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【HMVインタビュー】 田我流

Friday, April 6th 2012

interview

2011年には映画「サウダーヂ」(富田克也監督作品)では、映画初出演ながら主演。YouTubeにUPされた「ゆれる」(pro.EVISBEATS)が話題になるなど、今最も注目を集めるMC、田我流。剥き出しの言葉たちが溢れ出た傑作『B級映画のように2』(4/11発売)のリリースを控えた田我流にメールでインタビューを敢行!海外アーティストの日本語訳風で答えてくれた!(笑)

--- HMV ONLINE 初登場となりますので、まずは簡単に自己紹介からお願いします。

stillichimiyaのスーパーエース、同時にstillichimiyaで一番面倒な奴、RAPしてるぜ。

--- 1stソロ作『作品集〜JUST』は発売当時も日本語ラップファンを中心に話題を呼びましたがそれから今回のセカンドアルバムを制作するまでの活動を要約して教えて頂けますか?

まず全国各地でLIVEが出来るようになったよ。それによって日本中の素晴らしい才能を持つ奴らに会う事が出来ようになったね。視野が大きく広がったな。後は沢山のFeaturingの仕事もこなした。そのあと長いスランプに突入して、そこにピッタリのタイミングで映画の話があって。映画は全部で一年以上色々かかったよ。2011年の始めから2nd アルバムの製作に入って311が起き、今年の三月にアルバムが完成したって感じさ。

--- その活動を経ての4年ぶりのアルバムが遂にリリースされますが、ご自身ではどのような作品に仕上がったと思いますか?

ハッキリいって今までの自分を壊す事が出来たと思ってる。自分の人生の中で非常に特別な意味合いを持つ作品、そして20代という複雑な年代をBESTなタイミングで落とし込む事が出来たかな。とても製作は辛くて何回も辞めようと思ったけどさ。今となってみればあそこまで自分を追い込んだのは幸せだったよ。だって純粋だろ。人生にそれ以上の意味は無いような気がする。だから人にああだこうだ例え言われようが俺の中では文句無しの最高傑作なのさ。

--- そして、タイトルが『B級映画のように2』。。。このタイトルに込められた意味を教えてください。

まあ俺の人生は決して映画で例えたらA級ではないっていう感じでだね。想像力が働くタイトルだと思ってるよ。人それぞれみんな違う感じで受けとって貰ったら嬉しいぜ。

--- アルバムの製作期間はどのくらいでしたか?

俺の場合、飯食ってクソして人と話して遊ぶのも製作だから1stが終わった後から始まってたけど、構想三年、実製作一年くらいだな。

--- feat.陣について伺います。昨年のアルバムで話題を呼んだSIMI LABの面々をフィーチャーした「ハッピーライフ」も今作のハイライトの1つになっていますが、田我流さんはQNさんのソロへの客演などもあって縁が深いように思いますが、今回SIMI LABに参加してもらったのはどういう流れでしょうか?

まあ単純に奴らがDOPEだからさ。それに俺の中には確かなVISIONがあったのさ。あいつらと一緒にあのBEATで最高なMADPOPをやりたかったんだよ。

--- また、ECD氏をフィーチャーした「Straight outta 138」は、震災後の日本をうたい問題提起をした楽曲ですが、ECD氏と一緒に曲をやるきっかけとはどのようなものでしたか?また曲のテーマ設定はどのようにして決まったのでしょうか?

あの曲に関してはバースを書いてるときにもうECDさんしか居ないと思ってた。他の年代がどう思ってるかがこのTOPICをやるにはネックだと思ったし。そしたら直感の神がささやいたのさ。だから書き終わってすぐアクションを起こした。面識は無いけど絶対いけるって謎な自信に満ちてて、知り合いを通じて連絡を取って、結果アレだぜ。クソみたいなFEATURINGがチマタには溢れてるが俺はあの曲はあるべきFEATURINGの形だと思ってるよ。神様に感謝してるぜ。

--- 全体を通して震災が起きた2011年を通過した、田我流さんの思いや考えが図らずも投影されたように思いますが、ご自身は震災後何を感じ、どのように過ごされましたか。

それは作品を聞いてくれよ。

--- 上記質問から続く形になりますが、田我流さんの書くリリックは、無理な誇張がなく気持ちに正直なのが印象的です。リリックを書く上で意識している事、または意識はして無くても結果作品に反映されてる事はありますか?

なんか照れるな。そうだな、まずはわかりやすさ。そしてSOULがあるか。心のそこから自分でこれが言いたいのかという自問自答、まあ一杯あるけど主にそれがCOREな気がするぜ。

--- 2011年は田我流さんが出演した映画「サウダーヂ」が公開された年でもありました。この映画を経験した事で、自分の中で変化した事などはありますか?

勿論だぜ。まず映画の作り方。メッセージがあってそれを伝える為に物語を作り、登場人物はメタファーであって、シーン一つ一つが主題へと繋がって行く綿密なプロセス。それを学んだね。頭の使い方が完璧に変わっちまった。監督の頭の中を覗けた気がしてるよ。

--- EVISBEATSさんとの「ゆれる」などの日常感とはまた違い、前作に増して、今作はより一層、気持ち(ラップ)が前面に出ていると思いますが、いかがでしょうか?

そうかも知れないね。この中に描かれた登場人物達はCDのなかでみんな生きてるからね。そしてこのアルバムは俺であり全ての人間でもあるんだ。気持ちがない人間なんて居ないからね。

--- 今後の予定、目標などあれば教えて下さい。

いつも思ってるのは政治家が思わず自分がいかに間違ってたかって思わずにはいれないような曲を作ることが目標かな。予定はとにかくLIVEだね。タイミングとチャンスがあればまた映画にも是非出てみたいね。

--- 有難う御座いました。

インタビュー・文:松井剛


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     田我流
    『B級映画のように2』

    2012年04月11日

    まるでサイヤ人 2倍で復活 1stは秀作 こいつでぶっ刺す!!全国各地の猛者達とシノギを削りながら敢行したLIVE、国際映画祭でグランプリを獲得し国内外で話題沸騰中の主演映画”サウダーヂ”での演技経験を経て一宮町の1MCから日本を代表する表現者へと成長を遂げた田我流。構想期間三年をかけて製作した渾身の2nd ALBUM"B級映画のように2"が遂にそのベールを脱ぎ、剥き出しの愛で心の傷を容赦なくえぐり出す!太宰治、三島由紀夫、坂口安吾、カート・コバーン、ジミ・ヘンドリックス、バスキア...人間の心理を見つめ碧空に消えた天使(ヒーロー)たち。青年期、様々なアーティストから影響を受けた死生観を作者自らの観点と経験から見つめ直し混乱と不安の時代の中で"生きる"という事を追求し続け完成した壮大なスクリプト(台本)である。

    [収録曲]
    01. Intro
    02. B級Tour Final At 一宮町桃の里フルーツ公園
    03. パニックゲーム
    04. ハッピーライフ f/ QN, OMSB & MARIA of SIMI LAB
    05. やべ〜勢いですげー盛り上がる f/ stillichimiya
    06. 決行のテーマ
    07. ロンリー
    08. Resurrection
    09. 愛のテーマ
    10. Straight outta 138 feat. ECD
    11. Saudade feat. 今井留美子
    12. あの鐘を鳴らすのは、、俺
    13. 夜に唄えば

    all songs recorded & mixed by Young-G a.k.a. JUUKI
    mastering by Isao Kumano
profile

●田我流(でんがりゅう / stillichimiya)●
田我流は山梨県一宮町をベースに活動するMCである。高校時代にHIP HOPの洗礼を受けMICを握り始めると、高校卒業後の2001年に武者修行の為アメリカ・ニューヨーク州へ留学。そこでHIP HOP以外にも沢山の魅力的な音楽がある事を知り、サイケバンドでギターを担当するなど様々な音楽の可能性を探求する。そして一人の黒人青年との出会いによって再びHIP HOP、そして生の黒人文化を体験し再びリリックを書き始める。アメリカ留学中に様々な経験を積み2004年に帰国。地元一宮町の幼なじみとラップグループ、stillichimiyaを結成。クルーとして二枚のアルバムと一枚のミックスCD、一枚のEPを制作した。またクルーの活動と平行してソロMCとしてのライブ活動や、楽曲制作を積極的に行う。2008年にファースト・ソロ・アルバム「作品集〜JUST」を自主製作し、発表すると、HIP HOPだけではなく様々な方面から賞賛を受ける。その後、ラップだけでなく表現者としての活動の幅を広げ、2011年公開になる富田克也監督作品「サウダーヂ」では、映画初出演ながら主演を務めるなど、表現力を磨き続けている。2012年には待望のセカンド・アルバム「B級映画のように2」をMary Joy Recordingsより発表予定。田舎独自の観点、またありのままの日本人としてのRAP STYLE、問題提起にこだわり、実験的かつストレートな音と表現に乗せて吐き出される田我流の音楽は音楽の核、SOULという一言に回帰する。

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