんなに声が出てくるのか、こういう技術を身に付けたのかと思いました。もちろん、伊集院さん本人が努力してきたんでしょうけど。私もびっくりしました。私なんかが参加していいんでしょうかねって、ぶち壊しちゃうんじゃないかと思って、最初緊張しました。
本当に凄い!天才ですね。

-- レコーディングではお互い、好印象で楽しく盛り上がったという感じでしょうか。

ロニー: はい、伊集院さんと歌えたっていうのは、私の自慢のひとつになりました。

-- レコーディングする中で盛り上がった部分はありますか。

伊集院: フェイクの部分ですね。一緒に笑っているところとかはそうですね。

-- これから伊集院さんはたくさんのアルバムを作って音楽活動を続けていくと思いますが、ロニーさんとまた何かやってみたい、というのはありますか。

伊集院: 私はロニーさんとユニットを組んで、60年代ソウルのアルバムを作ってみたいです。

ロニー: びびっちゃいますね。でもいいですね、かっこいい曲作って下さい。勉強しておきますので。

-- 伊集院さんは曲作りにかなり時間がかかると聞いていますが、二人で歌う曲だと少し楽に作れたりというのはありますか?

伊集院: いえ、ないです。曲作りは全部大変です。でも、がんばって作ります。

-- これは実現してほしいですね、すごく楽しみな企画です。
最後ですが、ロニーさん、今後の予定などありますか?


ロニー: スクーターズが10月10日に渋谷WWWでキノコホテルさんと一緒に「10月の女たち」というタイトルでライブをやります。ライブも10年振りくらいになります。これから練習が大変だけど(笑)。

-- HMV ONLINEをご覧のみなさんに一言お願いします。

ロニー: 30年ぶりにみんなで集まって、スクーターズのアルバム『女は何度も勝負する』を作りました。とにかくスクーターズで集まるのは楽しくて、みんなでわいわい楽しんで作ったアルバムなので、その楽しい雰囲気が伝わったらいいなと思ってます。伊集院さんのアルバムは本当に、本当に、素晴らしいアルバムです。

伊集院: ありがとうございます。

ロニー: 私はこのアルバムに参加できてうれしくて、恐縮してます。また誘ってください。

伊集院: 是非!

-- ありがとうございます。では、伊集院さん、HMV ONLINEをご覧のみなさんに、今後の予定と、今回のアルバムの紹介をお願いします。

伊集院: 今ライブの準備中なんですけど、年内くらいにはライブでお目にかかれると思うので、楽しみにしていてください。今回のアルバムは、本当にいろいろな曲があるんですけど、詞もメロディーもサウンドも全部にこだわって作りました。ソウル・ミュージックなんですけど、ポップスとして聴ける曲もたくさんあって、色々な種類の曲があるので、楽しんでいただけるのではないかと思います。そして、聴いてくださった方は、何かを感じていただける作品になっていると思うので、とにかく、多くの方に聴いていただきたいです。

-- どうもありがとうございました。


伊集院幸希 『This is My Story 憐情のメロディ』 [2012年09月05日 発売]

ラッパー・鬼の楽曲「帰れない二人」での客演、そして稲垣潤一「恋心」でのデュエットで話題の女性シンガーソングライター・伊集院幸希が、昨年10月のデビュー・ミニアルバム『Gimme Back My SOUL 〜あたしの魂〜』に続き、待望の1stフルアルバム『This is My Story 憐情のメロディ』をリリース。
1960〜70年代のソウル/R&Bの影響が色濃く、また岩谷時子と安井かずみを敬愛する彼女の作品は、BrunswickやStax、CHESSといった名門ソウル・レーベルに代表されるような高次なサウンド・プロダクションと個性に溢れた歌唱、そしてリアルな現実や心象風景が独自の言葉で綴られています。 前述の鬼をゲストに迎えた「迷子」、そして自身が楽曲提供したスクーターズのロニー・バリーをゲストヴォーカルに迎えた「あたしのこの路 baby this my way」を含む全12曲を収録。
ジャケット・デザインは信藤三雄、ブックレットには湯浅学によるライナーノート「心の扉を叩くクールなソウル」を掲載。



『迷子 (featuring 鬼)』PV



【HMV ONLINEオリジナル特典】

伊集院幸希 『This is My Story 憐情のメロディ』をお買い上げの方に先着で「オリジナルコメント入り「迷子」PV(ショートバージョン)収録 DVD-R」をプレゼント!
※店舗ではお付けしておりません。
※先着ですので、なくなり次第終了となります。ご了承ください。
※特典の有無は商品ページにてご確認ください。


収録曲

  • 01. あたしのこの路 baby this my way featuring ロニー・バリー(スクーターズ)
  • 02. SUNNY
  • 03. 迷子 featuring 鬼
  • 04. Dirty Man 〜痛みの快楽〜
  • 05. Tonight
  • 06. Hard workin' Blues
  • 07. WINDY CITY
  • 08. わるいゆめ
  • 09. 挽歌(エレジー) 〜僕たちの愛よ〜
  • 10. 家に帰ろう
  • 11. LIFE TIME
  • 12. 大きな世界
商品ページに試聴あり。


【伊集院幸希(いじゅういん ゆき) プロフィール】


伊集院幸希
14歳の時に天啓を得て音楽の途を志した伊集院幸希はマライア・キャリーをきっかけに、マーヴィン・ゲイ、アレサ・フランクリン、サム・クック、キャロル・キングといった優れた音楽家から多くの影響を受けた。彼女の音楽的バック・ボーンには1960〜70年代のソウル/R&Bの影響が色濃くみられる。それは例えばタイロン・デイヴィス、シャイ・ライツのBrunswickやサム&デイヴ、オーティス・レディングのStax、シュガー・パイ・デサントやエタ・ジェイムスのCHESSといった数々のアーティストやレーベルに代表される高次なサウンド・プロダクションや個性に溢れた歌唱である。伊集院幸希の大きな特徴は作詞作曲と歌唱のすべてを自らがこなすことである。自在性とヴァリエーションに満ちた旋律を伴う、深いメッセージが込められた歌詞は21世紀のリアルな現実や心象 風景が独自の言葉で綴られる。熊本市出身。岩谷時子と安井かずみを敬愛する。女性。

[関連リンク]
  伊集院幸希 オフィシャルサイト
  伊集院幸希 Twitter
  伊集院幸希 Blog



【ロニー・バリー プロフィール】


ロニー・バリー
信藤三雄率いるスクーターズのメイン・ヴォーカル。カリスマ・アートディレクターの信藤三雄がギタリスト兼リーダーを務めていたことで知られるスクーターズは、ロネッツやシュープリームスといったガールズ・グループをひな形に、モータウン・テイストも注ぎ込んだ伝説のバンド。1980年代初頭に1枚のアルバムと1枚の7インチシングルのみを残し、わずか2年の活動で解散している。小西康陽がリスペクトを表明し、1992年には小泉今日子が「東京ディスコナイト」をカヴァーしたことなどで後の世代にも知られるようになった。2003年には初CD化された音源を含むアルバム『スクーターズ/コンプリート・コレクション』が発売され、驚異のロング・セールスを記録している。2012年7月11日に30年振りとなる新作を発表!!!









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